ファクタリングは、売掛債権を売却することで売掛金の支払い日より前に資金調達する方法です。
フリーランスでも利用可能であり、銀行融資と比較すると、審査に手間がかからず入金スピードが速いことで、近年注目されています。
ここでは、フリーランスでもファクタリングが利用可能な理由や、おすすめの業者、ファクタリングを利用するおすすめシーンなどを紹介しています。
フリーランスで資金繰りに悩んでいる人、ファクタリングが利用できるのか不安に思っている人は、ファクタリング会社の選び方が分かります。
ファクタリングを利用すると、資金繰りが円滑化する可能性が高いため、参照ください。
- 1 フリーランスでも売掛債権を持っていればファクタリングが利用可能
- 2 フリーランスでファクタリング会社を選ぶ5つのポイント
- 3 フリーランスにおすすめのファクタリング会社10選
- 4 フリーランスがファクタリング利用を検討する4つのシーン
- 5 フリーランスがファクタリングを利用する際の5つのメリット
- 6 フリーランスがファクタリングを利用する際の3つのデメリット
- 7 個人事業主のファクタリング審査のポイント
- 8 フリーランスと法人のファクタリング審査の違い
- 9 個人事業主のファクタリングと融資審査の違い
- 10 ファクタリングは法的根拠のある取引であり違法ではない
- 11 個人事業主のファクタリングについてよくある質問
- 12 ファクタリングはフリーランスが資金調達するのにおすすめの手段
フリーランスでも売掛債権を持っていればファクタリングが利用可能
ファクタリングは、売掛債権を売却して資金調達する仕組みであることから、債権を所有していればフリーランスでも利用可能です。
フリーランスではファクタリングを利用できないケースは、以下の理由があります。
- 債権額が小さく、取り扱いのないファクタリング会社がある
- 取引が不安定
- 売掛債権を所有していない
- 売掛債権の信頼度が低い
- フリーランスを対象外としているファクタリング会社が多い
フリーランスでも、安定して売掛先との取引があること、定期的に売掛債権が発生しているなど、債権の信頼度があればファクタリングは利用可能です。
ファクタリング会社でも、少額の債権が利用できるところや、フリーランス向けのところもあるため、探してみましょう。
フリーランスでも利用しやすい少額債券に対応している業者や、フリーランスを得意とする業者を、記事の後半で紹介しているので、以下をクリックしてご確認ください。
次に業者選びのポイントを紹介します。
フリーランスでファクタリング会社を選ぶ5つのポイント
フリーランスでファクタリングを利用する場合は、フリーランス・個人事業主専門の業者を選ぶのがおすすめです。
具体的に、以下の5つのポイントについて解説します。
- ファクタリングの利用が可能かどうか
- 債権額が少額でも取り扱い可能かどうか
- 手数料の上限が明記されているかどうか
- オンラインファクタリングが可能かどうか
- 債権譲渡登記なしで利用できるか
これらのポイントを押さえていないファクタリング会社を選択した場合、個人事業主がファクタリングを利用できない可能性があるので注意してください。
ファクタリング会社を選ぶポイントを抑えて、自身に合った会社を探しましょう。
ファクタリングの利用が可能かどうか
ファクタリング会社の中には、個人事業主は利用不可としているところもあるため、そもそもファクタリングが利用できるのかを確認しましょう。
フリーランスは法人と異なり、債権額が少額の場合が多く、ファクタリング会社にメリットが少ないことから、取り扱わないことがあります。
債権額が少ないということは、ファクタリング会社の利益となる手数料も低くなるため、少額よりも多額の債権を買い取りたいとファクタリング会社は考えているからです。
また、フリーランスは売掛先との取引が安定していないと判断されることも多く、債権の信頼度が低いと捉えられてしまうことから、ファクタリング自体を取り扱わない業者があります。
以上のことから、フリーランスがファクタリングを利用する際は、取り扱われているかを確認しましょう。
債権額が少額でも取り扱い可能かどうか
ファクタリング会社によっては、債権の買取金額の下限を設定しているところがあります。
そのためファクタリング会社が設定している買取額が自社が調達したい金額に対応しているかどうかの確認が必要です。
例えば「買取額100万円以上」と設定している業者に対して、50万円の売掛債権のファクタリングを申し込んでも資金調達はできません。
フリーランス向けのファクタリング会社では、最低1万円の債権から買取可能としているところもあるため、自身の取引したい売掛債権が利用できる金額なのかを確認しましょう。
手数料の上限が明記されているかどうか
売掛金から手数料を引いた金額が入手できるため、手数料はなるべく抑えたいところでしょう。
【一律〇%】【〇〜〇%】と、手数料の幅が明記されているファクタリング会社を選ぶのがおすすめです。
例えば【10%〜】と明記されたファクタリング会社を利用したところ、実際には17%手数料が取られたなど、上限が書かれていないと予想以上の手数料がかかる可能性があります。
一般的に初めて利用するファクタリング会社は、手数料の上限が適用されるので、上限手数料が明記されているファクタリング会社であれば、どの程度の手数料が適用されるのかを把握しやすくなります。
ファクタリング会社を選ぶときは、手数料の上限が明記されているところや、明記されていない場合は問い合わせ時に確認してみましょう。
オンラインファクタリングが可能かどうか
オンラインファクタリングは、ネット上で契約が完結するため、時間がかからずに資金調達できることからフリーランスにおすすめです。
また、人件費や書類にかかる収入印紙代などの諸経費がかからないため、手数料が抑えられる傾向があります。
フリーランスは本来の業務に加えて、請求書の作成や会計処理などの事務作業も自分で行わなければならず、仕事量が多いです。
時間を有効活用でき、かつ手数料を抑えて利用できるオンラインファクタリングは、フリーランスにおすすめと言えます。
