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3社間ファクタリングとは?手数料を抑え売掛金額に近い資金を入手

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3社間ファクタリングとは、利用者・ファクタリング会社・取引先の3社で行われるファクタリングであり、売掛債権の信頼度が高いことから手数料を抑えられるのが最大の特徴です。

手数料の他にも、審査に通りやすいことや個人事業主でも利用できるなどのメリットもある一方で、必然的に取引先にファクタリング利用を知られることから信頼関係が崩れる危険性もあります。

この記事では、3社間ファクタリングの仕組みやメリットデメリット、利用をおすすめする6つのパターンについて解説していますので、参考にしてください。

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3社間ファクタリングとは?

3社間ファクタリングとは?

具体的にどのような仕組みでファクタリングが行われるのか、2つの項目に分けて説明します。

  • 利用者・ファクタリング会社・取引先の3社で契約を交わす仕組み
  • 2社間と3社間の違いは取引先の有無

ファクタリングには2社間と3社間があり、それぞれの特徴についても言及していきます。自社の状況を考慮して、どちらのファクタリングが利用しやすいのか比較してみてください。

利用者・ファクタリング会社・取引先の3社で契約を交わす仕組み

3社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社・取引先の3社で行うファクタリングを言います。

利用者が取引先にファクタリングの利用について承諾を得なければならないのが特徴です。

一方、2社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社の2社で行われるため、取引先に知られることはありません。

ファクタリング会社にとって3社間ファクタリングは、売掛先である取引先と直接契約を交わせることから、売掛金の未回収のリスクを最小限に抑えることが可能となり、手数料が抑えられます。

2社間と3社間の違いは取引先の有無

2社間と3社間の違いは、取引先に知られるかどうかです。取引先が関与するかしないかで、手数料の差や審査の通りやすさが変わってきます。
違いについて表にまとめましたので、以下をご確認ください。

3社間ファクタリング 2社間ファクタリング
取引先への通知 通知あり 通知なし
手数料 1~10% 10~20%
審査の通りやすさ 通りやすい 厳しい
支払いまでの期間 平均10~20日 最短即日

手数料や審査の通りやすさの理由について、以下のメリットで説明していきます。

3社間ファクタリングのメリット4つ

3社間ファクタリングのメリット4つ

3社間ファクタリングの主なメリットは以下の4つです。

  • 手数料が安い
  • 審査に通りやすい
  • 売掛金回収後ファクタリング会社へ支払う手間がない
  • 個人事業主でも利用できる

3社間ファクタリング独自のメリットと言える内容です。自社にとって3社間ファクタリングが適しているかが分かりますので参照ください。

手数料が安い

手数料の相場は、2社間(10〜20%)3社間(1〜10%)となっており、3社間の方が手数料が安いです。

3社間はファクタリング契約をする際、売掛金の元となる取引先が関わるため、未回収のリスクが2社間よりも低いことから手数料が低く設定されています。

手数料は以下の4つの判断基準を基に決定しているファクタリング会社が多いです。

  • 売掛債権・取引先の信頼度
  • 売掛金の回収期限
  • 利用者の信頼度
  • ファクタリングの利用歴

ファクタリング会社の最大の損失は、売掛金の未回収です。売掛先である取引先に支払い能力があるのか(未回収のリスクがどの程度あるのか)は、重要な判断基準になります。

また売掛金の回収期限が短いほど、売掛先企業の経営困難や倒産のリスクが減り、ファクタリング会社にとって最も損失が大きい売掛金未回収を予防できることから、手数料が安くなる場合が多いです。

過去にファクタリング利用歴がある場合は「ファクタリングの審査に通っている=支払い能力があり、信頼できる利用者」と捉えられ、手数料が安くなる傾向があります。

審査に通りやすい

取引先がファクタリング契約に参加することで、売掛債権の信頼度が増すこと(未回収リスクが軽減される)、取引先が直接ファクタリング会社に支払うことが約束されるため、審査に通りやすいです。

