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ファクタリングの審査。流れや必要書類、基準や通らない原因を解説

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ファクタリングを利用するにあたって、審査は必須です。これまで利用したことがなければ特に「審査では何が見られるのか」「どうすれば審査に通過しやすくなるか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか?

確かにファクタリングでは厳格な審査が行われますが、銀行融資などと比較して緩いですし、審査に通過しやすい資金調達方法だと言えます。

そのため、事前に審査のポイントを押さえ、それに沿って入念に準備すれば、資金調達に成功する可能性は高いと言えます。

そこで今回の記事では、ファクタリングの審査の基準や審査に通過するための工夫を詳しく解説します。

ファクタリングの審査における8つの基準

ファクタリングの審査においては、さまざまな基準で売掛債権の買取をしても問題がないかを見極めます。主に審査で確認される項目は以下の8点です。

  • 取引先の信用力
  • 売掛債権の支払期日
  • 利用希望者と取引先の取引期間
  • 利用金額の大きさ
  • 利用希望者の信用力
  • 売掛債権の種類
  • 資産差し押さえの可能性
  • 売掛金の実在性

ここでは、審査で主に確認される8つの項目について詳しく解説していきます。

取引先の信用力

売掛先企業へ十分な支払能力があるかどうかが審査で重視されます。上場企業やそれに準ずる規模の企業、公的機関であれば信用力は高く評価され、資金の回収が見込めると判断されます。

中小企業の場合はやや不利ですが、他の要素も勘案した結果、審査に通過できるのは珍しくありません。企業の規模はあくまで審査における1つの要素と考えましょう。

ただし、赤字や債務超過の企業が売掛先だった場合には審査で不利になります。

審査に通過したいのであれば、手持ちの売掛債権の中でも、最も優良な企業に対する債権を売却するのがよいでしょう。

売掛債権の支払期日

売掛債権の支払期日は、近ければ近いほど審査においては有利です。逆に、遠ければ遠いほど、回収リスクが上がるため審査には通りづらくなるでしょう。

具体的な数字は個々のファクターによっても差があります。支払期日が長い売掛債権しかない場合は、それでも対応してくれるファクターを探しましょう。

利用希望者と取引先の間に継続した取引があるか

ファクタリングの審査においては、利用希望者と取引先の間に継続した取引があるかも考慮されます。

このような確認が行われる理由として、犯罪行為の抑止が挙げられます。利用希望者が取引先と結託して架空の売掛債権を計上し、それをファクターに売却して代金をだまし取るという詐欺行為が考えられるためです。

また、利用希望者が単独で架空の取引先と売掛債権をでっちあげ、買取を申込むこともてあり得ます。このような犯罪行為が行われていないかを確認するため、継続して実体のある取引が行われているかを見極める必要があるのです。

加えて、取引の継続性を確認することで、取引先の支払能力を見極めることも可能です。支払能力がなければ継続的な取引はできません。裏を返せば、取引が長期にわたり継続されていれば、取引先の支払能力に特段の問題がないと判断される可能性は高くなるでしょう。

審査では過去の入金がか確認できる通帳を提出し、これまで遅れなく入金されてきたかを確認されるので、取引歴が長く、過去の支払いに遅れがない取引先に対する売掛債権をファクタリングするのがよいでしょう。

利用金額の大きさ

利用金額は小さければ小さいほど審査に通りやすくなります。ただし、大きいからといって審査に通らないわけではありません。利用希望者と取引先の両方に十分な信用があり、相応の支払能力もあると認められれば、多少大きい金額でも利用できる可能性はあります。

ただし、実際の審査においては利用金額の大きさと利用希望者の経営規模が釣り合っているかもチェックされるので注意が必要です。例えば利用希望者が年商3,000万円規模の企業であるにもかかわらず、2,000万円の売掛債権があると申し出た場合、あきらかに経営規模と利用金額が釣り合っていないのがわかるはずです。

このようなケースでは、なぜこれだけの売掛債権があるのか、明確な理由を証拠とともに示せないと審査に通過するのは難しくなります。

自社の売上規模から鑑みて自然な金額の方が審査に通過しやすいので、毎月継続的に発生している売掛債権をファクタリングした方がよいでしょ。

利用希望者の信用力

利用希望者の信用力も、ファクタリングの審査においてはチェックされます。

特に2社間ファクタリングであれば、取引先から入金された売掛金をファクターに払わない(払えない)可能性があると判断される可能性が高くなります。

融資とは違い、ファクタリングは売掛債権の現金化であるため、審査においては取引先の信用力にウエイトが置かれるのが実情です。そのため、多少であれば自社の信用力が低くても審査に通るケースはありますが、著しく低いと判断された場合は難しいかもしれません。

自社の信用力に不安がある場合は、事前にいくつかのファクターを当たり、話を聞いてもらってからどこに頼むかを判断しましょう。

また、3社間ファクタリングは利用者の業況が悪くても審査に通過できる可能性が高いので、2社間の審査に落ちたら3社間への申し込みを検討しましょう。

売掛債権の種類

売掛債権の種類も、ファクタリングの審査における重要な要素です。回収可能性が高いと判断されれば審査に通りやすいし、その逆もあり得ます。審査に通る可能性が高い売掛債権と、低い売掛債権をまとめました。

審査に通る可能性が高い売掛債権 製品売買、サービス提供代金
運送料、郵送料
診療報酬(介護報酬、調剤報酬)
建設業債権
行政や法人に対する債権
審査に通る可能性が低い売掛債権 売掛先が個人事業主
売掛先が経営不振
事業に関係ない個人間の債権
「下請代金支払遅延等防止法」に規定される債権(※)
その他売掛金の回収に不安がある債権

※製造委託、修理委託、情報成果物作成委託、役務提供委託の4つの取引により生じた債権。具体例として、コンテンツの作成を請け負ったことで生じた売掛債権などがある。

参照:独立行政法人中小企業基盤整備機構「下請代金支払遅延等防止法」

特に個人事業主に対する売掛債権はほとんどのファクタリング会社で買取に対応していません。

ファクタリングに利用できる売掛債権は、基本的に「法人に対するものだけ」と理解しておきましょう。

取引先が実在するか不明

取引先が実在する会社だという裏付けが得られなかった場合は、当然審査に落ちてしまいます。取引先の情報は正しく伝えるようにしましょう。

ファクターの担当者も、国税庁の法人番号公表サイト登記情報提供サービスを使うなどして、その会社の実在性を調べてきます。

この2つを使って情報が出てきたならかなり信憑性が高いですが、中には出てこないケースもあるでしょう。追加調査しても確証が得られない場合、ペーパーカンパニーや休眠会社などの詐欺を疑われるケースもあるため注意しましょう。

