急いで資金が必要な場合には注文書ファクタリングが活用できます。
しかし実際に、注文書買取ファクタリングの入金にかかる日数について、どの程度の日数がかかるのか、しっかりと把握しておかないと、資金が必要なタイミングに間に合わない可能性があります。
同じファクタリングサービスでも、「注文書買取」と「請求書買取」によって必要な日数が異なることがあるので、どの資金調達方法が入金までにどの程度の日数が必要になるのか、把握することは重要です。
今回は、注文書買取ファクタリングの入金までに必要な日数や、入金の流れについて解説していきます。
注文書買取ファクタリングは入金まで最短即日
注文書買取ファクタリングは、入金まで最短即日で現金化できます。
ファクタリングは銀行融資や各種ローンと比較して、素早い現金化が実現できます。
ファクタリングは融資ではないので、詳細に決算書を分析し、企業のリスクを評価するなどの融資審査で必要になるプロセスを排除できるためです。
また、契約も非対面で可能なものもあるので時間がかかりません。
売掛先企業の同意なく、契約手続きを進められる2社間ファクタリングであれば、最短即日で資金調達が可能です。
注文書買取ファクタリングの入金までの仕組み
注文書買取ファクタリングの入金までの仕組みは、基本的な流れは請求書買取ファクタリングと同じです。
申し込みをおこなって、審査を受け、売掛債権の支払いに問題がないと判断されれば、オンラインで契約(オンライン完結型の場合)して最短即日で入金を受けられます。
しかし、注文書買取と請求書買取では、現金化できるタイミングが異なります。
注文書買取ファクタリングの入金までの流れ
注文書買取ファクタリングの入金までの流れは、以下の通りです。
- 取引先がユーザーに注文書を発行する
- ユーザーが注文書買取ファクタリング業者に買取依頼を行う
- 注文書買取契約が成立する
- ファクタリング業者が買取代金を入金する
- 注文書の商品を取引先へ納品する
- 売掛金の入金後日にファクタリング業者へ送金する
注文書買取ファクタリングは売掛先企業への通知や承諾が不要で、注文書の受け取り後に受注金額が現金化できます。
注文書ファクタリングは原則的に2社間取引でおこなわれるので、売掛先企業の同意を得るための時間がかかりません。
そのため、審査にスムーズに通過できれば最短即日で資金調達が可能です。
請求書買取ファクタリングとの違い
注文書買取ファクタリングと請求書買取ファクタリングの違いは、売掛債権を認識し現金化できるタイミングが異なる点です。
ファクタリングサービスの種類 | 現金化できるタイミング |
---|---|
注文書買取ファクタリング | 案件の受注が確定後に発行される「注文書」を受領した時点 |
請求書買取ファクタリング | 納品完了後、請求書を取引先企業に発行した時点 |
注文書ファクタリングの資金調達のタイミングは発注時です。
一方、請求書ファクタリングは納品が完了し、請求書を取引先企業へ発行した時点にならないと資金調達できません。
大口の受注があれば、大きな受注に対応した高額な運転資金が必要になります。
そのため、手元に潤沢な資金がない企業は、大口の案件や複数の受注が難しくなります。
注文書買取ファクタリングは、注文書をすぐに現金化できるので「運転資金がない」と諦めていた大口の仕事も問題なく受注できます。企業の規模にかかわらず、大きな仕事を受注できるようになるので、上手に活用することで多くの企業にビジネスチャンスを広げられます。
また、企業規模にかかわらず営業できるので、営業の手法も変わってくるでしょう。
契約形態によって入金スピードは異なる
ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングという2つの契約形態がありますが、それぞれ入金スピードは異なります。
2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング | |
---|---|---|
入金までのスピード | 最短即日 | 数日〜2週間程度 |
注文書買取の取り扱い | あり | なし |
売掛先企業の事前承認 | 不要 | 必要 |
ファクタリング会社への支払い | 申込企業がおこなう | 売掛先企業がおこなう |
手数料 | 10%〜20%程度 | 2%〜8%程度 |
2社間ファクタリングは最短即日
2社間ファクタリングとは、申込企業とファクタリング会社の2社だけで契約する方法です。
