注文書を売りたいが、自社の決算が赤字だったり、設立してまだ間もなかったりする。審査に通るのか不安で、申し込む前に条件を確かめたい。そんな方が多いと思います。
注文書買取の審査で中心になるのは、自社ではなく発注元の支払能力です。何が確認されるのか、見送られる原因は何か、申し込む前にそろえる書類までまとめました。落ちたときに次にできることもわかります。
審査で見られるのは、発注元の支払能力・注文書の記載・自社の納品体制の3つです。中心は発注元なので、自社が赤字でも相談できます。
見送られる原因の多くは、注文書の記載不足と発注元の実態が確認できないことです。どちらも申し込む前に手を打てます。
審査で確認される3つのことと、用意すると早い資料
見送られる5つの原因と、申し込む前にできる対策
会社ごとに違う申込の条件
落ちた理由別に、次にできること
注文書買取の審査が慎重になる理由
注文書買取は、仕事が終わる前の代金を買い取ります。そのため、請求書の買取より審査は慎重です。
請求書の買取では、納品が終わって金額が確定した代金を買い取ります。注文書買取で買い取るのは、まだ納品していない仕事の代金です。途中で仕事が止まれば代金が発生しないため、買取会社は自社が最後まで納品できるかも確認します。
| 比べる項目 | 請求書の買取 | 注文書買取 |
|---|---|---|
| 買い取る代金 | 納品後の、金額が確定した代金 | 納品前の、これから発生する代金 |
| 買取会社が負うリスク | 取引先が払えないこと | 発注元が払えないこと、自社が納品できないこと |
| 審査で重く見られる点 | 取引先の支払能力 | 発注元の支払能力と、自社の納品体制 |
審査が慎重になる分、書類がそろっていれば確認は早く進みます。2つの方法の違いは注文書買取と請求書買取の違いで比べています。
注文書買取の審査で見られる3つのこと
審査では、発注元・注文書・自社の3つが確認されます。最も重く見られるのは発注元の支払能力です。
| 確認されるもの | 見られる点 | 用意すると早い資料 |
|---|---|---|
| 発注元 | 代金を期日どおりに払えるか。事業の実態があるか | 発注元との過去の入金履歴が載った通帳 |
| 注文書 | 金額・納期・支払条件・発注者名がそろっているか。本物か | 注文書の原本かPDF、受注までのメール |
| 自社 | 最後まで納品できるか。税金の滞納がないか | 同じ種類の仕事の実績、外注先や人員の手配状況 |
発注元の支払能力
注文書買取で代金を最終的に払うのは発注元です。発注元が上場企業や官公庁であれば、支払能力の確認は早く進みます。
知名度の低い発注元でも、自社との取引が続いていれば確認材料になります。過去に同じ発注元から入金がある通帳は、取引の実在を示す資料として有効です。
注文書の記載と真正性
注文書では、次の4項目がそろっているかが確認されます。どれかが欠けていると、代金がいつ、いくら支払われるかを確かめられません。
| 項目 | 確認される内容 |
|---|---|
| 発注者名 | 会社名と押印、または発注元のアドレスから届いたものか |
| 金額 | 税込か税別かまで読み取れるか |
| 納期 | いつ納品するかが書かれているか |
| 支払条件 | 締め日と支払日、または支払期日が書かれているか |
注文書が本物かどうかも見られます。注文書だけでは確認できないときは、見積もりから受注までのメールや過去の取引の記録を求められます。
自社の納品体制と事業の実態
注文書買取では、自社が最後まで納品できるかも審査の対象です。受注額が自社の売上規模に比べて極端に大きいと、納品体制を詳しく聞かれます。
外注先との契約や人員の手配状況は、説明できるように準備しておくと安心です。
申し込む前にそろえる書類
必要な書類は会社ごとに違います。注文書と通帳の2〜3点で申し込める会社もあれば、決算書を求める会社もあります。
| 会社 | 必要書類(公式サイトの記載) |
|---|---|
| ベストペイ | 注文書(発注書)、通帳3か月分(表紙付き)、本査定申込書の3点 |
| ビートレーディング | 注文書(受注が確認できるメールでも可)、口座の入出金明細の2点 |
| トップ・マネジメント | 受注を示す書類として、見積書・受注書・発注書のいずれか1点 |
2026年9月14日に各社の公式サイトで確認した内容です。ビートレーディングは2026年9月22日に再確認しました。
基本の書類に加えて、次の資料も用意しておくと安心です。どれも、取引が本当にあることを示す資料です。
| 補足資料 | 示せること |
|---|---|
| 同じ発注元からの入金履歴 | 取引が続いていて、代金が払われてきたこと |
| 見積もりから受注までのメール | 注文書が実際の商談から出たものであること |
| 基本契約書・過去の注文書 | 同じ発注元と継続して取引していること |