なお、実在しない債権を売却しようとするのは、立派な犯罪行為です。詐欺罪として刑事告訴される恐れもあるので、絶対にやめましょう。

取引先の営業実績、総営業年数が乏しい

取引先の営業年数が短い場合も審査では不利になります。

あまりに営業実績実績が乏しい場合は、売掛債権の実在性や回収可能性を疑われても仕方がありません。

取引先の取引先の総営業年数および自社との取引実績は必ず確認するようにしましょう。取引先が設立して間もない会社だったなど、何らかの事情がある場合はその旨をファクターの担当者に伝えておくとより効果的です。

取引先の経営状態に問題がある

取引先の経営が芳しくない場合、そこの売掛債権を使ったファクタリングができない可能性があります

理由は簡単で、売掛債権を回収できない可能性が出てくるためです。経営不振で倒産する可能性もある以上、ファクターとしても売掛債権の買取には応じられません。

赤字や債務超過になっている企業に対する売掛債権はファクタリングに応じてもらえない可能性があるため注意してください。

取引先が法人ではなく個人事業主だった

買取を依頼した売掛債権が、法人ではなく個人事業主に対するものであるという理由で審査に通らないケースもあります。

多くのファクタリング会社では個人事業主は利用できますが、買取の対象となる売掛債権は法人に対するものに限定されているためです。

理由として、社会的信用の弱さが挙げられます。法人に比べると個人事業主は社会的信用という意味ではやはり劣るでしょう。

法人は会社法などの関連法規に基づき、個人事業主にくらべてより厳密な運営が求められるためです。

また、法人の場合には調査会社などのデータベースで比較的簡単に業況を調べられますが、個人事業主の場合には業況を調べる手段がほぼ存在しないので、この点でもファクタリング会社のリスクは非常に高くなります。

ファクタリングで売却する売掛債権は法人に対するもののみとしてください。

売掛金の支払いサイトが長い

売掛金の支払いサイトがあまりに長いのも、審査でNGになる原因の1つです。

支払いサイトが長ければ長いほど、売掛債権が貸し倒れる可能性も高いためです。

支払いサイトがあまりに長いケースでは、ファクタリングの利用を断られる可能性があり、一般的には支払サイトが3ヶ月以内の売掛債権しか売却できません。

ほとんどのファクターで事前相談を受け付けているので、支払いサイトが長めの売掛債権でも買い取ってくれるかを確認すると良いでしょう。

売掛債権が不良債権である可能性が高い

売掛債権が回収困難である、もしくは困難になる可能性が極めて高い債券=不良債権と判断された場合も、ファクタリングの利用は難しくなるでしょう。

ファクタリングは償還請求権なしで実施されるので、もしも売掛債権が回収不能になった場合、その損失はファクタリング会社が負います。

そのため、売掛債権が回収されない事態が起きたら、ファクターが損失を被ることになります。

損失を被らないためにも、ファクターは「本当にこの売掛債権は回収できるか」を厳しくチェックしてくるのです。

売掛債権が不良債権と判断された場合、まず審査には通りません。すでに期日が過ぎている債権や、倒産した企業に対する売掛債権は不良債権と判断されてファクタリングを利用することが難しいので注意してください。

売掛債権が二重譲渡されているおそれがある

売掛債権が二重譲渡されているおそれがあると判断された場合も、審査には通りません。二重譲渡とは文字通り、複数のファクターに売掛債権を譲渡している状態です。

仮に、売掛債権が二重譲渡されていたら、実際に売掛金回収業務委託契約を履行できるのは1社だけになるので、もう1社は代金を回収できない可能性が極めて高くなります。

架空債権でのファクタリングを行っていることになり、立派な犯罪行為が成立しますす。詐欺罪として刑事告訴される可能性が極めて高いため、絶対にやってはいけません。

利用希望者に何らかの問題がある

利用希望者に何らかの問題がある場合も、ファクタリングの審査には通りづらくなります。

ファクタリングは融資とは違い、利用希望者よりも取引先の実績や経営状態に重きを置いた審査がなされるのが特徴です。

それでも、利用希望者のモラルが低く、ファクタリングを引き受けるとトラブルに発展するとファクターの担当者が判断した場合は、審査に通らない可能性もあるでしょう。具体的には、以下のケースが考えられます。

  • 面接に無連絡で遅刻してきた
  • 面接での態度が横柄で人の話を聞かない
  • 面接での受け答えがしどろもどろである
  • 会社・事業のお金を私的な目的に流用している可能性がある
  • 審査に必要な書類を期限までに用意してくれない
  • 過去に自己破産をしていた事実が官報により発覚した

ファクタリング会社との応対な丁寧なものを心がけるとともに、服装や髪型を清潔にし、約束は必ず守るようにしましょう。

ファクタリング審査で重視されない3つのポイント

ファクタリング審査は主に売掛先企業の信用が重視されるので、以下の3つの点は審査で重視されません。

  • 利用者の決算状況や収支状況
  • 利用者の借入状況
  • 利用者の代表者の個人信用情報

上記3点に問題があってもファクタリングであれば問題なく資金調達できる可能性が高いでしょう。

ファクタリング審査で重視されない3つのポイントを解説していきます。

利用者の決算状況や収支状況

ファクタリングの審査では利用者の決算状況や収支状況はそれほど重視されません。

ファクタリングは売掛債権の売却で、売却後にファクタリング会社へ代金を支払う義務を負っているのは、売掛先企業だからです。

したがって、審査では売掛先企業の信用が重視され、利用者の信用はそれほど重視されません。

売掛先企業の支払能力に問題ないと判断されれば、利用者の決算状況が債務超過で赤字だったとしても審査に通過できる可能性があるので、業績不振によって銀行融資を断られた企業でも、ファクタリングであれば審査に通過できる可能性があるでしょう。

利用者の借入状況

利用者の借入状況も審査ではほぼ影響しません。

前述したように、ファクタリング審査で重視されるのは売掛先企業の支払能力ですので、利用者がいくら借りているか、どこから借りているのかという点は、売掛債権の信用とはあまり関係ないためです。

銀行融資ではあれば、すでに借入限度額に達している方は、前回の借入から1年を経過していない方は審査で不利になあります。

しかし、ファクタリングであれば、借入金が多くても、どこかの金融機関から借りたばかりでも資金調達できる場合があります。

銀行から「すでに限度額まで融資しているので追加の融資ができない」とか「前回の融資から時間が経過していないから融資できない」などの理由で融資を断られた場合には、ファクタリングの利用を検討しましょう。