売掛債権の期日になると、売掛先企業が申込企業に対して支払った代金を、申込企業からファクタリング会社へ送金することで、ファクタリング会社への支払いは完結します。
売掛先企業の同意を必要としないので、契約手続きが早く、最短即日で資金調達できます。
なお、売掛先企業に秘密で資金調達できる点も2社間ファクタリングのメリットです。
注文書ファクタリングは原則的に2社間ファクタリングの取り扱いしかありません。そのため、注文書ファクタリングは契約手続きが簡素で、最短即日で資金調達できる特徴があります。
3社間ファクタリングは数日〜2週間程度
3社間ファクタリングは、ファクタリングを実施することに対して、あらかじめ売掛先企業の同意を得て契約するサービスです。
申込企業・売掛先企業・ファクタリング会社の3社で契約します。そして売掛債権の期日になったら売掛先企業がファクタリング会社へ直接代金を支払います。
契約段階から売掛先企業の同意が必要になるので、手続きに時間がかかります。そのため、3社間ファクタリングは申し込みから入金まで長ければ2週間以上かかることもあります。
なお、3社間ファクタリングは、あらかじめ売掛先企業の同意を得て契約し、代金は売掛先企業がファクタリング会社はへ支払うため、2社間ファクタリングには内在している次の3つのリスクがありません。
- 架空の売掛債権を売却する
- 複数のファクタリング会社へ同じ売掛債権を譲渡する
- 売掛債権の代金をファクタリング会社へ支払わずに流用してしまう
3社間ファクタリングはファクタリング会社にとって2社間ファクタリングよりもリスクが少ないので、手数料は安くなる傾向があります。
また、代金が申込企業を経由しないため、申込企業の信用は審査にはぼ無関係です。2社間ファクタリングよりも審査が緩い傾向があるので、2社間ファクタリングの審査に通過できない場合には3車間ファクタリングも活用しましょう。
なお、3社間ファクタリングは請求書買取に取り扱いは豊富ですが、注文書買取はほとんどおこなっていません。
ファクタリング以外の資金調達方法の入金までの日数
ファクタリング以外の資金調達方法の入金までの日数も確認しておきましょう。主な資金調達方法は以下の通りです。
注文書買取ファクタリング | 最短即日~2営業日以内 |
---|---|
請求書買取ファクタリング(2社間の場合) | 最短即日 |
銀行融資 | 2週間〜1ヶ月程度 |
ビジネスローン | 最短即日~1週間 |
消費者金融のローン | 最短即日~3日間 |
- 銀行融資
- 消費者金融
- 補助金・助成金
- 株式・社債
それぞれの資金調達方法の資金調達までにかかる日数について詳しく解説していきます。
銀行融資:1週間〜1か月程度
銀行融資は1週間〜1ヶ月程度の時間がかかります。
銀行は企業のリスクをしっかりと把握して、融資の前に「いくらまで融資できるのか」「格付けはどの程度か」など、企業そのものに対する審査をおこなう必要があるためです。
また、中小企業に対して融資をおこなう場合、信用保証協会の保証をつけて融資をするのが一般的です。この際には銀行の審査に加えて、信用保証協会の審査時間も必要になるので、どんなに早くでも1週間程度の時間がかかりますし、平均的には申込から2週間〜3週間程度の時間がかかるものと理解しておきましょう。
最近では、注文書を担保に融資を実施するPOファイナンスを取り扱っている銀行もありますが、それほど数は多くありません。
消費者金融:即日~1週間程度
消費者金融のビジネスローンは最短即日で融資を受けられます。
銀行と比較して審査は非常にシンプルで、申込企業の決算書の提出は不要で、代表者の個人信用情報に問題さえなければ審査を受けられるものも少なくありません。
大手消費者金融や信販会社のローンであれば、最短即日です。また、長くても数日程度では融資を受けられるでしょう。
ただし、消費者金融のローンは金利が15%〜18%程度と銀行融資と比較して高く、融資金額は300万円〜1,000万円程度と少額です。
基本的には個人事業主などの小規模事業者向けの商品となっているため、売上規模の大きな企業では活用でいないケースがほとんどです。
補助金・助成金:1か月〜半年程度
補助金や助成金は1ヶ月〜半年程度です。
補助金や助成金は返済の必要がないという点が最大のメリットです。しかし、補助金や助成金は申請までに非常に長い時間がかかることがあります。
事業計画を策定し、その事業に見合った見積もりを複数用意し、複雑な申請書に記入をおこなうなど、用意しなければならない書類は多数です。