ただし、ファクタリング会社の信用度が判断しにくい部分もあるため、ファクタリングの利用経験がない人や、業者への信用度が心配な場合は、対面での契約も検討しましょう。
債権譲渡登記なしで利用できるか
フリーランスや個人事業主の方がファクタリングを利用したいのであれば、当該ファクタリング会社が債権譲渡登記なしで利用できるかどうかを必ず確認するようにしてください。
債権譲渡登記とは、法務局に「債権譲渡を受けた」ということを登記することです。
この登記によって、万が一債権が二重に譲渡されても、ファクタリング会社は「すでに自社に譲渡された債権だ」と主張できるため安全です。
売掛債権には形がないため、二重譲渡を防いでファクタリング会社の利益を守るため、債権譲渡登記を必須としているファクタリング会社は少なくありません。
しかし債権譲渡登記は法人に対するものしか不可能です。
フリーランスや個人事業主は登記できないため、債権譲渡登記を必須としているファクタリング会社をフリーランスや個人事業主は利用できません。
フリーランスや個人事業主の方がファクタリングを利用したいのであれば、必ず債権譲渡登記なしで利用できるファクタリング会社を選びましょう。
フリーランスにおすすめのファクタリング会社10選
具体的に、フリーランスにおすすめのファクタリング会社を5社紹介します。
以下の表に特徴をまとめ、さらに詳しい情報を後述しますので参照ください。
ペイトナーファクタリング | PAY TODAY | OLTA | labol | フリーナンス | QuQuMo | バイオン | ビートレーディング | ベストファクター | 資金調達ペイ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オンライン取引の有無 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
手数料 | 10%固定 | 1~9.5% | 2~9% | 10%固定 | 3~10% | 2%〜 | 10% | 2%〜 | 2%〜 | 2%〜 |
取引可能な債権額 | 初回1~25万円 | 10万円~ | 下限・上限なし | 1万円~ | 上限25万円 | 下限上限なし | 5万円〜 | 下限上限なし | 下限上限なし | 下限上限なし |
契約に必要な書類 |
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審査にかかる時間 | 最短10分 | 最短30分 | 24時間以内 | 最短1時間 | 24時間以内 | 最短2時間 | 最短60分 | 最短2時間 | 最短即日 | 最短即日 |
それぞれのファクタリング会社の特徴やスペックについて詳しく解説していきます。
ペイトナーファクタリング
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短10分 |
買取限度額 | 〜100万円 (初回25万円迄から徐々に拡大) |
公式サイトURL | https://paytner.co.jp/factoring |
ペイトナーファクタリングは最短10分で資金調達できる業界最速水準で資金調達できるファクタリング会社です。
事前にアカウントを作成しておけば、2回目以降の利用時は請求書のアップロードだけで売掛債権を資金化できます。
審査に必要な書類が少なく、準備に手間がかからないのが大きな特徴です。
オンラインで全て完結し、電話や面談は一切ないため、時間がない中でも資金調達が可能です。
ただし、初回の買取可能金額が25万円までと規制されていることから、調達したい資金がそれ以上の場合は利用できません。
初回以降は、取引の様子に応じて最大100万円まで買取可能となるため、初回は少額から取引を開始して、様子を見たいという人は利用を検討してもよいでしょう。
なお、ペイトナーファクタリングは主要ファクタリング会社の中で唯一個人事業主宛ての請求書を売却できます。
個人事業主相手にビジネスをされている方は、ペイトナーファクタリングであれば、売掛債権の早期資金化が可能です。
少額の取引を希望するフリーランスにおすすめのファクタリング会社と言えます。
PAY TODAY
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 1%〜9.5% |
入金スピード | 最短30分 |
買取限度額 | 10万円〜上限なし |
公式サイトURL | https://paytoday.jp/ |
PAYTODAYはAIファクタリングという名称のオンライン完結型のファクタリング会社です。
手数料1%から利用でき上限手数料は9.5%ですので、業界の中でも非常に低い水準で利用できるファクタリング会社だといえます。
売掛金の支払期日が、90日後までの債権が利用可能であることも魅力の一つです。
通常、ファクタリングでは売掛金の支払期間が長いものは信頼度に欠けると判断され、手数料が高くなったり、審査に不利になることがありますが、PAY TODAYであれば、期間の長い売掛債権でも審査に通過できる可能性が高いでしょう。
PAY TODAYでは、90日後という支払期間の長い債権でも、1〜9.5%の手数料で取引できるため、利用しやすい業者と言えるでしょう。
大手ファクタリング会社と比較して知名度という点では劣りますが、すでに100億円を超える人が利用しているファクタリングですので、安心して利用できる点が大きなメリットです。
OLTA
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 2%〜9% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 下限上限なし |
公式サイトURL | https://www.olta.co.jp/ |
OLTAは多くの大手企業と提携し、資本金は44億円を超えるオンライン完結型のファクタリング会社の中では最も規模の大きな業者の1つです。
オンライン完結型のファクタリングを日本で初めて普及させた会社ですので、請求書のアップロードから24時間で審査回答があり、最短即日で資金調達できます。