2社間は、売掛先の企業について利用者が用意した資料や、ファクタリング会社が独自で調査した結果のみで判断しなければならないため、審査が厳しくなります。

3社間は、売掛債権元の企業がファクタリング会社に対し「ファクタリングの利用を承諾します。売掛債権は我が社のものです」と証明したうえで契約が締結できるため、2社間と比べると審査に通りやすいです。

また、取引先とファクタリング会社で直接支払いのやり取りが可能な3社間は、売掛金未回収のリスクが少ないと判断され、審査に通りやすくなります。

売掛金回収後ファクタリング会社へ支払う手間がない

3社間では、取引先が売掛金の代金をファクタリング会社に直接支払います。

2社間は利用者が取引先から売掛金を回収した後に、ファクタリング会社に支払うことになるため、3社間では利用者の手間が減ることがメリットです。

個人事業主でも利用できる

3社間は債権譲渡登記が発生しないことから、個人事業主でもファクタリングが利用可能です。

「債権譲渡登記」とは、売掛債権がいつどこのファクタリング会社で売却されたのかを公的に証明する書類であり、二重譲渡防止を目的に2社間契約時にファクタリング会社から求められることがあります。
運用できるのは法人に限られており、個人事業主は運用できません。

3社間では、売掛先の企業もファクタリング契約に関わってくることから二重譲渡のリスクは考えにくいとされ、債権譲渡登記を求められる可能性は低いと言えます。

債権譲渡登記を求められなければ、個人事業主でもファクタリングの利用が可能です。

3社間ファクタリングのデメリット3つ

3社間ファクタリングのデメリット3つ

以下の3つのデメリットを紹介します。

  • 取引先にファクタリングを利用することが通知される
  • 現金が手元にくるまでに10日程度かかる
  • 取引先に売掛金の支払い対応を依頼しなければならない

自社の状況によっては3社間を利用することで取引先との信頼関係が崩れたり、資金調達が間に合わない可能性があるなどのデメリットも考えられるため、しっかり確認しておきましょう。

取引先にファクタリングを利用することが通知される

ファクタリング利用を取引先に通知されることで「資金繰りに困っている会社」「今後付き合いをしていけるだろうか」など、マイナスのイメージを持たれやすいです。

今回のファクタリング利用については承諾してくれたとしても、今後の取引に全く影響がないとは言い切れないため、ファクタリングの利用は慎重に検討しましょう。

ファクタリングの利用を通知されても、取引に影響がないほど信頼関係が構築されている企業の売掛債権を利用するなどの工夫も必要です。

現金が手元にくるまでに10日程度かかる

3社間では、入金されるまでに平均10〜20日ほど時間がかかります。

利用者・ファクタリング会社間、取引先・ファクタリング会社間で契約を締結しなければならないため、手続きや審査に時間がかかるからです。

3社間を利用する場合は、手元に資金が欲しい時期を逆算して早めに申し込みすることをおすすめします。

すぐにでも資金が欲しい場合は、2社間の利用を検討しましょう。

取引先に売掛金の支払い対応を依頼しなければならない

取引先にファクタリング会社へ売掛金の支払い対応を依頼することで、取引先の負担が増えます。

他にも契約時に必要な書類の準備や、ファクタリング会社とのやり取りも依頼しなければなりません。

取引先への負担も考慮して、丁寧で誠実な対応を心がけましょう。

3社間ファクタリングを利用するまでの流れ

3社間ファクタリングを利用するまでの流れ

3社間の利用には、5つの手順があります。

  1. 自社がファクタリング会社に売掛債権の売却を依頼する
  2. 取引先にファクタリング利用について承諾を得る
  3. 自社・取引先・ファクタリング会社間で契約締結
  4. 自社に売掛金から手数料を引いた代金が入金される
  5. 取引先が売掛金をファクタリング会社に支払う

 