さらに、前払いで事業に必要な経費を支払い、事業完了後に補助金や助成金が下りてくるので、長い補助金の場合には1年程度の時間がかかることも珍しくありません。
また、補助金や助成金は対象となる事業の設備投資などにしか使用できないので、通常の運転資金を用意するのは不可能であると理解しておきましょう。
株式・社債:1か月〜3ヶ月程度
株式や社債を発行する場合は1ヶ月〜3ヶ月程度です。
例えば、出資者を見つけて、その出資者に対して新株を発行する「第三者割当増資」をおこなう手続きは以下のとおりです。
- 募集事項の決定と株主総会の招集
- 株主総会における特別決議
- 取締役会への委任
- 募集株式の申込みと割当て
- 総数引受契約
- 出資金の払い込み
- 登記申請
新株発行は既存の株主の権利を害するため、株主総会の特別決議が必要です。また、登記申請も必要になるので手続きには3ヶ月程度かかります。
私募債を発行して資金調達する場合にも募集要項決や事業計画書を作成し、取締役会または株主総会の決議が必要になるので、やはり早くても1ヶ月、平均的には2ヶ月〜3ヶ月程度の時間がかかります。
株式発行や社債の発行はスピーディーな資金調達には向いていません。
ファクタリングの資金調達のスピードが速い理由
ファクタリングの資金調達スピードが速い理由は主に次の3つです。
- 売掛先の同意がいらない
- 自社の業況とは無関係に審査を受けられる
- オンラインで完結できる場合が多い
ファクタリングは売掛先の同意なしで、自社の業況とは無関係に審査を受けられ、さらにオンラインで審査が完結します。
ファクタリングの審査スピードが速い3つの理由を詳しく解説していきます。
売掛先の同意がいらない
2社間ファクタリングは売掛先企業の同意なしで契約をおこなえます。
3社間ファクタリングは売掛先企業とファクタリング会社が直接やりとりをおこない、契約書類のやりとりをしますが、2社間ファクタリングではこのような手続きは不要です。
申込企業とファクタリング会社だけのやり取りで契約が完了するので、審査や契約にかかる時間を短縮できます。
注文書ファクタリングは2社間ファクタリングのみの取り扱いとなるのが基本ですので、申込〜審査〜契約〜入金までの流れを最短即日で完結させることが可能です。
自社の業況とは無関係に審査を受けられる
ファクタリングの審査は申込企業の決算状態があまり重視されない点も入金時間を短縮できるポイントです。
ファクタリング審査で重視されるのは、売掛先企業の信用です。
申込企業の業況は審査ではあまり重視されないので、申込企業が赤字や債務超過など融資審査には不利になる決算状況でも審査に通過できる場合があります。
ファクタリング会社の中には申込企業の決算書や確定申告書の提出を求めない企業もあるので、それだけ申込企業の業況は重視されていません。
売掛先企業に大きな問題がなく、過去に期日通りに支払いをおこなった実績を通帳などで確認できれば審査に通過できる可能性は高いでしょう。
審査プロセスがシンプルで、審査にかかる時間が短いという点も、ファクタリングの入金スピードが早い理由の1つでしょう。
オンラインで完結できる場合が多い
ファクタリング会社の多くが「オンライン完結」の契約方式を採用しています。
オンライン完結とは、申込から契約手続が全てWeb上で完結できる方式です。
契約書の締結は書類に記入捺印をするのではなく、クラウド契約システムを利用して、オンライン上で電子署名と捺印をおこないます。
銀行融資などでは、契約手続を必ず対面で行い、契約書への署名が必要になります。
そのため、銀行へ訪問する時間と手間が必要になるおう、忙しいタイミングではなかなか契約手続きができずに融資を受けられません。
ファクタリングであれば、会社や自宅のパソコンから簡単に契約できるので、わざわざ契約手続きのために訪問しなくても、契約を完結できます。
忙しい時でも短時間で契約を完結できる点も、ファクタリングがスピーディーに資金調達できる大きな理由です。
注文書買取ファクタリングを利用するメリット
注文書買取ファクタリングを利用するメリットとして、以下の5点が挙げられます。
- 仕事に着手する前に注文書の金額を受け取れる
- ノンリコース契約で貸し倒れのリスクがない
- 最大180日先の注文書を買取できる
- 2社間ファクタリングで売掛先に知られない
- 手元に資金がなくても大きな仕事を受注できる
仕事に着手する前に現金化できる点が最大のメリットですし、発注先の倒産リスクも排除できます。
