事業にまとまった資金が必要な場合には、不動産を担保として事業資金を借りることができます。
このようなローンを不動産担保ビジネスローンと言います。
不動産を担保として事業資金に利用できるローンですが、不動産担保ビジネスローンはメリットとデメリットが非常に大きいローンです。
そのため、商品の特徴やメリット、デメリットを理解して、適切に利用することが重要です。
不動産担保ビジネスローンの特徴やメリットとデメリットを解説します。
おすすめの7つの不動産担保ビジネスローンも紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
事業資金に使える不動産担保ビジネスローンとは?4つの特徴を解説
不動産担保ビジネスローンとは、不動産を担保としてお金を借り、借りたお金を事業資金に利用できるというものです。
不動産担保ビジネスローンには主に次の5つの特徴があります。
- 不動産を担保にした融資
- 会社名義以外の不動産も利用可能
- 不動産の評価額の範囲内で借入可能
- 返済できない場合は不動産が差し押さえられる
- 事業資金であれば使い道は自由
不動産担保ビジネスローンの5つの特徴について詳しく解説していきます。
不動産を担保にした融資
不動産担保ビジネスローンとは不動産を担保にした融資です。
企業や企業の経営者が保有している不動産に抵当権を設定し、担保となった不動産の評価額の一定範囲内に抵当権を設定します。
金融機関は万が一の場合には、不動産を差し押さえることで回収ができるので、不動産担保ビジネスローンは高額の融資を受けることが可能です。
そのため、担保にできる不動産を用意できない事業者の方は不動産担保ビジネスローンを利用することは不可能です。
会社名義以外の不動産も利用可能
不動産担保ビジネスローンに担保として利用できる不動産は、ほとんどのローンで会社や経営者以外の第3者が保有する不動産も担保として活用することが認められています。
有力な不動産を保有する人が不動産を担保として提供することに同意してもらえれば、不動産を所有していない事業者も、不動産担保ビジネスローンによって高額なお金を借りることが可能です。
一般的に銀行が融資の際に不動産を担保にする場合、不動産の名義は借主もしくは代表者とその家族が保有するものに限られます。
しかしノンバンクが取り扱う不動産担保ローンは第3者が保有する不動産も担保として利用することができるので、高額な事業資金を借りたい人にとっては資金調達しやすいのが大きなメリットです。
ただし、返済に遅れると、当該不動産は差し押さえられてしまい、不動産所有者に大きな損失を与えることになるので注意しましょう。
不動産の評価額の範囲内で借入可能
不動産担保ビジネスローンで借りることができる金額は、担保となった不動産の評価額の範囲内と決められています。
万が一、返済ができない場合には、担保となっている不動産を差し押さえることによって回収を図るので、評価額を超える金額を融資した場合には金融機関が回収できないためです。
例えば評価額1億円の不動産を担保にした場合、借入可能額はその半分程度の5,000万円くらいでしょう。
基本的には担保となる不動産評価額の半分程度(第1順位の場合)が借入可能額であると理解しておきましょう。
返済できない場合は不動産が差し押さえられる
不動産担保ビジネスローンでは、返済できない場合には不動産が差し押さえられ、競売にかけることで金融機関は融資金の回収を行います。
どのタイミングで差し押さえが行われるのかはローンによって異なりますが、基本的には最初の滞納から半年程度はさまざまな方法で督促が行われ、それでも返済できない場合には、期限の利益喪失(分割で返済する権利を失い、一括返済を求められること)が通知され、その後「差押通知」や「競売の開始決定通知」が不動産の所有者のもとに届きます。
いくら長くても半年程度の延滞で、担保になっている不動産が差し押さえられてしまいます。
不動産が第3者のものである場合には、第3者に多大な損害を与えてしまうことになるので、不動産が差し押さえられる前に返済は完了させるようにしてください。
事業資金であれば使い道は自由
不動産担保ビジネスローンは事業資金であれば、借りたお金を何に使っても自由です。
事業資金であれば使い道は自由なローンですが、使っていいのは事業資金だけで経営者個人の生活費などの消費資金に利用することは不可能です。
万が一、事業資金以外の使い道に借りたお金を使ってしまった場合には融資金の一括返済を求められる可能性もあるので十分注意しましょう。
ほとんどの不動産担保ビジネスローンは使い道が「事業資金」と限定されているだけで、事業資金であれば何に使用しても自由です。
運転資金にも設備資金にも利用できるので、銀行や日本政策金融公庫の融資よりは自由に借りたお金を使うことができるでしょう。
不動産担保ビジネスローンのメリット
不動産担保ビジネスローンには次の5つのメリットがあります。
- 会社に信用がなくても資金調達できる
- 高額の借入が可能
- 無担保のビジネスローンよりも金利は低い
- 長期の返済ができる
- 借り換えにも利用できる
比較的簡単な審査で高額の借入を低金利で利用できるのが大きなメリットです。