利用者の代表者の個人信用情報

利用者の代表者の個人信用情報は審査で確認されることはありません。

個人信用情報を確認できるのは、信用情報機関に加盟している企業だけですが、ファクタリング会社の多くが信用情報機関に加盟していないため、そもそも信用情報を確認することすらできません。

やはり、審査の対象は売掛先企業の支払能力という点が主な理由です。

ビジネスローンなどの審査は代表者の個人信用情報が重視されるので、代表者の個人信用情報が以下のような問題がある場合は審査に通過できないことがあります。

  • 金融事故情報がある(ブラック)
  • 他社借入が多い
  • ローンの返済やクレジットカードの支払いを延滞中
  • クレジットカードやローンの申込情報が多い(申込ブラック)

ファクタリング審査では、個人信用情報は確認されないので、このようなブラックの方も問題なく資金調達できる可能性があります。

個人信用情報に問題があり、ビジネスローンや個人向けローンの審査に通過できない場合には、ファクタリングの利用を検討しましょう。

ファクタリングの審査に通るためのコツ

ファクタリングは申込時に少し工夫することで、比較的簡単に審査に通過できる場合があります。

主なポイントは以下の6点です。

  • 自社のニーズに適したファクターを選ぶ
  • 信用度の高い取引先の売掛債権で申し込む
  • 売掛債権の裏付けとなる資料を出来るだけ多く揃える
  • 面接での対応に気を付ける
  • 期間の短い売掛債権を売却する
  • 金額的に自然な売掛債権を売却する

ファクタリング審査に通過するための6つのポイントを詳しく解説していきます。

自社のニーズに適したファクターを選ぶ

ファクターを選ぶ際は、自社のニーズに適したファクターを選びましょう。

一口にファクターと言っても、会社によって提供しているサービスは異なります。主に以下の点を基準にして、比較検討しましょう。

  • 資金化までのスピード
  • 手数料
  • スタッフの対応
  • 債権譲渡登記の有無
  • 2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
  • 面談の有無
  • 対応可能な都道府県
  • メール、LINEなど電話以外の連絡の可否
  • オンライン完結の可否

例えば「自社は少額の買取を希望する」というニーズがあっても、申し込んだファクタリング会社が高額買取専門の場合には審査に通過することは難しくなります。

自分ではわからない場合は、比較サイトを利用してみましょう。希望する条件を選択すれば、それに合ったファクターを選ぶことが可能です。

信用度の高い取引先の売掛債権で申し込む

ファクターが審査において最も重視する要素の1つに、取引先の信用度が挙げられます。

取引先の信用度が高ければ、実際に回収できる可能性が高いです。

複数の売掛債権を持っているのであれば、優良企業・大手企業・官公庁などに対する売掛債権をファクタリングするとともに、できる限り取引歴が長く、支払い実績も良い取引先の債権を買い取ってもらうようにしましょう。

売掛債権の裏付けとなる資料を出来るだけ多く揃える

売掛債権の裏付けになる資料は、できる限り多く揃えましょう。

ファクターの担当者は、さまざまな要素から売掛債権の実在性、回収可能性を見極めるべく審査します。その際、重要になるのが資料です。売掛債権の場合、契約書、発注書、受注書、請求書などが考えられます。

複数の資料を見比べ、なんら矛盾がないと判断されれば、審査に通る可能性は上がるでしょう。具体的にどのような資料を提出すれば良いかわからない場合は、担当者に聞いてみると教えてもらえます。

また、提出を要求された書類は速やかに提出することによって、ファクタリング会社の利用者に対する印象も良くなるので、なるべく早く書類を提出しましょう。

面接での対応に気を付ける

2社間ファクタリングの場合は、利用者の信用についても審査で重視されます。

そのため、利用にあたって面接が必須になるファクターの場合、対応に気をつけましょう。

ファクターの担当者は、利用希望者とコミュニケーションが円滑にとれるかも、審査においては考慮しています。面接の予定がある場合は、身だしなみを整え、しっかりとした受け答えを心がけましょう。少なくとも、以下の点についてはスムーズに答えられるよう、事前に予習をしておくのをおすすめします。

  • 自社の業況
  • 売掛先の業況
  • 売掛先との業歴
  • なぜ資金繰りが苦しいのか
  • 業界動向の把握
  • 企業の将来像

また、信用を維持するという意味では、遅刻も厳禁です。

華美な服装をしたり、極端にていねいな対応をしたりする必要はありませんが、印象が良くなるよう配慮しましょう。

期間の短い売掛債権を売却する

できる限り期間の短い売掛債権を売却することで審査通過率は高くなります。

支払日までの期間が短ければ、ファクタリング会社が代金を立て替える期間が短くなり、支払期日までに売掛先企業の業況が悪化して回収不能になるリスクも軽減できます。

期日までの期間が短い売掛債権はファクタリング会社にとってはリスクの低い債権ですので、期間の短い売掛債権をファクタリングすることで審査通過率が高くなるだけでなく、適用される手数料も低くなる可能性があります。

審査を有利に進めるためにも低コストで資金調達するためにも、できる限り期間の短い売掛債権をファクタリングしましょう。

金額的に自然な売掛債権を売却する

利用者にとって自然な金額の売掛債権を売却しましょう。

例えば、年商1,000万円の企業が1,500万円の売掛債権のファクタリングを希望する場合、金額的に明らかに不自然です。

年商を超えるような金額の売掛債権が1社から発行される事態は極めて異常だと判断されます。

このようなケースでは架空の売掛債権であることが疑われるので、審査に通過できない可能性が高くなります。

月商程度の売掛債権であれば、金額的に自然で「架空債権のリスクがない」と判断されるため、金額的に不自然ではない程度の売掛債権をファクタリングするようにしてください。

中小企業、個人事業主でも利用できるファクター12選

審査に通るためには、自分にとって利用しやすいファクターを選ぶことも大事です。ここでは、中小企業や個人事業主であっても利用できるファクターとして、以下の12社を紹介します。

  • ベストファクター
  • ビートレーディング
  • OLTA
  • QuQuMo
  • 日本中小企業金融サポート機構
  • ラボル
  • ペイトナーファクタリング
  • フリーナンス
  • 買速
  • PAYTODAY
  • バイオン
  • ウィット

ベストファクター

運営会社 株式会社アレシア
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
医療債権ファクタリング
買取可能額 30万円~1億円
手数料 2.0%~
資金課までのスピード 即日~3営業日
個人事業主の利用 可能