注文書買取の審査に落ちる5つの原因
審査で見送られる原因は、発注元・注文書・自社のどこに不安があるかで5つに分かれます。
| No. | 見送られる原因 | 主に確認されるもの |
|---|---|---|
| 1 | 発注元の支払能力が低い、または実態が確認できない | 発注元の経営状態・事業実態 |
| 2 | 注文書の記載が足りない、または金額が不自然に大きい | 金額・納期・支払条件・発注者名 |
| 3 | 取引実績が乏しく、納品できるか疑われる | 業歴・同じ種類の仕事の実績・納品体制 |
| 4 | 税金や社会保険料を滞納している | 納付状況・分納の手続き |
| 5 | 申込内容に事実と違う点がある | 書類の真正性・他社での利用状況 |
1と2は、申し込む前に見通しを立てやすい原因です。3から5は自社の事情なので、隠さず先に伝えたほうが審査は早く進みます。
1. 発注元の支払能力が低い、または実態が確認できない
発注元の経営に不安がある場合は、見送られることが多くなります。代金を回収できる見込みが立たないためです。
| 発注元の状態 | 審査での扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 支払能力が確認できる | 確認が進みやすい | 代金を回収できる見込みが立つため |
| 実態がわかりにくい | 追加の資料を求められる | 取引が本当にあるかを確かめる必要があるため |
| 経営に不安がある | 見送られやすい | 代金を回収できない心配があるため |
発注元が個人の場合は、対象外とする会社もあります。注文書買取ファクタリング BESTPAYの対象は、発注元が法人または官公庁の案件です。
2. 注文書の記載が足りない、または金額が不自然に大きい
注文書の記載が足りないと、代金の支払いを確かめられません。受注額が自社の規模に比べて極端に大きい場合も、慎重に確認されます。
| よくある例 | 審査での扱い | 申し込む前にできること |
|---|---|---|
| 金額・納期・支払条件のどれかが空欄 | 追加の資料を求められる | 記載をそろえた書面を発注元に出してもらう |
| 口頭の発注だけで書面がない | 対象外になりやすい | 注文書か請書を交わしておく |
| 受注額が売上規模に比べて極端に大きい | 慎重に確認される | 見積書やメールなど、受注までの経緯を添える |
| 納期が先すぎる | 対象外になることがある | 納期の上限を先に確認する |
納期の上限は会社によって違います。注文書買取ファクタリング BESTPAYの対象は、納期が180日以内の注文書です。
建設業では、建設業法第19条により、請負契約の内容を書面で交わすことが定められています。注文書と請書がそろっていれば、そのまま審査の資料になります。
3. 取引実績が乏しく、納品できるか疑われる
設立して間もない場合や、初めての発注元からの受注では、確認が慎重になります。最後まで納品できるかを判断する材料が少ないためです。
| 状況 | 審査の傾向 | 用意しておくと早いもの |
|---|---|---|
| 設立して間もない | 慎重 | 同じ種類の仕事の実績、外注先や人員の手配状況 |
| 初めての発注元 | 慎重 | 見積もりから受注までのメールや契約書 |
| 同じ発注元から過去に入金がある | 確認が進みやすい | 入金履歴が載った通帳 |
業歴が浅いだけで、一律に見送られるわけではありません。設立1年の小売業が500万円を調達した事例があります。注文書買取ファクタリング BESTPAY(株式会社アレシア)の利用事例です。
この事業者は、ほかの数社で設立1年未満を理由に断られていました。審査で評価されたのは、発注元である雑貨チェーンの安定性です。
4. 税金や社会保険料を滞納している
税金や社会保険料の滞納は、審査で重く見られます。滞納が続くと代金が差し押さえられ、買取会社が回収できなくなるおそれがあるためです。
| 滞納の状況 | 審査での扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 未納のまま督促が届いている | 見送られやすい | 差押えで代金を回収できなくなるおそれがあるため |
| 分納の手続きをして払っている | 相談できる場合がある | 納付の計画が確認できるため |
滞納があるときは、分納の手続きを先に済ませておくと話が進みます。納付の計画がわかる書類も、一緒に用意しておくと安心です。
5. 申込内容に事実と違う点がある
書類の改ざんや、他社との契約を伏せた申込は、わかった時点で見送られます。
| 内容 | 起きること |
|---|---|
| 注文書や通帳の改ざん | 見送られるうえ、文書偽造などの罪に問われるおそれがある |
| 他社で買取済みの注文書での申込 | 二重譲渡として、契約解除や損害賠償の対象になる |