不動産担保ビジネスローンの5つのメリットについて詳しく解説していきます。
会社に信用がなくても資金調達できる
不動産担保ビジネスローンは会社の業績が悪く、赤字や債務超過でもお金を借りられる可能性のあるローンです。
不動産担保ビジネスローンの審査の基準となるのは、主に担保となる不動産の評価額です。
そのため担保としての価値が高い不動産を担保にすることができれば、会社が赤字や債務超過でほとんど信用のない企業でも事業資金を調達できる可能性があります。
一般的な無担保ローンでは、赤字が続いておりさらに債務超過に陥っている企業は、「これ以上事業を継続しても赤字と負債が拡大するだけ」と判断されて融資を受けることが非常に困難です。
不動産担保ビジネスローンであれば、無担保でお金を借りることができない事業者でも有力な不動産さえ担保として提供できればお金を借りられる可能性があります。
どこからもお金を借りられない事業者の数少ない資金調達手段として不動産担保ビジネスローンは活用できます。
高額の借入が可能
不動産担保ビジネスローンは高額の借入をすることができます。
事業資金は基本的に年商を超える借入をすることは不可能です。
例えば、年商5,000万円の企業が借りられる事業資金の限度額は5,000万円です。
一方、不動産担保ビジネスローンであれば、借入可能額は担保となる不動産の評価額が限度額となります。
そのため例えば1億円の不動産を担保とする場合には、1億円程度までの借入ができるため、事業規模の小さな企業でも高額の借入をすることができます。
多くの金額を借りて大規模な設備投資をしたい場合などに、不動産担保ローンは活用できます。
無担保のビジネスローンよりも金利は低い
不動産担保ビジネスローンの金利は5%〜10%程度となっているのが一般的です。
無担保のビジネスローンの金利が15%〜18%程度ですので、不動産担保ビジネスローンは無担保ローンよりも金利が低くなっています。
不動産担保ビジネスローンは万が一の場合に、担保となっている不動産を差し押さえることによって回収できるので、金融機関にとってリスクが低いため、低い金利設定となっています。
一方、無担保ローンの場合には返済が滞った場合、融資金の残金全ての損失を金融機関が負わなければならない可能性があるので、金利は高くなっています。
不動産担保ビジネスローンは無担保ローンよりも低いコストで資金調達できる点もメリットです。
長期の返済ができる
不動産担保ビジネスローンは10年〜20年程度の長い返済期間を設定できるのも大きなメリットです。
借入金額が高額になることも多いローンですので、返済期間をある程度長期に設定して、毎月無理のない金額で返済していくことができる設計になっています。
無担保のビジネスローンは5年〜10年程度までしか返済期間を設定できません。
この点、長期の返済ができる不動産担保ビジネスローンはゆとりを持った返済ができます。
ただし、返済期間が長くなると利息負担も高額になるという点には注意しましょう。
借り換えにも利用できる
不動産担保ビジネスローンは借り換えやおまとめにも利用できます。
事業資金であれば借りたお金を何に使っても自由なローンですので、すでに借りている金利の高いビジネスローンを不動産担保ビジネスローンへ借り換えることで利息負担を軽減できます。
また、複数の事業資金を借りているのであれば、それらのローンを1本にまとめることによって、返済額の軽減を図ることも可能です。
不動産担保ビジネスローンは事業資金であれば使い道が自由ですので、すでに利用している事業資金を借り換えたり、複数の事業資金をまとめることで返済額の軽減ができるのは大きなメリットです。
不動産担保ビジネスローンの注意点
不動産担保ビジネスローンを利用する際には次の4つの点に注意しましょう。
- 返済できないと不動産が差し押さえられる
- 取り扱いできない不動産もある
- 手数料や登記費用がかかる
- 利息負担が大きい
不動産の差し押さえリスクがあり、コストも高額になります。
不動産担保ビジネスローンの4つの注意点について詳しく解説していきます。
返済できないと不動産が差し押さえられる
不動産担保ビジネスローンで最も注意しなければならない点は、返済できない時に不動産が差し押さえられるという点です。
万が一、不動産担保ビジネスローンが返済できないと半年程度で不動産が差し押さえられて競売にかけられます。
大切な不動産を失ってしまうのはもちろん、担保となっている不動産が会社の工場などの事業継続に必要不可欠な資産の場合には、差し押さえられることによって事業継続が不可能になることもあります。
さらに、他人の不動産を担保にしている場合には、不動産を提供してくれた第3者に大きな損害を与えることになります。
不動産担保ビジネスローンは担保となる不動産を提供できれば比較的簡単にお金を借りることができますが、返済できない場合にはあっけなく不動産が差し押さえられてしまうので、くれぐれも返済に遅れないように注意しましょう。
取り扱いできない不動産もある
不動産担保ビジネスローンでは全ての不動産が担保として認められるわけではありません。
不動産担保ビジネスローンで担保として認められる不動産は、流動性が高く、競売で資金化できる可能性の高いものに限られます。