2社間ファクタリングを主に手掛ける独立系のファクターです。中小企業や個人事業主など、一般的にファクタリングの利用が不利と言われる場合でも、買取実績を豊富に有しています。平均買取率は92.7%と、業界の標準から比べてもかなり高めです。

ベストファクターを利用してファクタリングをした場合は、財務コンサルティングサービスも受けられます。長期的な資金繰り改善のためのアドバイスが受けられるので、改善のために役立てましょう。なお、コンサルティング料は無料です。

契約には面談が必要になりますが、これはベストファクターが顧客との対話を重視ているためです。

ファクタリングが最良の資金調達と決めつけ、顧客に無理やり販売するような営業は行っていないため、顧客との対話の中からベストな資金調達方法を検討し、それがファクタリングであれば、ファクタリングを提案するという営業をおこなっています。

面談に抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、信頼できる相談先として、継続的な取引を長期的に希望する方にはおすすめです。

遠方の企業に対しては訪問もおこなっているため、ファクタリング会社との信頼関係を重視したい方にはおすすめのファクターです。

ビートレーディング

運営会社 株式会社ビートレーディング
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
医療債権ファクタリング
注文書ファクタリング
買取可能額 制限なし
手数料 2社間ファクタリング:4%~12%程度
3社間ファクタリング:2%~9%程度
資金化までのスピード 最短2時間
個人事業主の利用 可能

独立系のファクターですが、事業開始は2013年と比較的社歴の長い会社です。公式Webサイトによれば、累計取引社数5.2万社、累計債権買取額は1,170億円とのことで、店舗型のファクタリング会社の中で最も有名で規模も大きなファクターです。

ビートレーディングは審査スピードにも定評があります。最短2時間で入金が完了するので、午前中に申し込めば、その日のうちに資金調達ができる可能性が高いです。

必要な審査資料も以下の2つのみであるため、利用するハードルが低いのも大きなメリットでしょう。

  • 取引先からの入金が確認できる通帳のコピー(表紙付2か月分)
  • 売掛債権に関する資料(契約書・発注書・請求書など)

電子契約システム「クラウドサイン」を導入しているため、パソコン、スマホでのオンライン契約も可能です。

店舗型ファクタリング会社としての信用や安全性を重視しつつ、スピーディーに資金調達したい方におすすめです。

OLTA

運営会社 OLTA株式会社
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
買取可能額 制限なし
手数料 2.0%~9.0%
資金化までのスピード 即日~
個人事業主の利用 可能
※ただし、開業から4カ月目以降

OLTAは、日本初のオンライン型ファクタリングサービスとして知られています。

画期的なサービスとして、運営会社のOLTA株式会社は2017年に三菱UFJフィナンシャルグループが主催するスタートアップ支援プログラム「MUFG Digital アクセラレータ」にも採択されました。パートナー企業も三菱UFJ銀行を始め、国内の大手金融グループが軒を連ねる、非常に信用度の高いファクターです。

また、多くの銀行と提携し、銀行の顧客向けにファクタリング商品を展開しています。信用度を重視する銀行が提携するほどの企業ですのでOLTAは数あるファクタリング会社の中でも最も信頼度の高い企業と言っても過言ではありません。

OLTAはオンライン完結型のファクタリングサービスであるため、面談も行われません。対面による審査がないため。日本全国どこからでも申し込めます。また、必要な書類が問題なく揃った時点で審査が開始され、1営業日以内に見積もり結果の回答と審査スピードも迅速です。

さらに店舗を持たないので、低コストでのファクタリング実施ができ、上限手数料9%というのは業界最低水準です。

「わかりやすく、かんたんで、はやくて安い」ファクタリングを使いたいなら、選択肢の1つに加えましょう。

OLTAの利用はこちらから

QuQuMo

QuQuMo

運営会社 株式会社アクティブサポート
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
買取可能額 一律の定めなし
手数料 1.0%~14.8%
資金化までのスピード 最短2時間
個人事業主の利用 可能

QuQuMoは株式会社アクティブサポートが運営するファクタリングサービスです。電子契約システム「クラウドサイン」を用いたオンライン完結の手続きを行っているため、日本全国どこからでも利用できます。

クラウドサインは弁護士ドットコムが監修する契約システムですので、セキュリティも万全で情報漏洩の心配なく、オンラインで契約できます。

インターネット上の口コミも良好で、実際に多くの人が最短2時間で資金調達できているのでスピードには非常に定評のあるファクタリング会社です。

上限手数料は14.8%と、相場ギリギリの高めの設定となっていますが、その分、他社よりも緩い審査をしていると言われており、他のファクタリング会社で買取を断られた方も、QuQuMoであれば審査に通過できるかもしれません。

また、利用にあたって必要なものも請求書・通帳の2点のみです。個人事業主であっても売掛債権があれば利用可能と明示されているのも大きなメリットでしょう。

日本中小企業金融サポート機構

運営会社 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
3社間ファクタリング等
買取可能額 一律の定めなし
手数料 1.5%~10%
資金化までのスピード 最短即日
個人事業主の利用 可能

日本中小企業金融サポート機構は、法人の形態が一般社団法人という非常に珍しいファクターです。

一般社団法人は非営利団体ですので、リスクの低い売掛債権であれば10%未満の低い手数料で利用することも可能です。

また、日本中小企業金融サポート機構は中小企業のコンサルティングをおこなう団体です。

経営再建、事業承継、M&A、補助金申請などのコンサルティングを行っており、実際にインターネット上の口コミでも、コンサルティングに関するものが多くなっています。

日本中小企業金融サポート機構は中小企業支援の専門家として経営革新等支援機関として国に認定されている団体でもあります。

国が認定する団体ですので取引をおこなっても安心ですし、高い専門で良好な審査を受けられます。

運営業者が安心安全で、専門性の高いファクターと取引したい方には日本中小企業金融サポート機構がおすすめです。

ラボル

ラボル

運営会社 株式会社ラボル
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
買取可能額 1万円〜上限なし
手数料 10%
資金化までのスピード 最短60分
個人事業主の利用 可能