各段階でどのようなことが行われているのか詳しく解説しますので、参照ください。

手順①自社がファクタリング会社に売掛債権の売却を依頼する

自社の商品やサービスを取引先に提供することで売掛債権が発生。
自社がファクタリング会社に売掛債権の売却を依頼して、ファクタリングの手続きが始まります。

申し込みには、以下の方法がありますので自社に合った方法をご検討ください。

連絡手段 メリット デメリット
電話
  • 直接話ができる
  • 営業時間内のみの対応になる
  • 電話担当者と契約時の担当者が違う場合がある
対面
  • 担当者と直接相談しながら進められる
  • ファクタリング会社の雰囲気が分かる
  • 予約を取るのに時間がかかる場合がある
  • ファクタリング会社まで足を運ぶ必要がある
インターネット
  • 迅速にファクタリング契約まで進められる
  • ファクタリング会社が近くにない場合に利用しやすい
  • ファクタリングを初めて利用する人にとっては、操作や契約の流れが分かりにくいことがある
郵送
  • 内容を確認しながら契約を進めやすい
  • 互いに書類を郵送し合う必要があり、時間がかかる

ファクタリング会社によっては、対応していない方法もあるため事前に問い合わせして確認しましょう。

手順②取引先にファクタリング利用について承諾を得る

自社は、取引先に売掛債権を売却する旨を伝え、ファクタリングを利用することについて承諾を得なければなりません。

ファクタリングを利用すると、手元に十分な資金がないと思われる可能性があり、場合によっては取引先との信頼関係に影響が出るため、注意が必要です。

手順③自社・取引先・ファクタリング会社間で契約締結

ファクタリング会社は売掛金の支払いが確実に行えるかどうかを重点に審査を行います。具体的な調査内容は取引先の経営状況差し押さえ可能な資産があるかなどです。

利用者への信頼度も審査基準に含まれますので、誠実な対応を心がけ、書類の不備がないよう確認しましょう。

利用者、取引先それぞれにファクタリング契約に必要な書類があること、手続きが2社間と比べると複雑なことがあり、契約が成立するまでに時間がかかります。

手順④自社に売掛金から手数料を引いた代金が入金される

契約が成立すると、利用者に売掛金から手数料を引いた代金が入金されます。

申し込みから入金までの期間は、平均で10〜20日です。手順③の書類の準備や審査に時間がかかるため、2社間と比べると入金スピードは遅いと言えるでしょう。

3社間を利用する際は、資金が手元に入るまでの期間が長いことに注意が必要です。

手順⑤取引先が売掛金をファクタリング会社に支払う

取引先は、売却した売掛債権の支払い日までにファクタリング会社に支払いを済ませます。利用者は支払いには関与しません。

万一売掛金が期日までに支払われなかった場合は、ファクタリング会社が取引先へ問い合わせることになっています。

3社間は償還請求権がないため、自社が売掛金の負担をする必要はありません。

償還請求権とは、売掛金の支払いがなかった場合に自社に支払いを請求できる権利のことです。
ファクタリング会社は償還請求権がないため、売掛金が未回収となった場合でも自社に売掛金の支払いを請求することはできません。

売掛金の未払いに対する心配はありませんので、安心してファクタリングが利用できます。

3社間ファクタリングの利用をおすすめする6つのパターン

3社間ファクタリングの利用をおすすめする6つのパターン

2社間と3社間どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらを利用しようか迷っている方は、場合によっては3社間がおすすめです。

以下の6つのパターンは、3社間がおすすめですので参照ください。

  • 手数料を抑えたい場合
  • 取引先にファクタリング利用を知られても構わない場合
  • 入金まで時間がかかってもよい場合
  • 取引先が国・地方公共団体・大企業の場合
  • ファクタリングを初めて利用する場合
  • 銀行融資が受けられなかった場合

自社の状況に近いパターンがあるか確認してみましょう。

手数料を抑えたい場合

2社間と比べると手数料が抑えられ、売掛金額により近い金額が入手可能です。少しでも売掛金に近い金額の資金が欲しい方は3社間ファクタリングを利用しましょう。

ファクタリング会社によって異なりますが、売掛金の金額が高いほど手数料が抑えられる傾向があるため、売掛金が高額の場合も3社間の利用がおすすめです。

取引先にファクタリング利用を知られても構わない場合

取引先との信頼関係が築けている場合や、相手もファクタリングを利用していて理解があるなど、取引先にファクタリングの利用が通知されても問題ない場合は、3社間の利用がおすすめです。