取引先に秘密で運転資金の確保ができるのも大きな特徴だと言えるでしょう。
注文書ファクタリングの5つのメリットについて詳しく解説していきます。
仕事に着手する前に注文書の金額を受け取れる
注文書買取ファクタリングは、仕事に着手する前に注文書の受注金額を受け取れます。
請求書買取ファクタリングは納品を完了しないと売掛債権を売却できないので、仕事の完遂後でなければ現金化できません。
しかし、注文書買取ファクタリングならば、案件の受注段階に受領した注文書を売却することで、納品前に現金を受け取れます。
仕事を受注すれば、受注に対応する仕入れや人件費などが増加します。受注に伴い増加する運転資金を「増加運転資金」と言いますが、規模が小さい企業は、増加運転資金を用意できないので、大口の受注があっても断ってしまうケースが少なくありません。
注文書ファクタリングを利用すれば、大口の受注があった時にも注文書を売却することで大口の資金調達が可能です。
これまでは「増加運転資金を用意できないから」と大口の受注を断っていた企業も、増加運転資金の心配をすることなく、大口の受注が可能になります。
注文書買取ファクタリングは請求書買取ファクタリングより、素早い資金調達が可能ですので、受注に対応した運転資金を用意できます。
ノンリコース契約で貸し倒れのリスクがない
注文書買取ファクタリングはノンリコース契約で、万が一ファクタリング利用後に貸し倒れが生じた場合でも、利用者に支払い請求のリスクがありません。
なおノンリコース契約とは償還請求権がない契約方式です。
償還請求権とは、債権を売却後にその債権が支払い不能になった場合に、元の売主に請求する権利です。
ノンリコース契約で譲渡した売掛債権は、ファクタリング会社の所有物になり、売掛債権の未回収リスクもファクタリング会社が引き受けます。
そのため、ノンリコースファクタリングの利用者は、売掛先が売掛金を支払い期日までに支払わなかった場合に、返金に対して責任を負う必要はありません。
大口の注文を受けた際に、受注した企業が最も懸念することは「本当に期日通りに代金を支払ってくれるのか?」ということです。
納期の長い仕事では特に発注元の倒産リスクに注意が必要になりますが、注文書ファクタリングではもしも受注した仕事の途中で、発注元企業が倒産しても代金は予定通りに受け取れます。
取引履歴が浅く、取引しても問題ない企業かどうかを知りたい場合にも注文書ファクタリングは有効です。
ファクタリング利用者は、売掛先企業が倒産した場合の支払い請求を心配することなく、安心して注文書の代金を現金化できます。
最大180日先の注文書を買取できる
注文書買取ファクタリングは、最大180日先の注文書を現金化できます。
仕事を受注した段階の注文書から現金化ができるため、事業者は人件費や材料の仕入れ費用などに充当することができます。
また、注文書買取ファクタリングは6ヵ月先の注文書を現金化可能で、長期的な案件を受注していても、納品日より早い段階で資金調達ができます。
2社間ファクタリングで売掛先に知られない
注文書買取ファクタリングは基本的に2社間ファクタリングを採用していて、売掛先へファクタリング利用に関する通知や承認を行う必要がありません。
注文書ファクタリングの利用が得意先企業に知られることによって信用を失うリスクがなく、安心して現金化ができます。
手元に資金がなくても大きな仕事を受注できる
注文書買取ファクタリングを利用することで、受注時点の資金繰り不足が改善でき、手元に資金がなくても大きな仕事が受注できます。
請求書ファクタリングは請求書の発行後から入金されるまで、平均的に2〜3ヶ月の期間が必要です。
月初に発行した請求書が翌月末の入金の場合は、請求書ファクタリングの利用で約60日ほど入金まで必要な日数が短縮できます。
一方、注文書ファクタリングは仕事の受注後、案件に実際に着手する前の注文書を受領した段階で現金化できるため、最大180日間の入金サイトを短縮することが可能です。
請求書ファクタリングと比較すると、注文書ファクタリングは請求書ファクタリングより、現金化までの期間を大幅に短縮することができます。
これまで資金不足によって断っていた案件も、資金繰りが改善できることにより、受注することができます。
注文書買取ファクタリングのデメリット
注文書買取ファクタリングのデメリットとして、以下の2点が挙げられます。
- 取り扱っているファクタリング会社が少ない
- 請求書買取ファクタリングより手数料が高い