ラボルを運営する株式会社ラボルは東証プライム市場上場企業である、株式会社セレスの完全子会社です。

1万円から上限なしで利用できるため、小規模事業者から大手企業まで幅広く利用できます。

また、手数料は10%で固定されているため、あらかじめ資金調達にかかるコストを把握できる点もメリットです。

資金調達までのスピードは最短60分と早いので、急いでいる時に重宝しますが、最大のメリットは入金時間です。

ラボルは24時間365日入金に対応しているので、休日や夜間でも必要な資金をファクタリングで調達できます。

休日や夜間に営業しているサービス業や飲食業の方はラボルで必要な資金調達が容易にできるでしょう。

上場企業の安全性と最短60分で24時間365日資金調達できる利便性を兼ね備えた優良なファクタリング会社だといえます。

ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリング

運営会社 ペイトナー株式会社
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
買取可能額 1万円〜100万円
(初回は25万円)
手数料 10%
資金化までのスピード 最短10分
個人事業主の利用 可能

ペイトナーファクタリングは小規模事業者に特化したファクタリング会社です。

1万円から25万円までの少額の買取に対応し、その後は利用実績とともに限度額が増えていきますが、いくら多くても100万円までしかファクタリングできません。

月商数十万円規模の個人事業主やフリーランス向けのファクタリングサービスだといえるでしょう。

最大の特徴では請求書のアップロードから最短10分で資金調達できるスピードです。事前にアカウントを作成しておけば、最短10分で入金されるので、急いで資金が必要な場合には最適な資金調達方法です。

また、ペイトナーファクタリングは主要ファクタリング会社の中で、唯一個人事業主宛ての請求書を売却できるファクタリング会社です。

取引先が個人事業主の会社はこれまでファクタリングを利用できませんでしたが、ペイトナーファクタリングであれば、個人宛ての請求書も資金化できるので、個人事業主相手に事業をしている方は、ペイトナーファクタリングの利用を検討しましょう。

FREENANCE(フリーナンス)

運営会社 GMOクリエイターズネットワーク株式会社
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
買取可能額 1万円〜上限なし
手数料 3%〜10%
資金化までのスピード 最短即日
個人事業主の利用 可能

フリーナンスは大手インターネットグループ企業で東証プライム上場の、GMOインターネットグループの子会社です。

フリーナンスとは、フリーランス向けの以下のようなサービスを提供するものになります。

  • 即日払い:2社間ファクタリング
  • フリーナンス口座:屋号やペンネームなどで口座作成
  • あんしん補償:仕事上生じた賠償責任などを補償
  • バーチャルオフィス:GMO運営のバーチャルオフィスを格安料金で利用可能

あんしん補償は基礎的な補償は無料で付保できますし、フリーナンス口座も無料でペンネームや屋号の口座を作成できます。

個人事業主やフリーランスは原則的に本名でしか口座を作成できないので、フリーナンス口座を作成することは対外的な信用獲得につながります。

2社間ファクタリングサービスである即日払いは、最短30分で審査が完了し、上限手数料は10%と低めです。

信用度の高い売掛債権の場合には、一桁台の低い手数料が適用される可能性もあるので、信用できる会社から低い手数料で資金調達したい方におすすめです。

買速

買速

運営会社 株式会社アドプランニング
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
3社間ファクタリング
買取可能額 10万円〜5,000万円
手数料 1%〜10%
資金化までのスピード 最短30分
個人事業主の利用 可能

買速は上限手数料10%、最短30分入金、10万円からの買い取りなど多くの人がファクタリング会社に求める要素が全て揃っている優れたファクタリングサービスです。

インターネットの口コミも上々で「素早く必要な資金を調達できた」という趣旨のものが多いので、実際にスピード買取をおこなっている実績があります。

ホームページも非常に丁寧に作られており、初めてファクタリングを利用する人に向けて、ファクタリングについて詳細な説明があるだけでなく、Q&Aも丁寧に作成されているので、不明点などを解消した上で安心して申し込むことが可能です。

ホームページには前年度買取実績が56億円と明記されており、実際に多くの人が買速で売掛債権の資金化に成功していることから非常に安心して利用できるファクタリング会社だといえるでしょう。

ただし、審査通過率80%というのはファクタリング会社としてはそれほど高いと言えません。

手数料が低い分、厳格に審査をおこなっていることが予想されるので、優良な売掛債権を手元に保有している際に利用するのがおすすめです。

PAYTODAY

PayToday

運営会社 Dual Life Partners株式会社
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
買取可能額 10万円〜上限なし
手数料 1%〜9.5%
資金化までのスピード 最短30分
個人事業主の利用 可能

PAYTODAYを運営するDual Life Partners株式会社はハワイの不動産を売却する不動産会社です。

PAYTODAYは不動産会社が運営する非常に珍しいファクタリアング会社という点が大きな特徴になります。

不動産会社が運営すると聞いて「怪しい」などと考える方も多いかもしれませんが、すでに累計買取実績は100億円を突破しているため、実際に多くの人がPAYTODAYで資金調達してます。

またインターネットでの口コミも「早く資金化できた」というものが多いので、安心して利用できるでしょう。

AIファクタリングという名称でファクタリングを実施しており、その名の通り審査は基本的に自動で行われます。

そのため低コストで運営でき、手数料の上限9.5%と業界最低水準の低コストで運営できています。

最短30分で入金を受けられる点も業界最速水準ですので、低コストでスピーディーに資金調達したい方にPAYTODAYはおすすめのサービスです。

バイオン

バイオン

運営会社 株式会社バイオン
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
買取可能額 5万円〜上限なし
手数料 10%
資金化までのスピード 最短60分
個人事業主の利用 可能

バイオンもAIファクタリングという名称でファクタリングサービスを取り扱っています。

審査は全てシステムが自動でおこなうので、最短60分で入金を受けられ、さらに手数料は10%の固定なので、他社との比較が容易で、事前に資金調達コストがわかるので安心です。

また、5万円からの買い取りを実施しているので、売上規模の小さな個人事業主やフリーランスも安心して資金調達できるでしょう。

ネット上の口コミでも「素早く資金調達できた」という趣旨のものが多いので急いで資金が必要な際には活用できます。

審査では決算書が必要になるので、提出の際には決算書のPDF化などのデータ化作業が必要になります。

スムーズに申し込めるうよう、あらかじめ準備しておきましょう。

ウィット

ウィット

運営会社 株式会社ウィット
取り扱いサービス 2社間ファクタリング
買取可能額 20万円〜500万円
手数料 記載なし
資金化までのスピード 最短2時間
個人事業主の利用 可能

ウィットはオンラン完結型の小規模専門のファクタリング会社です。

数十万円程度の買い取りをメインにおこなっているため、買取額の上限は500万円と少なめに設定されています。

手数料についての表記はありませんが、小規模事業者専門でファクタリングをおこなっているので、ある程度手数料を高くしてもリスクの高い人を審査に通過させる柔軟な審査をおこなっているものと考えられます。