債権額の上限・下限が設定されていないため、支払期日前の売掛債権であれば金額を問わず取引可能なことが、フリーランスにとってメリットと言えます。
手数料も2~9%と業界最低レベルの低い水準で取引可能です。
すでに多くの銀行と提携し、銀行の顧客に対してもファクタリングを販売しています。
ただし、開業届提出後、事業用口座の取引が4カ月以上で利用可能と条件が設けられているため、開業直後では利用できない点に注意しましょう。
labol(ラボル)
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短60分 |
買取限度額 | 1万円〜限度なし |
公式サイトURL | https://labol.co.jp/ |
ラボルはフリーランスや小規模事業所向けのファクタリング会社です。
1万円から上限なしで利用できるので、売上規模の小さな小規模事業者から中堅程度の法人まで幅広く利用できる点が特徴になります。
また、手数料は10%固定ですので、法外な手数料を請求されるリスクがなく安心して利用できます。
最大の特徴は、24時間365日最短60分で資金調達できるという点です。
土日祝日や夜間でも、いつでも請求書をアップロードすれば最短60分で入金を受けられるので、夜間や休日に営業している飲食業やサービス業におすすめのファクタリング会社です。
運営会社である株式会社ラボルは東証プライム上場の株式会社セレスの100%子会社ですので、運営会社の安全性という点でも信用できます。
安心できる業者からスピーディーに資金調達したい方や、休日・夜間に営業している事業者にラボルはおすすめです。
フリーナンス
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 3%〜10% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 〜1,000万円 |
公式サイトURL | https://freenance.net/ |
フリーナンスは、ファクタリングをはじめとしてフリーランス向けに以下のようなサービスを提供しています。
- 即日払い(ファクタリング)
- あんしん補償
- フリーナンス口座
あんしん補償は、フリーランスに業務上生じた損害賠償責任などを補償するものです。
また、アカウントを作成すると「フリーナンス口座」というものを作成できます。
これは、屋号やペンネームで口座を作成できるというものです。フリーランスは基本的に個人名でしか口座を作成できないため、フリーナンス口座で屋号やペンネームで口座を作成できれば対外的な信用が大きく向上するでしょう。
ファクタリングサービスである「即日払い」は手数料の上限は10%で、請求書のアップロードから最短30分で審査回答があり、最短即日入金です。
利用回数を重ねると、手数料はさらに下がる可能性があるので、低コストで資金調達できます。
あらかじめフリーナンスの口座を開設し、取引先との入出金に利用しておくと、即日払いをするときには請求書を提出するだけで即日中に資金調達が可能です。
QuQuMo
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 下限上限なし |
公式サイトURL | https://ququmo.com/ |
QuQuMoは小口の買取に強いオンライン完結型のファクタリング会社です。
申込から入金まで最短2時間で、口コミには「当日中に資金を受け取れて助かった」などの声が多くなっています。
実際に多くのフリーランスが最短即日で資金調達に成功していることがわかるため、初めてファクタリングを利用する方も急いで資金が必要な方も安心して利用できるでしょう。
契約手続きは、弁護士ドットコムが監修する契約システムの「クラウドサイン」でおこないます。
クラウドサインは情報漏洩の心配のないセキュリティが非常に高いシステムですので、オンライン契約に不安を感じている方も安心です。
オンライン完結で当日中に資金を必要としている方にQuQuMoはおすすめのファクタリングサービスです。
バイオン
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短60分 |
買取限度額 | 5万円〜 |
公式サイトURL | https://ai-factoring.jp/ |
バイオンはAIファクタリングという名称でファクタリングサービスを展開しているオンライン専用のファクタリング会社です。
手数料は10%固定ですので、あらかじめ資金調達コストがわかり他社との比較も容易です。
また、法外な手数料を後から請求される心配はありません。
申込から入金まで最短60分という非常に速い速度で入金できるので、急いでお金が必要になるフリーランスの方も活用できます。
対応の速さなど、会社側の対応について評価する口コミが非常に多くなっています。
ホームページもファクタリングについての基礎知識などが豊富で、ユーザーに親切な作りになっているため、初めてファクタリングを利用する方におすすめです。
初めてファクタリングを利用する方フリーランスの方に向いているサービスです。
ビートレーディング
取り扱いサービス | 2社間/3社間/医療報酬債権など |
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契約方式 | 対面/オンライン |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 下限上限なし |
公式サイトURL | https://betrading.jp/ |
ビートレーディングは法人はもちろん個人事業主にも積極的にファクタリングを実施している会社です。
買取金額には下限も上限もないので売上規模の小さなファクタリング会社でも問題なく利用できるでしょう。
担当者の専門知識が非常に高く、審査の際には財務コンサルティングも受けられます。
会社の資金繰りを本質的に改善しながら資金調達ができるので、毎月のように「お金が足りない」という状況に陥っているフリーランスの方におすすめです。
店舗型のファクタリング会社ですので、原則的には面談が必要です。
