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ファクタリングはやばい?判例をご紹介!安心安全に利用するためにはどうすべきか解説

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ファクタリング(債権買い取り)は企業が資金を得るための方法の1つです。売掛債権をファクタリング会社に売却することで、手数料はかかるものの即座に資金を入手できるメリットがあります。

ただ、初めてファクタリングを利用する際は不安がつきものです。ちゃんと資金が入るのか、そもそもファクタリング自体が安全なのか、さまざまな疑問が湧くでしょう。

そこで今回は、ファクタリングの判例やファクタリング会社の見分け方について解説します。資金繰りに悩んでいたとしても、焦らずにまずは正しい知識を得るところから始めましょう。

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ファクタリングはやばい?

ファクタリングはやばい?

ファクタリングは違法性がなく、大手メガバンクでも実施されているサービスです。ただし、ファクタリング会社を装って法外な利率で貸付をおこなうヤミ金融業者もいるため、注意が必要です。

そのほかにファクタリングがやばいと言われる理由は、ファクタリング業は免許・登録なしでできるという点にあります。利用する業者が安全かどうか知る手段が少ないため、悪徳業者に引っかかってしまう可能性があります。さらに、ファクタリング業を規制する法律が現状ないのも問題です。

また、売掛債権のファクタリングに違法性はありませんが、給与ファクタリングは違法なので、巻き込まれないように注意しましょう。

給与ファクタリングは個人の給与をファクタリングとして買い取ってもらうものですが、2023年2月には貸金業法が適用される「貸し付けにあたる」と最高裁が判断しました。この裁判で被告には懲役3年執行猶予5年、罰金900万円が確定しています。

参考:朝日新聞「給料ファクタリング「貸金業法の貸し付けにあたる」 最高裁が初判断」

ファクタリングの判例

ファクタリングの判例

売掛金をファクタリング会社に売却する事業者ファクタリングも金銭のやり取りである以上、トラブルが裁判に発展する可能性があります。

事業者ファクタリングの判例では、ファクタリング会社が原告として訴えたもの、被告として訴えられたものがあります。それぞれ考えられるパターンについて解説するので、仮にトラブルになった際の予備知識として抑えておきましょう

  • ファクタリング会社が訴えた場合
  • ファクタリング会社が訴えられた場合

ファクタリング会社が訴えた場合

ファクタリング会社が原告となる場合は、ファクタリングを利用した会社が約束通りに売掛金を入金しないため、回収のために裁判を起こすパターンが主です。

正当な契約を結んだにも関わらず、利用会社が売掛先から回収した資金を支払わなかったり、二重譲渡や架空の売掛債権をファクタリングした場合は、ファクタリング会社が勝訴する可能性が高いでしょう。

また、売掛先企業が倒産した場合もファクタリング会社に支払いができない可能性があります。ただ、ファクタリングには原則として償還請求権はないため、売掛先企業が倒産して資金が回収できなくなっても問題ありません。

しかし、悪徳業者と償還請求権ありの契約を交わしてしまった場合は、費用を請求される場合があるので事前に契約内容をよく確認してください。

ファクタリング会社との裁判では「契約が実質的に貸金契約であったか」が争点になります。

ファクタリング会社が訴えられた場合

ファクタリング会社が訴えられる場合の多くは、ファクタリング会社が原告になる場合と同様に「ファクタリングは実質的に貸金契約か」といった争点になります。

原告側(利用企業)は「ファクタリングは実質的に貸金契約なので利息制限法が適用される」という主張で、ファクタリング会社に利息制限法を超過した差額分の返還を求めます。

利息制限法とは、借金をした際にかかる金利の上限を定める法律(金額により変動、年15~20%)で、上限を超えた金利は無効となります。

事業者ファクタリング関係の裁判では、利用者側が勝訴した事例もファクタリング会社が勝訴した事例もあるので、一概にどちらが有利とは言い切れません

ただ、裁判所が事業者ファクタリングを違法と認めた事例は少ないのが実態です。そもそも裁判所はファクタリングについて態度を明確にしておらず、裁判のほとんどは和解により終了しています。

したがって、ファクタリングをおこなう際は事前にリスクとリターンについてよく理解し、不当な契約を結ばないことが重要です。

以下でファクタリング会社が勝訴した事例、敗訴した事例についてそれぞれ紹介します。

  • ファクタリング会社が勝訴した事例
  • ファクタリング会社が敗訴した事例

ファクタリング会社が勝訴した事例

平成29年5月23日 東京高裁判決の裁判では、一般貨物運送業を営む事業者が利息制限法の適用および過払い金の返還を主張しました。

しかし、被告のファクタリング会社は売買契約書をしっかりと作成・締結しており、さらに信用調査をおこなうなどの契約の裏付けがあったために裁判所が原告の主張を棄却、勝訴しています。