実際にウィットは審査に通過することが難しい業種である建設業専門のファクタリングサービス「けんせつくん」を展開しています。

そのため、他社で断られた人でもウィットであれば審査に通過できる可能性があるでしょう。

資金化までは最短2時間ですので、急いでいる時にも最適です。

他社の審査に落ちた方、審査に自信のない方はウィットへの申し込みを検討するのがおすすめです。

ファクタリング会社を選ぶポイント

おすすめのファクタリング会社をいくつかご紹介しましたが、どのファクタリング会社を選んだらよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

ファクタリング会社は以下のようなポイントで比較して選択しましょう。

  • いつ資金が必要か
  • 手数料の低さ
  • 買取可能額
  • 業者の安全性
  • 契約方法

これら5つのポイントで業者を比較することによって、自社にあったファクタリング会社を選択できます。

ファクタリング会社を選ぶための5つのポイントについて詳しく見ていきましょう。

いつ資金が必要か

資金が必要なタイミングがいつなのかを明確にし、確実に必要なタイミングに資金が間に合うファクタリング会社を選択しましょう。

たとえば「最短即日」と明記されているファクタリング会社であっても、実際には資金化までに数日かかってしまうケースは非常によくあります。

どうしても今日中にお金が必要な場合には「最短60分」など、即日よりもさらに詳細な入金までの時間が明記されているファクタリング会社の方がより確実に資金調達できるでしょう。

ファクタリングのような高いコストの資金調達方法は、必要なタイミングで資金が間に合わなければ意味がありません。

資金が必要なタイミング間に合う可能性の高いファクターへの申し込みをおこないましょう

手数料の低さ

ファクタリングは資金調達のコストが高いので、少しでも手数料が低いファクタリング会社の方がよいでしょう。

手数料でファクタリング会社を比べるコツは上限手数料で比較することです。

下限手数料は複数回ファクタリング会社を利用して、よほどの信用を獲得している場合でなければ適用されませんし、ほとんどのケースでは3社間ファクタリングでのみ適用されます。

そのため、手数料の上限を比較し、上限手数料の低いファクタリング会社を選ぶようにしてください。

とはいえファクタリング会社の手数料は1%〜10%のように、幅があるのが一般的です。

実際には審査を受けてみないと、自社にどの手数料が適用されるのかは不透明ですので、時間に余裕があるのであれば、複数社へ査定を申し込み、その中で最も低い手数料が適用されるファクタリング会社を選びましょう。

買取可能額

自社が調達したい金額の買取にファクタリング会社が対応しているかどうかも重要な比較ポイントです。

ファクタリング会社によって買取可能額は異なるため、たとえは「10万円の資金調達をしたい」という場合に、ファクタリング会社の買取可能額が「30万円円以上」と決められていた場合は資金調達できません。

買取可能額の上限金額と、特に小規模事業者の方は下限金額に注目し、手持ちの売掛債権の金額で利用できる業者を選択してください。

業者の安全性

ファクタリング会社を選ぶ上で最も重要と言っても過言ではないのが、業者の安全性です。

貸金業者と異なり、ファクタリング会社を営業するためには届出や許認可や免許などは一切不要です。

どんな事業者でもファクタリング会社を営めます。

そのため、ファクタリング会社の中には実質的な貸付を行ういわゆる闇金や、法外な手数料を設定する悪徳業者が混じっています。

これらの業者と取引するのは絶対に避けるようにしてください。

安全な業者を選ぶポイントは以下の通りです。

  • 償還請求権がない
  • 分割での支払いを要求しない
  • 手数料が15%以下
  • 契約書の交付がある
  • 法人としての実態がある

これらを全て具備している業者は安全だと判断できるので取引をおこなっても問題ありません。

金融庁もファクタリング会社を装った闇金がいることについて、以下のように注意喚起をしています。

ファクタリングとして行われ、契約書に「債権譲渡契約(売買契約)」であることが定められた取引であっても、経済的に貸付けと同様の機能を有していると思われるようなものについては、貸金業に該当するおそれがあります。
例えば、譲渡した債権の回収(集金)がファクタリング業者から売主に委託されており、売主が集金できなかった場合に、

○ 売主が債権を買い戻すこととされている
○ 売主自身の資金によりファクタリング業者に支払をしなければならないこととされている
などといったようなものについては、貸金業に該当するおそれがあります。

また、ファクタリングが貸金業に該当するかについては、契約書にノンリコース(売却した売掛債権等が返済不能になっても売却した事業者に返済義務は生じないこと)の規定があるかなどの形式的な要素だけでなく、経済的側面や実態に照らして判断されるものですので、注意が必要です。
引用:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起

誤って闇金と取引してしまったら、悪質な取り立てに悩まされることになるので、くれぐれも業者選びは慎重におこないましょう。

契約方法

ファクタリングの契約方法が自社のニーズに適った業者を選択することも重要です。

ファクタリングの契約方法は対面、オンライン、郵送などの方法があります。

時間をかけて不明点などを改善し、ファクタリング会社の担当者と継続的な信頼関係を構築していきたいのであれば、対面契約がよいでしょ。

一方「ファクタリング会社の窓口へ訪問する時間がない」「ファクタリング会社が近くにない」という方はオンライン完結の方が向いています。

自社がどのような方法で契約したいのかをまず明確にし、自社のニーズに合った方法で契約できるファクタリング会社を選択しましょう。

審査を含めたファクタリングの全体的な流れと資金化までの時間

審査を含めたファクタリングの基本的な流れについて解説します。なお、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの場合とで少々流れが異なるので注意しましょう。

2社間ファクタリングの場合

2社間ファクタリングとは、利用希望者とファクターとの2者だけのやり取りで完結するタイプのファクタリングです。取引の基本的な流れは以下のようになります。

  1. 売掛債権が発生する
  2. ファクタリングを利用するため、ファクターに打診し審査を受ける
  3. 売掛債権買取契約を締結し、買取金を支払う
  4. 取引先から利用希望者に売掛債権が支払われる
  5. 利用希望者からファクターに売掛債権を支払う

契約は利用者とファクタリング会社のみで行い、支払期日には売掛先企業から利用者に対して代金が支払われます。

利用者は売掛先企業から支払われたお金をファクタリング会社へ送金することで、ファクタリング会社は売掛債権の回収が完了します。

契約手続きが簡素なので、最短即日で売掛先企業に秘密で資金調達できますが、支払期日には利用者がファクタリング会社へ代金の支払いを行わなければならない点に注意しましょう。