しかし最近はオンライン契約にも力を入れており、オンラインで面談しオンラインによって契約を完結できれば最短2時間で資金調達できます。
顧客から預かった情報は情報管理サービスのSalesforceで管理し、契約は弁護士ドットコム監修のクラウドサインでおこないます。
情報管理を徹底しているため、安心してオンライン契約ができるでしょう。
すでに5.2万社を超える会社と契約しているファクタリング会社最大手企業でもあるので、運営企業の信頼を重視する方にもおすすめです。
ベストファクター
取り扱いサービス | 2社間/3社間/医療報酬債権など |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 30万円〜 |
公式サイトURL | https://bestfactor.jp/ |
ベストファクターは顧客との面談を重視するファクタリング会社で、契約時には必ず面談が必要になります。
売上規模の小さなフリーランスの方ともしっかりと面談をおこない、財務コンサルティングをおこないます。
面談から顧客にとって何か最良の資金調達方法なのかを明確にし、ファクタリングが最良の資金調達手段だと判断できた場合のみ、ファクタリングを取り扱います。
無理にファクタリングを実施することがないため、安心して利用できるでしょう。
また、遠方に居住しているなどの理由でベストファクターのオフィスへ訪問できない方に対しては、出張買取もおこなっているため「会社を離れられない」というフリーランスや個人事業主の方も安心して利用できます。
ファクタリングだけでなく、経営コンサルティング的な立場で継続的な信頼関係を築いていける相手としてベストファクターは活用できるでしょう。
資金調達ペイ
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 〜2億円 |
公式サイトURL | https://shikin-pay.com/ |
資金調達ペイはオンライン完結型のファクタリング会社です。
最大の特徴は大手独立系ファクタリング会社であるPMGが運営するオンライン完結型のサービスという点です。
PMGは東京本社のほか、大阪と福岡に支店を持ち、札幌、仙台、千葉、さいたま、横浜、名古屋、広島と日本全国に営業所を持つ非常に大きな会社です。
ファクタリング業務だけでなく、コンサルティング業務もかなり広くおこなっており、信頼できる会社が運営しているサービスになります。
下限なしで2億円まで買取に対応しているため、売上規模の小さなフリーランスや個人事業主から中堅程度の事業者まで利用できます。
運営会社の専門性が高く信頼できる業者ですので、安心できる業者からオンラインで資金調達したい方におすすめです。
フリーランスがファクタリング利用を検討する4つのシーン
フリーランスがファクタリングを利用するのにおすすめと言える、4つのシーンを紹介します。
- 売掛金の支払期日より前に資金が欲しいとき
- 銀行融資の条件が揃わないまたは審査に落ちたとき
- 急いで資金調達したいとき
- 負債を増やしなくないとき
資金繰りに悩んでいるが、ファクタリングをいつ利用したらよいのか、タイミングが分からないという人は参考にしてください。
売掛金の支払い日より前に資金が欲しいとき
ファクタリングは売掛債権を売却することで、売掛金を支払期日より前に入手する方法です。
例えば、10万円の売掛債権の支払期日が2カ月後だったとします。
1カ月後に15万円の支払いがあるのに、資金が手元にない場合にファクタリングを利用して資金を調達し、支払いに充てられます。
手元にある資金で支払いができない場合に、ファクタリングで売掛金の前払いをすることで、支払いの遅延を防ぐことが可能です。
銀行融資の条件が揃わないまたは審査に落ちたとき
フリーランスが銀行融資を申し込むには、開業届を提出していることが絶対条件となります。
資金が手元に欲しいタイミングに、開業届の提出が間に合わない場合は、条件が揃わないため銀行融資に申し込めません。
開業届を提出後、銀行融資を申し込んだとしても審査に時間がかかることから、資金が手元に欲しいタイミングに間に合わない場合も考えられます。
また、銀行融資に申し込んでも審査に落ちてしまう可能性もあります。
特に銀行融資や日本政策金融公庫の融資は、赤字や債務超過の場合には審査に通過することが非常に困難です。
しかしファクタリングの場合には、売掛先企業に対して審査をおこなうので、利用者の決算状況が赤字や債務超過であっても審査に通過できる可能性があるでしょう。
以上の場合は、審査期間が短く、審査に通りやすいファクタリングを利用するのがおすすめです。
急いで資金調達したいとき
フリーランスは本来の業務に加えて、やらなければならない雑務が多く、時間が足りないと思っている人も多いでしょう。
なるべく手間を省いて資金調達したいと思っている人にも、ファクタリングの利用がおすすめです。
ファクタリングと銀行融資の資金調達までの流れを比較します。
ファクタリング | 銀行融資 | |
---|---|---|
審査期間 |
|
1週間~1カ月 |
必要種類 |
|
|
銀行融資は、担当者との面談が必要であり、書類の準備から審査までに時間がかかることが分かります。
審査にも1週間〜1カ月かかることが多く、ファクタリングよりも審査期間が長いです。
また、ファクタリングはオンラインを利用すれば、即日中に資金が入手できるところも多いです。
銀行融資と比較すると、ファクタリングは資金調達にかかる手間が省けると言えるでしょう。
負債を増やしたくないとき
ファクタリングは負債を増やさずに資金調達したい場合にも活用できます。
銀行や日本政策金融公庫などから借入によって資金調達する場合、貸借対照表の負債が増加してしまいます。
負債が増加すると以下のデメリットが生じるので注意しなければなりません。
- 自己資本比率が減少する
- 貸借対照表の総額が大きくなる
負債が増えれば貸借対照表の資産総額に対して自己資本の割合が低下するので、自己資本比率は下がり、貸借対照表の安全性は低く評価されます。
また、今は、できる限り不要な資産や負債は持たないオフバランス経営が評価される時代です。