参考:【判例から考える】ファクタリングは違法か合法か?法律の境界に迫る

ファクタリング会社が敗訴した事例

ファクタリングが実質的な貸金契約と認められ、ファクタリング会社が敗訴した事例もあります。 平成29年3月3日に大阪地裁が下した判決では利息制限法をもとに、被告に不当利得の返還が命じられました。

ファクタリング会社が敗訴した原因は次の3つです。

  • ファクタリング会社が回収リスクを負っていなかった
  • 売主が債権売買代金の一部しか受け取っていなかった
  • 債権の一部だけを売買していたため、ファクタリング会社の負う回収リスクが低くなっていた

ファクタリングに利息制限法が適用されず、高額な手数料を設定できるのは、ファクタリング会社が回収リスクを負うためです。

ところが、本事例ではファクタリング会社が十分に回収リスクを負っていなかったため、ファクタリングではなく金銭消費貸借契約だと判断され、利息制限法が適用されました

参考:下級裁判所 裁判例速報

ファクタリングの判例を調べる方法

ファクタリングの判例を調べる方法

ファクタリングについて理解できていても、トラブルへの不安はなかなか拭えません。特に、「裁判に発展してしまったらどうしよう」と不安でなかなかファクタリングに踏み切れない方もいるでしょう。

ファクタリングに関するトラブルはほとんどが示談で解決しているものの、勝訴・敗訴のどちらも事例はあるので、裁判で争われるポイントについて知っておけば起こるリスクに備えられます

  • 判例検索ソフトを利用する
  • 新聞社や弁護士事務所の情報を確認する

判例検索ソフトを利用する

判例を調べる際に簡単な方法が、判例検索ソフトを利用することです。判例検索ソフトは使い勝手が良いため、弁護士や裁判官なども多く利用しています。

検索ソフトには有料のものと無料のものがそれぞれありますが、有料のものはより多くの判例が集められています。

ただし、5,000円~10,000円以上の月額料金がかかるので、日常的に使わない方は1回のみの支払いにするか、無料の検索ソフトを利用するのが良いでしょう。

新聞社や弁護士事務所の情報を確認する

検索ソフトを利用する以外では、新聞社や弁護士事務所の情報を確認するのも有効です。

Webに掲載されたものは何年経っても残っている場合が多く、検索にヒットしやすいというメリットがあります。また、検索ソフトと比較して無料・または安価で読めるものが多いため、経費を節約したい方におすすめです。

さらに、判例について解説されているもの、弁護士の見解まで掲載されているものもあるのでファクタリングについて詳しくない方でもわかりやすくなっています。

優良なファクタリング会社を見極める方法

優良なファクタリング会社を見極める方法

ここまではファクタリングの判例について解説してきましたが、優良な業者を利用して事前にトラブルを回避できるに越したことはありません。

以下では優良なファクタリング会社を見極める方法について解説するので、業者選びの参考にしてください。

  • 「債権譲渡契約」が契約書に明記されている
  • 手数料と負担リスクに妥当性がある
  • 運営元の情報が公開されている

「債権譲渡契約」が契約書に明記されている

ファクタリング会社と契約する際は、契約書によく目を通して怪しい点がないか確認しましょう。会社に不利な記載がされていないか、意味が分かりづらい項目がないかなどに注意して、すべてに目を通して理解することが望ましいです。

特に、優良なファクタリング会社は「債権譲渡契約」について契約書に明記しているので、注目して読みましょう。

ファクタリングは売掛金を売却して債権を譲渡する「債権譲渡契約」です。しかし、悪質な業者は債権譲渡契約というタイトルの契約書を作成し、中身は売掛債権を担保にした金銭消費貸借契約になっている場合もあります。

手数料と負担リスクに妥当性がある

手数料が相場よりも高過ぎたり低過ぎたりする場合は、悪質な業者の可能性があります。基準として、2者間ファクタリングは「8%〜18%」、3者間ファクタリングは「2%〜9%」が相場と言われています。

また、ファクタリング会社に償還請求権がない(ノンリコース)ことも確認しておきましょう。

償還請求権は債務者から金銭債権が支払われない時に、元の債権者に金銭債権などを全額請求できる権利です。ファクタリングの場合は、売掛先の会社が倒産のような理由で売掛金を回収できなくなった際に、利用会社に請求できます。

ただ、債権譲渡契約を結んだファクタリングではファクタリング会社が債権回収リスクを負う必要があるので、契約書にその旨の記載があるか確認しましょう。

運営元の情報が公開されている

運営歴の長さも優良なファクタリング会社を見分ける要素です。運営歴が長いということは、それだけ利用企業があり支持され続けてきたということです。

運営歴や契約実績がある会社の方がイレギュラーな対応にも慣れているので、利用する上で安心できます。

やばいファクタリング会社の特徴

やばいファクタリング会社の特徴

優良なファクタリング会社を選べる知識を持っていることも重要ですが、悪質な会社の特徴を知っておけば自衛できるのでより安全です。

以下では、悪質なファクタリング会社によくある特徴について解説します。

  • 実態が不透明である
  • 契約書類が不透明である

実態が不透明である

実態が不透明なファクタリング会社は、悪質な可能性があります。ファクタリング会社をWeb検索してみて、ホームページに記載されている住所が架空の場合は注意しましょう。