3社間ファクタリングの場合

一方、3社間ファクタリングとは、利用希望者とファクター、取引先の3社間でのやり取りが必要になるタイプのファクタリングです。取引の基本的な流れは以下のようになります。

  1. 売掛債権が発生する
  2. ファクタリングを利用するため、ファクターに打診し審査を受ける
  3. 取引先に売掛債権買取の通知をし、承諾を得る
  4. ファクターと売掛債権買取契約を締結し、買取金を支払ってもらう
  5. 取引先がファクターに売掛債権を支払う

3社間ファクタリングは契約時に売掛先企業の同意が必要になるので、契約手続きに1週間から2週間程度の時間が必要です。そのため即日入金を受けられない点に注意しましょう。

支払期日になると、売掛先企業は直接ファクタリング会社に対して代金を支払うので、利用者は資金調達後何もしなくてよいという点はメリットです。

3社間ファクタリングは契約時には時間と手間がかかりますが、その後は回収事務をファクタリング会社にアウトソーシングできます。

ファクタリングの審査時間を短くするポイント

ファクタリングでできる限り素早く代金の入金を受けるためには以下の4つのポイントを押さえておくことが重要です。

  • 必要書類をもれなく用意する
  • 入力内容を正確に申告する
  • 安全な売掛債権をファクタリングする
  • 過去に利用したことがあるファクタリング会社を利用する

少しの手間や配慮で審査時間を短くできるので、ポイントを押さえてスピーディーに資金調達できるようになりましょう。

ファクタリングの審査時間を短くするための4つのポイントについて詳しく解説していきます。

必要書類をもれなく用意する

ファクタリングの審査で必要になる書類をもれなく用意しましょう。

提出が求められている書類が1つでも欠けていると、基本的にそれ以上審査を進めることはできません。

申し込む前には必要書類が何かを確認し、必要書類を完璧に用意するようにしてください。

ファクタリング会社によって必要になる書類は異なるものの、おおよそ必要になる書類は以下のとおりです。

  • 請求書
  • 取引先からの入金が確認できる通帳の写し
  • 代表者の本人確認書類
  • 決算書・確定申告書
  • 取引先との基本契約書

なお、必要書類が少ない会社は、あらかじめアカウントさえ作成しておけば、請求書だけで資金化できるところもあります。

スムーズに書類を用意したいのであれば、必要書類が少ないファクタリング会社を選ぶのも有効な方法でしょう。

入力内容を正確に申告する

申し込みの際には入力内容を正確に申告してください。

希望金額など重要な情報を間違えてしまうと、審査結果が180度変わってしまうことも珍しくありません。

間違えた内容で審査を受けると、審査がやり直しになり、入金までに時間がかってしまいますし、場合によっては「虚偽申込」と判断されて審査に落とされてしまうこともあります。

スムーズに審査に通過するために、正確な内容で申し込みをおこなってください。

特に、オンライン完結型のファクタリングでは、申込内容を確認してくれる担当者が存在しないので、送信ボタンを押す前に内容が正しいものか必ず確認をおこないましょう。

安全な売掛債権をファクタリングする

手持ちの売掛債権の中でも、最も回収可能性が高い安全な売掛債権をファクタリングしましょう。

審査では売掛債権の安全性が確認されるので、安全性が低い売掛債権をファクタリングした場合は、時間をかけてじっくりと審査が行われる可能性が高いためです。

売掛先が上場企業や優良企業や官公庁の場合は「期日通りに支払われる可能性が高い」と簡単に判断できるので審査に時間はかかりません。

スムーズに審査を進めるためには、保有する売掛債権の中で、最も安全性が高いと思われる売掛債権をファクタリングするとよいでしょう。

過去に利用したことがあるファクタリング会社を利用する

過去に利用したことがあるファクタリング会社を利用した方が審査通過はスムーズです。

ファクタリングでは売掛先企業の他に、利用者に対する審査も行われます。

過去に利用したことがあるファクタリング会社では、すでに利用者の審査は終わっているため、2回目以降の利用であれば「今回も架空債権や代金流用のリスクはない」と簡単に判断できるので利用者に対する審査に時間はかかりません。

また、オンライン完結型のファクタリング会社は初回にアカウント作成が必要ですが、2回目以降の利用であればアカウント作成の時間もかかりません。

過去に利用したことがあり、期日通りに代金を支払っているファクタリング会社を利用することで、スピーディーに審査通過できるでしょう。

ファクタリングの審査の際に必要になる書類

一般的に、ファクタリングの審査を受ける際は、以下の書類を提出する必要があります。

  • 本人確認書類
  • 決算書または確定申告書
  • 成因資料
  • 入金が確認できる通帳の写し
  • 取引先との基本契約書

それぞれの書類について、さらに詳しく解説します。

本人確認書類

写真入りの身分証明書であれば認められることが多いです。具体例を列挙しました。

  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • 在留カード(外国籍の場合)
  • 特別永住者証明書(外国籍の場合)
  • パスポート

ファクタリング会社によっては健康保険証などの写真付きではない身分証明書も認められる可能性があります。

どのような書類が有効なのかはファクタリング会社へ確認してみましょう。

決算書

法人の場合は決算書、個人事業主の場合は確定申告書が必要になります。直近3年分を用意しておけば、ほとんどのファクターでは問題なく対応してくれるでしょう。

しかし、創業・独立したばかりだと、直近3年分は用意できないかもしれません。それでも、基本的にはほとんどのファクターが相談に乗ってくれます。

手元に決算書や確定申告書がない場合は、まずはファクタリング会社へ相談してみるのをおすすめします。

成因資料

「この売掛債権は実在する」という証拠になる資料のことです。基本的には売掛債権を請求した際の請求書が該当します。

また、注文書買取を実施しているファクタリング会社では注文書の提出が求められます。

請求書や注文書や紙ベースのものしか認められないところもあれば、エクセルデータなどでも認めてくれるところなど様々です。どのような形式の書類が必要になるのか、まずは確認してみましょう。