手数料が抑えられること、審査に通りやすいことが3社間のメリットであり、自社にとっても利用しやすいファクタリングと言えるでしょう。

ただし、取引先への承諾を得ることや契約に必要な書類の準備など、2社間と比較してステップが増えることから、入金まで10~20日ほどかかることを考慮しておきましょう。

入金まで時間がかかってもよい場合

2社間は最短即日入金が可能なのに対し、3社間は入金までに10〜20日ほどかかります。

ファクタリング会社によっては、最短7日という場合もありますが2社間と比較すると時間がかかるのは確実です。

売掛金の支払い期日までの資金が足りないが、1カ月以内に欲しいほど急いでいない場合には3社間をおすすめします。

取引先が国・地方公共団体・大企業の場合

国や地方公共団体が売掛先になる場合は以下のパターンが考えられます。

  • 公共道路の整備工事費
  • 公共施設の建築
  • 診療報酬や介護報酬

上記の場合は売掛先が国や地方公共団体となることから、売掛債権の未回収リスクが限りなく低いと判断されるため、3社間がおすすめです。

ファクタリング会社にとっても信頼できる売掛先と言えますので、手数料が抑えられます。

ファクタリングを初めて利用する場合

ファクタリング未経験や、1〜2回程度利用した経験がある企業の場合は、ファクタリング会社も利用者の信頼面を調査するため、より審査が厳しい傾向があります。

審査を通過するためには、売掛先がはっきり分かる3社間を利用しましょう。

また、3社間を取り扱っているファクタリング会社は、大手企業であることがほとんどであり、安心して利用できる点でもファクタリング利用経験が浅い方は3社間がおすすめです。

2社間もほとんどが安全なファクタリング会社ですが、なかには違法業者が紛れ込んでいることもあり、見分けがつきません。

ファクタリング利用の経験が浅いうちは、3社間を利用していきましょう。

銀行融資が受けられなかった場合

銀行融資の審査に落ちてしまった場合や、すでに融資を受けている場合でもファクタリングの利用が可能です。

銀行の融資は「借り入れ」ですが、ファクタリングは「債権の売却」になるため、借金にはあたりません。

ファクタリングは売掛先企業の経営状況や資産に重点が置かれており、仮に自社の経営状況が悪くても信頼できる売掛債権があれば、銀行融資やビジネスローン、日本政策金融公庫などの審査よりも通りやすいです。

以上のことから、銀行融資が受けられなかった場合でもファクタリングが利用可能なこともあるため、資金繰りに悩んでいる方はファクタリング会社に問い合わせてみましょう。

3社間ファクタリングは手数料を抑えたい方におすすめ

3社間ファクタリングは手数料を抑えたい方におすすめ

3社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社・取引先の3社で行うファクタリングで、手数料を抑えたい方におすすめの方法です。3社間の特徴を以下にまとめたので参照ください。

  • 売掛先企業と直接契約できるため、未回収リスクが軽減されることから手数料が抑えられる
  • 2社間と比較すると、売掛債権の信頼度が高くなり、審査に通りやすい
  • 入金まで10~20日程度かかるため、資金調達を急がない場合の利用がおすすめ
  • 売掛先企業が国や地方自治体、大企業の場合は3社間を積極的に利用しましょう
  • ファクタリングの経験が浅い場合は、大手企業が提供する3社間がおすすめ

売掛債権の信頼度がはっきり分かることで手数料が抑えられること、審査に通りやすいなどのメリットがあります。

一方で、必然的に取引先にファクタリングの利用が知られてしまうことで信頼関係が崩れてしまう危険性が考えられるため、ファクタリング利用の際は慎重に検討しなければなりません。

メリット・デメリットを理解した上で、手数料を抑えて売掛金額に近い資金が調達できる3社間ファクタリングを検討しましょう。

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