注文書買取ファクタリングを取り扱っている会社が少ない傾向にあり、最適なサービスを比較検討しにくく感じる場合があります。
また、注文書買取ファクタリングは、請求書買取ファクタリングより手数料率が高くなっているのが一般的です。
注文書ファクタリングを利用する際には、デメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。
取り扱っているファクタリング会社が少ない
注文書買取ファクタリングは新しいサービスであり、請求書買取ファクタリングと比較して、取り扱いが少なくなっています。
請求書買取ファクタリングより情報収集がしにくく、最適なサービスを比較検討しにくいかもしれません。
また、注文書買取ファクタリングは利用する会社によって、利用限度額や手数料率、申し込みの必要書類が異なります。
そのため、申し込み前に複数社から見積もりをとり、利用条件を比較検討しておくことで、自社に最適な注文書買取ファクタリングが選べます。
請求書買取ファクタリングより手数料が高い
注文書買取ファクタリングは、請求書買取ファクタリングより手数料が高く設定されていることが多いです。
ファクタリングサービスの種類 | 手数料率 |
---|---|
注文書買取ファクタリング | 1%~12%程度 |
請求書買取ファクタリング | 1%~10%程度 |
利用するファクタリング会社によって手数料率は変動しますが、一般的な手数料率は高めです。
注文書ファクタリングの方が請求書ファクタリングよりも、期日が先の売掛債権を買い取るため、ファクタリング会社のリスクが高くなるためです。
そのため、注文書買取ファクタリングを利用する前に、手数料率を公式サイトや問い合わせで確認しておくと、納得した上で注文書買取ファクタリングが利用できます。
ファクタリングの入金スピードを速くするポイント
できる限り素早く資金調達したいのであれば、次のポイントを抑えたうえでファクタリングの申し込みをおこなってください。
- 2社間ファクタリングへ申し込む
- 必要書類を揃えた上で申し込む
- 優良企業の売掛債権を売却する
- ファクタリング会社を継続利用する
比較的簡単に実行できることばかりですので、少しでも素早く資金調達するための4つのポイントを詳しく解説していきます。
2社間ファクタリングへ申し込む
素早く資金調達をしたいのであれば、3社間ファクタリングよりも2社間ファクタリングへ申し込みましょう。
2社間ファクタリングは最短即日で資金調達できますが、3社間ファクタリングは資金化までに2週間程度かかることもあります。
なお、ファクタリング会社の中には最短10分程度で振込をしてくれることもあるので、オンラインで完結できる2社間ファクタリングがおすすめです。
必要書類を揃えた上で申し込む
申込段階から必要書類を揃えた状態でファクタリングの申込手続をおこなうことで、スピーディーに資金調達ができます。
ファクタリングに必要な書類はファクタリング会社によって異なるものの、次のような書類です。
- 決算書・確定申告書
- 請求書・注文書
- 取引先との基本契約書
- 取引先からの入金が確認できる通帳
- 代表者の本人確認書類
- 印鑑証明書
- 商業登記簿謄本
ファクタリングには数多くの書類が必要になることも多いですが、オンライン完結型のファクタリング会社は書類の数が非常に少なくなっており、最も簡素な場合には次の3点だけで審査を受けられます。
- 本人確認書類
- 注文書(請求書)
- 入金が確認できる通帳
あらかじめ、どんな書類が必要になるのかを確認し、漏れのないよう書類を用意しておきましょう。
優良企業の売掛債権を売却する
規模の大きな企業や、決算状況が良好な企業の売掛債権を売却することで、スムーズに審査に通過できる傾向があります。
規模の大きな企業や決算状況が良好な企業の売掛債権は、ファクタリング会社にとってリスクが低いため審査に時間がかからないためです。
手数料も低くなる傾向があるので、スムーズに審査に通過したい方は、できる限り優良企業の売掛債権を売却しましょう。
ファクタリング会社を継続利用する
同じファクタリング会社を継続的に利用することで、2回目以降の審査はかなりスピーディーになります。
ファクタリングでは申込企業の審査をおこないますが、前回も利用しているのであれば2回目以降は審査をする必要はありません。
審査をするのは売掛先企業だけですので、審査時間を大きく短縮できます。