実際に会社に足を運んでみたり、会社の入っているビルに問い合わせたりして会社の存在を確認すればより安全です。

また、対面やオンライン面談ではなく電話のみでやり取りしようとするファクタリング会社にも注意しましょう。そのほかにも不審だと感じた会社は避けるのが無難です。

契約書類が不透明である

悪質なファクタリング会社かどうかは、契約書の内容を見れば確認できます。そもそも見積書や契約書のない会社は危険なので取引すべきではありません。

契約書を確認したうえで、「償還請求権の有無」「債権譲渡契約」の明記について確認しましょう。

特にファクタリングは原則として償還請求権なし、債権譲渡による契約です。さらに売掛金は一括での取引が基本です。

上記の点を満たしていない会社は悪質な可能性が高いので、取引しないよう注意しましょう。

ファクタリング会社を選ぶ基準

ファクタリング会社を選ぶ基準

ファクタリング会社は以下の基準で選ぶと失敗しにくいと言えます。

  • 創業からの年数、取引実績
  • 財務局、経済産業省の認定有無
  • 審査や入金までのスピード
  • 申込時に必要な資料と工数

上記の条件で比較して、自社の状況に見合ったサービスを選びましょう。また、利用の際には自社に不利な条件がないかどうか契約書をしっかり確認したうえで契約するよう心掛けてください。

安全なファクタリング会社3選

安全なファクタリング会社3選

以下では安全なファクタリング会社を3つ紹介するので、会社選びに迷っている方はぜひ参考にして、自分に合ったサービスを利用しましょう。

  • アクセルファクター
  • 請求書先払いBIZ
  • SOKULA

アクセルファクター

取り扱うファクタリングの種類 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
買取限度額 3%~無制限
手数料 2%~
資金化までのスピード 5割以上が即日入金
契約方法 対面・郵送・オンライン
公式サイト(リンク) https://accelfacter.co.jp/

アクセルファクターは年間相談件数15,000件、買取申し込み額は290億円と豊富な実績を誇るファクタリング会社です。

設立は2018年と比較的新しい会社ですが、ネクステージグループに属しており信頼性は高いので安心して利用できます。

アクセルファクターではお問い合わせから審査・契約まで専属の担当者がマンツーマンで対応してくれるため、すべての手続きがスムーズに進みます。

5割以上が即日入金となっているので、早く信頼できるサービスを選びたい方におすすめです。

請求書先払いBIZ

取り扱うファクタリングの種類 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
買取限度額 300万円~1億円
手数料 1.0%~8%
資金化までのスピード 最短翌営業日
契約方法 対面・郵送・オンライン
公式サイト(リンク) https://accelfacter.co.jp/sakibiz/

請求書先払いBIZは一般社団法人日本中小企業再生支援協会との共同で運営されている信頼性の高いサービスです。

そのため手数料が安く、業界最高水準の1~8%で契約できるので、費用を抑えたい場合や高額な取引をする場合に向いています。

また、対面だけでなくオンラインにも対応しており、スピーディーな資金繰りも可能です。

破格のサービスと言えますが、買い取りには以下のような条件をクリアしなければならないので利用できる企業は限られます。

  • 300万円以上の利用申請かつ、合計400万円以上の売掛債権を保有
  • 1期目の決算を終えている
  • 法人企業である
  • 支払期日が60日以内の売掛金
  • 他のファクタリング会社を利用していない

条件をクリアしている場合は他社と比べてお得に利用できるので、ぜひ検討しましょう。

SOKULA

取り扱うファクタリングの種類 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
買取限度額 不明
手数料 2〜15%
資金化までのスピード 約半数が即日入金
契約方法 対面・オンライン
公式サイト(リンク) https://sokula.info/

SOKULAは買い取れるかどうかではなくどうやって買い取るかを考えて審査するファクタリング会社なので、審査通過率は93%と高い水準です。

他社の審査で落ちてしまってもSOKULAならファクタリングができるかもしれないので、諦めずにまずは相談してみましょう。

さらに「原則即日振込」であるのも魅力です。手続きは簡単・簡潔で最短2時間で手続きが完了するので、資金調達を急ぎたい人にもおすすめです。

まとめ

まとめ

ファクタリングは合法で簡単に資金調達ができますが、悪質な業者もいるため、トラブルを避けるために利用するサービスは慎重に選ぶ必要があります。

優良なファクタリング会社を見極めるためにも、当記事で紹介した特徴を参考に、自社に合ったサービスを選びましょう。また、もしトラブルに発展してしまった場合でも、過去の判例について知っておけば落ち着いて対処できます

正しい知識を身につけて優良なサービスを選び、できるだけリスクを抑えて資金繰りを改善しましょう。

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