借入金で資金調達することによってその分貸借対照表は大きくなるので、オフバランス化を評価する金融機関などからの評価が下落する可能性があります。
ファクタリングで資金調達をおこなった場合、負債と貸借対照表の総額を増やさずに資金調達できるため、外部から評価される自社の決算書を作成できるでしょう。
フリーランスがファクタリングを利用する際の5つのメリット
フリーランスがファクタリングを利用するメリットを5つ紹介します。
- 入金スピードが速い
- 審査に通りやすい
- 保証人や担保が不要
- 貸し倒れのリスクを回避できる
- 借金にはならないため信用度が落ちる心配がない
事業を安定させるためのメリットもあるため、しっかり確認しておきましょう。
入金スピードが速い
入金スピードについて、ファクタリング(2社間・3社間)と、銀行融資で比較してみましょう。
2社間 | 3社間 | 銀行融資 | |
---|---|---|---|
入金までにかかる期間 | 即日~数日 | 2~3週間 | 1週間~1カ月 |
ファクタリングの魅力は、資金調達にかかる時間が短く、最短で契約したその日のうちに入金されることです。
特にフリーランス向けのファクタリング会社は、オンラインで完結するところがほとんどであり、審査はAIやシステムが行っています。
そのため、審査にかかる時間が更に短く、即日でも1時間ほどで入金される場合もありますし、商品によっては大手消費者金融よりもスピーディーに資金調達できる場合があります。
フリーランスの方の中には「今すぐに数万円の支払い資金を用意しなければならない」と、緊急で資金が必要になった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ファクタリングであれば、このような緊急時の資金繰りも対応できる可能性があります。
入金スピードが速いのは、ファクタリングのメリットと言えるでしょう。
審査に通りやすい
ファクタリングは売掛債権の信頼度を重視して審査されることから、取引先の信頼度が高ければ審査に通りやすいです。
ファクタリングと銀行融資の審査基準について、以下の表を参照ください。
ファクタリング | 銀行融資 | |
---|---|---|
審査基準 |
|
|
ファクタリング会社にとって、売掛金の未回収が最大の損失であることから、売掛金の支払元である取引先に重点が置かれます。
一方銀行融資は、自分の支払い能力や、融資した資金の使い道について厳重に審査されるため、事業が安定していない場合は返済能力がないとみなされ、審査に通りにくいです。
以上のことから、ファクタリングは審査に通りやすく資金調達しやすいと言えます。
保証人や担保は不要
ファクタリングは売買契約にあたることから保証人や担保は不要とされています。
資産がある方もない方も、手元に売掛債権さえあれば資金調達が可能です。
銀行融資は貸付であり、確実に融資した資金を回収するために、保証人や担保が必要になります。
フリーランスは、個人資産しか担保にできるものはなく、加えて保証人もよほど信用がなければ立てることが困難であることから、保証人や担保が不要な点は大きなメリットと言えるでしょう。
貸し倒れのリスクを回避できる
ファクタリングを利用して、あらかじめ売掛金を入手しておけば、万が一売掛金が未回収となっても支払い義務が発生しないため、貸し倒れの危険性が回避できます。
ファクタリングは償還請求権なしで実施されるためです。
償還請求権とは、万が一売掛先から支払期日に代金の支払いがなかったときに、ファクタリング会社が利用者に売掛金の支払いを請求する権利のことです。
ファクタリングでは償還請求権がないため、売掛金が未回収となっても自分が支払うことはないため、安心してファクタリングが利用できます。
なお、償還請求権のあるファクタリング会社の場合、違法業者の可能性が非常に高いため、償還請求権の有無は確認が必須です。
借入にはならないため信用度が落ちる心配がない
ファクタリングは売買契約であり、借入にはなりません。
借金金が増えると自己資本比率が低下して、対外的には「安全性が低い業者」とネガティブに判断される可能性があります。
ファクタリングであれば負債ではないので、対外的な信用度が落ちるリスクが低いのは大きなメリットでしょう。
今後事業の拡大のために銀行から融資で大きな資金調達を検討している人は、緊急時の資金繰りに信用度が落ちないファクタリングを利用することで、銀行からの信用を落とさずに資金調達できるのでおすすめです。
フリーランスがファクタリングを利用する際の3つのデメリット
メリットがある一方で、フリーランスがファクタリングを利用するときのデメリットを3つ紹介します。
- フリーランスはファクタリング会社の選択肢が少ない
- 手数料が高い
- 資金繰りは本質的に改善しない
ファクタリング会社を探すのが大変な場合や、手数料が高いことで資金繰りが上手くいかなくなる危険性もあるため、デメリットを抑えておきましょう。
フリーランスはファクタリング会社の選択肢が少ない
フリーランスは所有している売掛債権額が少ない場合が多く、ファクタリング会社にメリットが少ないことから、取り扱っている業者が少ない傾向にあります。
債権額が少ないということは、ファクタリング会社にとって利益となる手数料も少額になるため、収益につながる取引とは言い難いからです。
また、フリーランスは法人と比較して経営が不安定ですし、債権譲渡登記も不可能です。
つまり、フリーランスが保有する売掛債権を買い取ることはファクタリング会社にとってリスクが大きいのです。
希望するファクタリング会社が、フリーランスや少額債券を対象に取引できるとは限らないところが、デメリットと言えるでしょう。
手数料が高い
ファクタリングの手数料は、銀行融資と比較すると高い傾向があります。
ファクタリングと銀行融資の手数料の相場は、以下の通りです。
- 2社間:10~20%
- 3社間:1~10%
- 銀行融資:年1%~4%前後
銀行融資は年率で表現されているため、ファクタリングの手数料を年率に置き換えると、12〜240%になります。