ファクターによっては、資金繰り表などの提出を求められることもあるので、スムーズに審査に通過するために、要求された書類は速やかに用意してください。

入金が確認できる通帳の写し

売掛先企業からの過去の入金が確認できる通帳の提出が必要です。

これは過去に期日通りに入金されたことを確認するために提出が求められます。

過去の支払いに遅れがあった場合や、過去に一度も入金履歴がなく初めて取引する場合は、審査に通過することが難しくなるでしょう。

より審査通過の可能性を高めたいのであれば、数多くの入金実績があり過去の支払いに遅れがない売掛債権をファクタリングするようにしてください。

取引先との基本契約書

ファクタリング会社によっては売掛先企業との基本契約書の提出を求める場合があります。

基本契約書から以下のような情報を確認し、審査の材料とするためです。

  • 取引開始日(取引歴)
  • 毎月の支払日
  • 取引限度額

どの程度の取引歴があり、毎月の支払日はいつで、期日通りに支払っているか、また金額的に不自然ではないかということを基本契約書から確認します。

もちろん、全ての取引先と基本契約書を締結しているわけではないので、売掛先企業によっては基本契約書を提出できない場合もあるでしょう。

このような場合でもファクタリングに応じてくれることもあるので、相談してみましょう。

ファクタリング審査に通過できないときの対処法

ファクタリングの審査に通過できないときには以下の4つの方法を試してみましょう。

  • 他の売掛債権を売却する
  • 3社間ファクタリングに申し込む
  • 注文書ファクタリングを利用する
  • ビジネスローンを申し込む

これらの方法であれば、ファクタリングの審査に通過できなくても、資金調達できる可能性があります。

ファクタリング審査に通過できない場合の4つの対処法を詳しく解説していきます。

他の売掛債権を売却する

複数の売掛債権を保有しているのであれば、審査に落ちた売掛債権とは別の売掛債権でファクタリングに申し込むことで審査に通過できるかもしれません。

ファクタリングは主に売掛先企業の信用を審査するので、売掛債権が変われば審査される対象が異なるためです。

また、上限手数料の高いファクタリング会社に申し込むことでも審査に通過できることもあります。

手数料が高ければ、より高いリスクも受け入れられるので手数料の低いファクターでは審査に通過できない売掛債権も審査通過できる可能性があるでしょう。

ただし、手数料が高い業者は悪徳業者の可能性もあるので、15%を超える手数料を設定する業者とは取引しない方が無難です。

3社間ファクタリングに申し込む

2社間ファクタリングの審査に落ちてしまったら、3社間ファクタリングへの申し込むことで審査に通過できる場合があります。

3社間ファクタリングはあらかじめ売掛先企業の同意を得て契約し、売掛先企業が直接代金を支払うため、2社間ファクタリングに内在する「代金流用」「架空債権」「二重譲渡」などのリスクがありません。

そのため、利用者の決算状態や財務状況が悪いことを理由に2社間の審査に落ちてしまった場合には、3社間であれば審査に通過できる可能性があるでしょう。

ファクタリング会社によっては「2社間では取り扱えないが、3社間であれば取り扱える」と回答することもあります。

売掛先企業から同意を得られるのであれば、3社間ファクタリングの利用も検討しましょう。

注文書ファクタリングを利用する

請求書を売却する一般的なファクタリング審査に通過できないのであれば、注文書を売却する注文書ファクタリングの利用も検討するとよいでしょう。

注文書ファクタリングとは、取引先からの発注を売掛債権と見做して、注文書を早期に資金化することです。

優良企業に対して発行した請求書がないという方も、優良企業からの発注があれば、その注文書でファクタリングを利用できる場合があります

なお、注文書ファクタリングを取り扱っているファクタリング会社はそれほど多くないので、注文書のファクタリングを実施しているファクターをあらかじめ調べた上で利用しましょう。

ビジネスローンを申し込む

どうしてもファクタリングで資金調達できない場合には、ビジネスローンの利用を検討しましょう。

ビジネスローンとは消費者金融や信販会社が取り扱っている事業性融資です。

審査の対象は主に代表者の個人信用情報ですので、企業が赤字や債務超過で銀行融資を受けられない場合も、代表者の個人信用情報に問題さえなければ資金調達できる可能性があります。

また、多くのビジネスローンが最短即日融資に対応しているため、急いで資金が必要な時にも活用できます。

ファクタリングの審査についてよくある質問

ファクタリングの審査についてよくある質問をご紹介していきます。

  • ファクタリング審査に落ちたら理由を教えてもらえますか?
  • 審査がゆるいファクタリング会社はありますか?
  • 注文書ファクタリングの審査は請求書ファクタリングよりもゆるいですか?

ファクタリングの審査について疑問点などを解消した上で、申し込みを検討しましょう。

ファクタリング審査に落ちたら理由を教えてもらえますか?

基本的に審査に落ちた理由は教えてもらうことはできません。

審査基準はファクタリング会社にとっては最も重要な機密事項ですし、審査に落ちた人皆に理由を説明していたらキリがないためです。

しかし、店舗型のファクタリング会社で担当者と人間関係が構築できていれば、担当者がコッソリと審査落ちの理由を教えてくれ「審査に通るためにはどこを改善すればいい」とアドバイスをくれることがあります。

審査に自信がないのであれば、審査落ちの際もフォローしてもらえる可能性がある、店舗型のファクタリング会社へ申し込むことは有効な方法です。

審査がゆるいファクタリング会社はありますか?

審査基準はファクタリング会社によって異なるため、一概に「どのファクタリング会社は審査が緩い」と言うことはできません。

しかし、一般的には手数料が高いファクタリング会社は多くのリスクを受け入れられるので審査が緩い傾向があります。

ただし、あまりにも手数料が高いファクタリング会社は悪徳業者の可能性があります。

そのためいくら審査に自信がないからと言って15%超える手数料を設定する業者とは取引しないようにしましょう。

注文書ファクタリングの審査は請求書ファクタリングよりもゆるいですか?

一般的に注文書ファクタリングの方が審査は厳しくなります。

注文書ファクタリングは入金になるまで、最長6ヶ月先になります。

すでに仕事を終えている請求書ファクタリングは入金まで最長3ヶ月ですので、注文書ファクタリングの方が請求書ファクタリングよりもファクタリング会社が代金を立て替える期間は長くなります。

立て替える期間が長ければ長いほど、売掛先企業の経営状態が悪化して、債権が未払いになるリスクは大きくなるので、注文書ファクタリングの方が厳しく審査が行われ、手数料も高くなる傾向があります。

まとめ

ファクタリングの審査はさまざまな視点から行われますが、基本的には売掛債権の信用が重要です。

回収可能性が高い売掛債権であれば審査に通過できますが、期日通りに回収できる可能性が低いと判断された場合は審査通過が難しくなります。

審査にスムーズに通過したいのであれば、大企業や優良企業に対して発行している期間が短い売掛債権をファクタリングしましょう。

また、必ず審査に通るとか、審査なしと広告されているファクタリング会社は悪徳業者や闇金の可能性が高いので絶対に取引しないようにしてください。

注文書ファクタリング会社 - BESTPAY