| 他社を利用中であることを伏せる | わかった時点で見送られる |
赤字や他社の利用など不利な事情があっても、それだけで見送られるとは限りません。先に伝えておけば、条件を調整したうえで検討してもらえることがあります。
会社ごとに違う申込の条件
審査の入口は会社ごとに違います。法人に限る会社、月商の条件がある会社、見積書で相談できる会社があります。
| 会社 | 利用できる事業者 | 受注を示す書類 |
|---|---|---|
| ベストペイ | 法人のみ | 注文書(発注書) |
| ビートレーディング | 法人・個人事業主(発注元が法人の場合のみ) | 注文書、受注が確認できるメール |
| トップ・マネジメント | 設立半年以上・月商500万円以上の法人 | 見積書・受注書・発注書のいずれか1点 |
| ペイブリッジ | 設立半年以上・月商500万円以上の法人(広告業・IT業) | 要問合せ |
| GMO BtoB早払い | 法人のみ | 注文書 |
| 日税ファクタリングサービス | 法人・個人事業主(税理士の紹介が必要) | 注文書、メールやFAXの発注履歴 |
| 土建くん | 建設業の法人・個人事業主 | 注文書・請書 |
2026年9月14日に各社の公式サイトで確認した内容です。「要問合せ」は公式サイトに記載がない項目です。
手数料や入金までの日数を含めた条件は、注文書ファクタリングおすすめ21社比較で並べています。手数料の相場と手取りの計算は注文書買取とはで説明しています。
審査に落ちたときの選択肢
落ちた理由によって、次にできることが変わります。同じ書類のまま別の会社へ申し込んでも、結果は変わりにくいです。
| 落ちた理由 | 次にできること |
|---|---|
| 注文書の記載が足りない | 発注元とのメールや基本契約書を添えて、もう一度申し込む |
| 発注元の実態を確認できない | 発注元の承諾を得て、3社間ファクタリングに切り替える |
| 納品できるか疑われた | 同じ種類の仕事の実績や、外注先との契約を添えて説明する |
| 法人に限る会社だった | 個人事業主も対象にしている会社に相談する |
| 納品後まで待てる | 納品して請求書を出してから、請求書の買取を使う |
| 1か月以上の余裕がある | 注文書を担保にした融資(POファイナンス)を検討する |
納品後まで待てるなら、請求書の買取のほうが審査の負担は軽くなります。金額が確定した代金を買い取るため、手数料も抑えやすいのが利点です。
注文書を担保にした融資は、金利が低い代わりに時間がかかります。条件と使える金融機関はPOファイナンス(注文書担保融資)の条件と金利で確認できます。
注文書買取の審査についてよくある質問
個人事業主でも注文書買取の審査を受けられますか
会社によって分かれます。ベストペイ、GMO BtoB早払い、マネーフォワード 早期入金は法人のみです。ビートレーディング・ウィット・ネクストスタイル・ファクトバンクは、個人事業主も対象にしています。建設業なら、けんせつくんと土建くんも候補です。
設立1年未満でも審査を受けられますか
受けられる会社があります。審査の中心は発注元の支払能力だからです。設立1年の小売業が、発注元の安定性を評価されて500万円を調達した例もあります。一方で、トップ・マネジメントとペイブリッジは設立半年以上が条件です。
審査のときに発注元へ連絡がいきますか
2社間ファクタリングの契約では、発注元に知らせずに手続きが進みます。ベストペイも発注元の承諾は不要です。発注元の承諾を得る3社間ファクタリングを選んだ場合は、発注元に連絡がいきます。
赤字や債務超過でも審査に通りますか
通ることがあります。審査で中心になるのは発注元の支払能力だからです。ただし、税金の滞納が続いている場合は、分納の手続きを先に済ませてください。
審査にはどのくらい時間がかかりますか
書類がそろっていれば、当日中に結果が出る会社もあります。受注額が大きい案件や、初めての発注元の案件は日数が延びます。各工程の日数は注文書ファクタリングの流れ9工程で確認できます。
まとめ:発注元と書類で審査は決まる
注文書買取の審査で見られるのは、発注元の支払能力・注文書の記載・自社の納品体制の3つです。中心は発注元なので、自社が赤字や設立間もない場合でも相談できます。
審査を早く進めるには、注文書の4項目と、発注元との取引がわかる資料を申し込む前にそろえることです。税金の滞納や他社の利用など不利な事情は、隠さず先に伝えてください。
注文書買取ファクタリング BESTPAYは、法人の注文書を受注段階で買い取ります。書類は注文書・通帳・申込書の3点です。
WEBフォームは24時間受け付けています。
このページは、注文書買取ファクタリング BESTPAYを運営する株式会社アレシアが作成しています。各社の条件は公式サイトで確認し、確認できない項目は要問合せと表記しています。