また、フリーランスは法人より社会的な信頼度に欠けると判断されがちなことや、安定して取引ができていない債権である場合は、手数料が高く設定されやすいです。
ファクタリング自体が手数料が高い取引であるため、少しでも抑えたい人はフリーランス向けのファクタリング会社や、オンラインファクタリングを利用するなど、工夫しましょう。
本質的に資金繰りは改善しない
ファクタリングでは本質的に資金繰りは改善しません。
ファクタリングは、将来の売掛債権の期日に入金になる予定の支払いを前倒しで受け取っているだけだからです。
そのため、本来の売掛債権の入金期日になったら再び資金不足に陥る可能性が非常に高いでしょう。
その場合、再度ファクタリングを利用して、高額な手数料を支払うということを繰り返し、ファクタリングから抜け出せなくなってしまうリスクがあります。
本質的に資金繰りを改善させたいのであれば、銀行から長期借入金を借りて、その資金が手元にある間に経営改善を図るのがベストです。
ファクタリングを利用して、本質的に資金繰りが改善することはないので、ファクタリングはあくまでも短期的に資金調達が必要なタイミングでのみ利用するようにしてください。
個人事業主のファクタリング審査のポイント
個人事業主がファクタリングの審査を受ける際には以下の5つのポイントが審査でチェックされます。
- 売掛先企業の業況や規模
- 売掛先企業との取引歴
- 売掛債権の期間
- 売掛債権の金額
- 利用者の業況
個人事業主がファクタリング審査を受ける際に重要な5つのポイントについて詳しく解説していきます。
売掛先企業の業況や規模
売掛先企業の業況が良好で企業の規模が大きい方がファクタリング審査では有利になります。
ファクタリング会社は売掛先企業から代金を回収するため、「売掛先企業に支払能力があるか」という点が審査で最も重視されるためです。
具体的には、売掛先企業が業績良好な企業、上場企業、官公庁などの場合には審査で非常に有利になります。
一方、売掛先企業が、赤字や債務超過の企業、規模が小さな企業の場合は審査で不利です。
なお、売掛先が個人事業主やフリーランスの場合には、ほとんどのファクタリング会社で取り扱いすらおこなわないので注意してください。
売掛先企業との取引歴
売掛先企業との取引歴が長いほど審査では有利になります。
毎月継続的に取引が発生し、毎月期日通りに入金がおこなわれている取引先に対する売掛債権であれば「今月も同じように入金がある」と判断できます。
一方、初めて取引した企業に対する売掛債権で申し込みをおこなっても「期日通りに入金されるかどうかわからない」と考えるため、審査に不利になります。
売掛先企業との取引歴は長ければ長い方が審査で有利になるので、複数の売掛債権を手元に持っているのであれば、できる限り取引歴が長い企業に対する売掛債権をファクタリングするようにしてください。
売掛債権の期間
売掛債権の入金期日になるまでの期間が長いと審査では不利になります。
期日までに時間が長いと、期日になるまでに売掛先企業の経営が悪化して支払不能になるリスクが高くなるためです。
また、短期間だけ代金を立て替えるよりも期間が長い方が運用利回りが悪くなるので、審査に通ったとしても手数料が高く設定される可能性もあります。
複数の売掛債権を手元に持っているのであれば、入金期日までの期間の長い売掛債権をファクタリングするようにしてください。
売掛債権の金額
売掛債権の金額が大きければ有利になるとか小さければ不利になるということはありません。
重要なポイントは、売掛先企業や利用者にとって適正な金額かとどうかという点です。
例えば、利用者の月商が100万円であるにも関わらず、200万円の売掛債権がある場合は「売上規模から見て不自然だ」と判断される可能性があります。
利用者が売掛債権を偽造している可能性を疑われることもあるでしょう。
一方、毎月決まって発生している程度の売上規模に見合った金額であれば、売掛債権の金額は自然です。
架空債権を疑われる可能性は低くなります。
金額的に自然だと考えられる程度の規模の売掛債権を売却した方が審査に通過できる可能性は高いでしょう。
利用者の業況
2社間ファクタリングの場合、ファクタリングへ申し込みをした利用者の業況も審査で重要になります。
あまりにも利用者の業況が悪いと、売掛先企業から振り込まれた代金を利用者がファクタリング会社へ支払わずに流用してしまう可能性があるためです。
赤字や債務超過、または資金繰りが非常に圧迫している場合などは審査に通過できないこともあります。
2社間ファクタリングを利用したい場合には、資金繰りがあまりにも圧迫する前に申し込みを検討してください。
なお、3社間ファクタリングは代金が利用者を経由しないため、利用者の業況は審査でそれほど加味されません。
2社間ファクタリングの審査に通過できないのであれば、3社間ファクタリングの利用を検討してください。
フリーランスと法人のファクタリング審査の違い
フリーランスと法人ではファクタリング審査の際に、フリーランスの方が厳しく見られるのが一般的です。
フリーランスの方が審査で厳しく確認される理由は以下のとおりです。
- 売上規模が小さい
- 債権譲渡登記ができない
- 確定申告書の信用度が低い
フリーランスの方は売上規模が小さく、営業状況が不安定です。
また、確定申告書の経費には個人的な支出が計上されていることが多く、法人と比較して信頼性が高いものだとはいえません。
また、個人事業主やフリーランスは債権譲渡登記ができないので、債権譲渡登記が必須になっているファクタリング会社は利用できません。
このように、ファクタリング会社にとってフリーランスは法人よりもリスク
個人事業主のファクタリングと融資審査の違い
個人事業主がファクタリングを利用する場合と融資を利用する場合、以下の7つの点で審査の基準が異なります。
- 赤字や債務超過
- 代表者の個人信用情報
- 税金の支払状況
- 取引先との関係性
- 事業計画
- 他社借入やクレジットカードの支払状況
- 他社借入状況
上記はいずれも個人事業主が融資を受ける場合に重視されるポイントですが、ファクタリングではそれほど重視されません。
それぞれのポイントでファクタリングと融資ではどのように見方が異なるのか、詳しく解説していきます。