2回目以降の利用は信用度が向上して手数料が低くなる可能性もあるので、同じファクタリング会社を継続的に利用して、低い手数料でスピーディーに資金調達しましょう。
【入金スピード重視】おすすめの注文書買取ファクタリング会社
入金スピードを重視する方向けにおすすめの注文書買取ファクタリング会社は、以下の5社です。
- BESTPAY
- ビートレーディング
- けんせつくん
- GMO PAYMENT GATEWAY
- NEXTSTYLE
それぞれのファクタリングサービスで、入金スピードや手数料率、必要書類などが異なります。
BESTPAY
入金スピード | 最短翌日 |
---|---|
利用限度額 | 100万円~3億円程度 |
手数料率 | 5%~ |
資金調達の対象 | 個人/法人 |
必要書類 |
|
BESTPAYは、最短翌日で最高3億円程度まで現金化が可能な注文書買取専用のファクタリング会社です。
大手の独立系ファクタリング会社であるベストファクターが運営しているので安心です。
手数料率は5%から現金化ができて、フリーランスや建設業、アパレル事業やサービス業など幅広い利用実績があります。
また、オンライン上で24時間申し込みを受け付けており、スキマ時間を活用して申し込みが手軽にできます。
ビートレーディング
入金スピード | 最短5時間 |
---|---|
利用限度額 | 制限なし |
手数料率 | 2%~ |
資金調達の対象 | 個人/法人 |
必要書類 |
|
ビートレーディングは、店舗型のファクタリング会社として最も有名なファクタリング会社の1つです。
たびたびメディアにも登場し、取引実績5.2万社、累計買取額1,170億円を誇ります。
手数料率2%から利用限度額制限なく現金化できるので、規模の大きな企業でも注文書ファクタリングを利用できるでしょう。
必要書類も「請求書や注文書」と「通帳のコピー」のみで申し込みが可能で、揃える書類が少なくても申し込みができます。
また、入金スピードも最短5時間となっており、急ぎで現金化が可能です。
けんせつくん
入金スピード | 最短2時間 |
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利用限度額 | 制限なし |
手数料率 | 5%~ |
資金調達の対象 | 個人/法人 |
必要書類 |
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けんせつくんは建設業専門のファクタリング会社で、最短2時間でスピーディーに現金化ができるファクタリング会社です。
建設業界の方を申し込み対象としており、 開業間もない方の申し込みを受け付けしています。
また、スマホから申し込みが可能で、全国対応が可能です。
GMO PAYMENT GATEWAY
入金スピード | 最短2営業日 |
---|---|
利用限度額 | 100万円~1億円 |
手数料率 | 1%~ |
資金調達の対象 | 法人 |
必要書類 |
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GMO PAYMENT GATEWAYは、法人を対象とした手数料率が低いファクタリング会社です。
申込企業には専任担当者がつくので、専門性の高い担当者に手厚いサポートをしてほしい方にはおすすめです。
また、利用限度額が100万円以上と高額で、まとまった金額を現金化できます。
入金スピードは最短2営業日ですので、多少遅く感じますが、手数料率を重視したい人に最適です。
NEXTSTYLE
入金スピード | 最短即日 |
---|---|
利用限度額 | 20万円~5,000万円 |
手数料率 | 2%~ |
資金調達の対象 | 個人/法人 |
必要書類 |
|
NEXTSTYLEは20万円から5,000万円まで、幅広い利用限度額で現金化できるファクタリング会社です。
個人事業主と法人が対象で、手数料率は最低2%と低く設定されています。
また、メールやLINEから契約の一連の流れが確認できる場合も申し込みが可能で、契約書や注文書など必要書類が不要で申し込みが可能です。
まとめ
注文書買取ファクタリングの入金日数や入金の流れ、利用時のメリット・デメリットについて解説しました。
注文書買取ファクタリングは、入金まで最短即日で現金化できます。
また、請求書買取ファクタリングと異なり、仕事に着手する前の注文書を受領した時点で現金化できます。
事業資金を素早く確保したい事業者の方は、注文書買取ファクタリングの利用を検討しましょう。