赤字や債務超過
ファクタリングは利用者が赤字や債務超過でも審査に通過できる可能性があります。
融資では申込者が赤字や債務超過の場合、審査に通過することは難しくなります。
ファクタリングでは債務を支払うのは売掛先企業ですので、利用者の業況は審査にあまり関係ありませんん。
一方、融資では債務を支払うのは申込者です。
そのため、申込者が赤字や債務超過などによって支払能力が低いと判断された場合には審査することが厳しくなります。
赤字や債務超過で融資審査に通過できないときはファクタリングを利用して資金調達しましょう。
代表者の個人信用情報
代表者の個人信用情報はファクタリング審査では全く影響しません。
ファクタリングでは債務を返済するのは利用者ではないので、代表者の信用情報は審査には影響しません。
そもそも個人信用情報を確認するためには信用情報機関へ加盟する必要がありますが、ファクタリング会社は信用情報機関に加盟していない会社がほとんどですので、審査で信用情報を確認することすらできません。
一方、一部の融資審査では代表者の個人信用情報を確認することがあり、ここで金融事故情報があるブラックの方や、他社借入の返済に遅れている方は審査に通過できない場合があります。
「代表者の個人信用情報がブラックでどこからも借入できない」というケースでもファクタリングを利用しましょう。
税金の支払状況
ファクタリングは税金滞納があっても利用できます。ほとんどのファクタリング会社の審査で税金滞納の有無を確認しないので、税金滞納があるかどうかもファクタリング会社は把握していないケースがほとんどです。
一方、融資審査においては税金滞納を確認されるケースが基本です。
税金を滞納すると裁判所の許可を得ずに資産の差押ができるので、税金の滞納によって銀行が回収のためにあてにしていた資産を差し押さえられてしまう可能性があるためです。
フリーランスや個人事業主の場合、事業とは関係のない自動車税や住民税や健康保険税の支払いを滞納しているだけでも、事業資金融資を受けられないケースもあります。
税金を滞納してしまって、どこからもお金を借りられないという場合にもファクタリングを活用しましょう。
取引先との関係性
ファクタリング審査では取引先である売掛先企業との関係性が重視されます。
取引歴が長い売掛先企業に対する売掛債権は信用度が高く評価されますが、取引歴が浅い企業に対する売掛債権はファクタリング審査で不利になる傾向があります。
一方、銀行融資の場合には取引先との関係性はそれほど重視されません。
審査で確認されるのはあくまでも決算状況や財務状況ですので、「返済には問題ない」と判断できる程度の財務状況であれば、取引先との取引歴が浅くても審査に通過できます。
ファクタリング会社から信頼される程度の取引先に対する売掛債権が手元にない場合は、銀行融資を利用しておいた方が資金調達しやすいでしょう。
事業計画
事業計画はファクタリング審査ではほぼ審査されません。
今後どのように商品やサービスを販売し、どの程度の成長を見込んでいるのかという事業計画は、ファクタリング会社にとって重要な「売掛債権を回収できるか」という点とはほぼ無関係だからです。
そのため、事業計画を何も立てていない事業者でも、売掛債権の支払能力に大きな問題さえなければ審査に通過できるでしょう。
一方、銀行融資では「融資によってどのように事業が成長するのか」という点が非常に重視されます。
そのため、事業計画があった方が審査では有利ですし、事業計画が杜撰な場合には審査に落ちることもあります。
事業計画を立てている時間がない緊急で資金が必要なタイミングにおいては、ファクタリングに方が資金調達しやすいでしょう。
他社借入やクレジットカード支払状況
他社借入やクレジットカードの支払状況もファクタリング審査ではほぼ確認されません。
ファクタリング審査では個人信用情報を確認しないので、審査では他社借入の支払状況をチェックされることがないためです。そのため「現在借入金の返済を延滞している」という方も、売掛債権の支払能力に問題さえなければ審査に通過できる可能性があります。
一方、融資の審査では個人信用情報を確認されると、他社借入やクレジットカードの支払状況がチェックされ、ここで以下のような状況の方は審査に通過できません。
- 支払いに遅れが多い
- 現在延滞中
クレジットカードや借入金の返済を滞納してしまったという方は融資に申し込みをしても審査に通らないため、ファクタリングの利用を検討しましょう。
他社借入状況
他社の借入状況もファクタリング審査では影響しません。
どれだけ借入件数や借入金額が大きくても、ファクタリングを売掛債権の支払能力に問題がなければ審査に通過できる可能性が極めて高いためです。
一方、融資の場合は他社借入件数が多い場合や他社借入金額が多い場合は審査に通過するのが困難です。
借入件数や本数が多い事業者に対して追加の融資を行なった場合、その融資の返済が難しくなる可能性が高いためです。
借入が多く、追加融資を受けられない方は、ファクタリングで資金調達を検討するとよいでしょう。
ファクタリングは法的根拠のある取引であり違法ではない
ファクタリングは手数料が高いことや、一部の違法業者により違法ではないかと言われていますが、法的根拠のある取引であり違法ではありません。
ファクタリング自体は、法的根拠のある取引ではありますが、個人の給与を債権とした給与ファクタリングには注意が必要です。
以下の2つの項目について詳しく解説します。
- ファクタリング自体は法的根拠のある取引である
- 給与ファクタリングは貸金業に該当する
ファクタリングの法的根拠や、給与ファクタリングとはどのような取引なのかについて理解し、違法業者に惑わされないようにしっかり情報を確認しましょう。
ファクタリング自体は法的根拠のある取引である
フリーランスが利用する可能性が高い2社間ファクタリングは、民法第555条にある【売買契約】であることから、法律に基づいた取引だと言えます。
民法第555条
売買は、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。
引用:民法|e-Gov法令検索
私たちが日常で代金と引き換えに商品やサービスを購入することが、売買契約にあたります。
ファクタリングも同様に、代金(売掛債権)と引き換えに商品やサービス(手数料を引いた売掛金)を入手することにあたるのです。
また、3社間の場合は民法466条、467条が適用されています。
民法第466条(債権譲渡)
債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
民法第467条(債権の譲渡の対抗要件)
債権の譲渡(現に発生していない債権の譲渡を含む。)は、譲渡人が債務者に通知をし、又は債務者が承諾をしなければ、債務者その他の第三者に対抗することができない。
要約すると【債権の譲渡は、利用者とファクタリング会社の双方が同意していれば可能である。しかし、ファクタリング会社が取引先や第三者に債権が譲渡されたことを主張するための手続きが必要である】となります。
3社間は、利用者・ファクタリング会社・取引先の同意のもと契約されることから、民法第466条、467条のもと成立していると言えます。
以上のことから、ファクタリングは法律に則った正当な取引とされています。
給与ファクタリングは貸金業に該当する
給与ファクタリングとは、個人の給与を債権として支給日より前に資金を入手することを言います。
給与ファクタリングが貸金業に該当すると判断される理由は、以下の通りです。
- 労働基準法により給与は労働者本人にのみ支給しなくてはならないと定められている
- 上記の理由から、ファクタリング会社は利用者からしか代金を取り立てることができないため貸金業に該当すると言われている
上記の2点から、給与ファクタリングは貸金業であること、ファクタリング会社は貸金業登録をしていないため、このような取引は違法にあたります。
金融庁からも、以下のような注意喚起がされていますので、ご確認ください。
「給与ファクタリング」などと称して、業として、個人(労働者)が使用者に対して有する賃金債権を買い取って金銭を交付し、当該個人を通じて当該債権に係る資金の回収を行うことは、貸金業に該当します。
貸金業登録を受けていないヤミ金融業者により、年率換算すると数百~千数百%になる手数料を支払わされたり、大声での恫喝や勤務先への連絡といった私生活の平穏を害するような悪質な取立ての被害を受けたりする危険性があります。
以上のことから、ファクタリング会社で給与を債権にして資金調達できると言われた場合は、違法業者の可能性が高いため、利用しないようにしましょう。
個人事業主のファクタリングについてよくある質問
個人事業主の方がファクタリングを利用する際によくある質問をご紹介していきます。
- 個人事業主に対する審査は法人よりも厳しいですか?
- 個人の税金を滞納した場合にはファクタリング審査に通過できますか?
- 相手が個人事業主の売掛債権は買い取ってもらえるのでしょうか?
- 個人事業主NGのファクタリング会社を教えてください
- 個人信用情報がブラックの人は審査に通過できますか?
個人事業主に対する審査は法人よりも厳しいですか?
個人事業主やフリーランスは法人と比較して事業規模が小さく不安定な傾向があるため、法人よりも厳しく審査がおこなわれる傾向があります。
また、個人事業主やフリーランスは債権譲渡登記ができないため、債権譲渡登記が必須のファクタリングも利用できません。
そのため、基本的には法人よりも審査で不利になると言えます。
しかし、個人事業主やフリーランスでも業況に問題がない方はスムーズにファクタリング審査に通過できます。
また、3社間ファクタリングであれば、利用者の業況等は審査で重視されないため、3社間ファクタリングの利用も検討してください。
個人の税金を滞納した場合にはファクタリング審査に通過できますか?
ファクタリング審査に通過できます。
ほとんどのファクタリング会社は、審査で税金の支払状況を確認していないため、滞納があっても分からないためです。
融資の場合には滞納があると審査通過がかなり難しくなるため、税金滞納時はファクタリングを利用して資金調達し、調達したお金で税金滞納を解消したうえで、金利の低い融資を借りるのがおすすめです。
相手が個人事業主の売掛債権は買い取ってもらえるのでしょうか?
基本的にファクタリングでは法人に対する売掛債権しか買い取っていません。
そのため、個人事業主宛ての売掛債権でファクタリングを利用することはできないと理解しておきましょう。
しかし、主要ファクタリング会社の中で、唯一、ペイトナーファクタリングだけが、個人事業主宛ての請求書をファクタリングできます。
手元に個人事業主に対する請求書しかない方はペイトナーファクタリングの利用を検討してください。
個人事業主NGのファクタリング会社を教えてください
GMO Bto B早払いや、電子請求書早払いなどのサービスは法人のみの取扱となっています。
また、銀行系のファクタリング会社と基本的に個人事業主は利用できません。
債権譲渡登記が必須になっているファクタリング会社も個人事業主は利用不可ですので注意しましょう。
個人信用情報がブラックの人は審査に通過できますか?
ファクタリングであれば審査に通過できる可能性があります。
ファクタリングでは利用者の支払能力は審査で重視しないためです。
まあ、審査で個人信用情報を確認しない業者がほとんどですので、ブラックかどうかも分かりません。
信用情報がブラックでどこからも借りられない方は、ファクタリングで資金調達することを検討しましょう。
ファクタリングはフリーランスが資金調達するのにおすすめの手段
ファクタリングは、フリーランスの資金繰りに最適な資金調達方法です。
審査に時間や手間がかからず利用しやすいこと、銀行融資とは異なり、保証人や担保を必要としないこともメリットと言えるでしょう。
さらに、借入にはならないため、今後事業が軌道に乗った頃に銀行融資を検討している人には、信頼度が高いと判断され、審査に通りやすくなる可能性があります。
フリーランス向けのファクタリング会社を利用すれば、オンラインで完結するところが多く手数料を抑えて、かつ時間がかからないためおすすめです。
自分に合ったファクタリング会社を探して、資金繰り改善にファクタリングを利用しましょう。