そのため、地方都市の不動産などでは取り扱いが断られる可能性があります。
不動産を差し押さえても、競売によって買い手が見つからない不動産では金融機関は回収することができないためです。
一部の金融機関では担保にできる不動産について「東京、神奈川、千葉、埼玉」の首都圏だけに限定していることも珍しくありません。
日本国内すべての不動産を担保として活用できるわけではないという点に注意してください。
手数料や登記費用がかかる
不動産担保ビジネスローンでは不動産を担保にする際の登記費用や、金融機関へ支払う「不動産担保ローン取り扱い手数料」などの費用が発生します。
不動産を担保にするためには抵当権設定のための費用が発生します。
抵当権を設定する際には、法務局へ登録免許税を支払わなければなりません。
登録免許税は「借入額×0.4%」で計算します。
評価額1億円の不動産を担保にする場合には40万円です。
また登録免許税とは別に司法書士への報酬も発生し、この費用は5万円〜15万円程度が相場となっています。
そのため、登記費用だけで50万円以上かかることもあります。
またローンによっては「不動産担保調査手数料」や「不動産担保ビジネスローン実行手数料」などの手数料が要求されることもあり、この金額は金融機関によって異なるものの10万円程度発生することもあります。
不動産担保ビジネスローンは無担保のローンであれば発生しないこれらの費用がかかる点はデメリットです。
利息負担が大きい
不動産担保ローンは、無担保ローンよりも金利は低いですが借入額が大きく返済期間が長くなるので利息負担は非常に大きくなってしまう点には注意しなければなりません。
例えば次の条件で不動産担保ローンを借りた場合の利息負担を考えてみましょう。
- 借入額:5,000万円
- 金利:5%
- 返済期間:20年
元利均等返済の場合、毎月返済額は329,977円、返済総額は79,194,635円、利息負担額は29,194,635円です。
この場合、なんと利息負担額は3,000万円近くに達します。
不動産担保ローンは無担保ローンよりも確かに金利は低いですが、借入額が大きく返済期間も長くなる傾向があります。
そのため利息の負担が非常に大きくなってしまう傾向があります。
くれぐれも借りすぎや返済期間の長期化には注意してください。
事業資金におすすめの不動産担保ローン7選
事業資金として利用できるおすすめの不動産担保ローンは次の7つです。
- AGビジネスサポート不動産担保ローン不動産担保ローン
- 東京スター銀行スター不動産担保ビジネスローン
- 三井住友トラストグループ不動産活用ローン
- セゾンファンデックス不動産担保ローン
- 新生インベストメント&ファイナンス不動産担保ローン
- MRF不動産担保ローン
- ビジネスパートナー不動産担保ローン
それぞれの商品の特徴や商品概要について詳しく見ていきましょう。
AGビジネスサポート不動産担保ローン
借入可能額 | ビジネスローン:5億円まで カードローン:5,000万円まで |
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金利 | ビジネスローン:2.49%~11.9% カードローン:5.0%~11.9% |
返済期間 | ・ビジネスローン 元金一括返済:最長2年(24回以内) 元利均等返済:最長30年(360回以内) ・カードローン 元金定率リボルビング返済:最長8年4か月(100回以内) 元金自由返済:最長5年(60回以内) |
融資までの期間 | 最短3日 |
取り扱い地域 | 全国 |
不動産の種類 | 本人以外も可 |
AGビジネスサポートは大手消費者金融であるアコムの関連会社です。
アコムの審査ノウハウがあるので融資までのスピードが非常に速く、審査完了は最短1日、融資までは最短3日というスピードで資金調達が可能です。
一括融資のビジネスローンと、限度額の範囲内で何度でも借入ができるカードローンタイプを選択できるのが大きな特徴です。
融資金額も5億円までと、高額を取り扱っているので、事業規模の大きな法人でも利用できるでしょう。
返済期間はビジネスローンであれば30年という長期まで対応しているので、毎月余裕を持った返済ができるのも特徴です。
東京スター銀行スター不動産担保ビジネスローン
借入可能額 | 500万円~3億円(50万円単位) |
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金利 | 3.75%~6.00%(固定金利) |
返済期間 | 最長30年 |
融資までの期間 | 3週間程度 |
取り扱い地域 | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県については全域 上記以外は県庁所在地と政令指定都市のみ |
不動産の種類 | ・法人の場合 自社、法人代表者、役員、株主、法人代表者の3親等以内の親族、関連会社の所有物件 等 ・個人事業主の方の場合 代表者本人、3親等以内のご親族 |
東京スター銀行の不動産担保ビジネスローンは最高3億円まで融資を行なっており、ノンバンクと比較して適用される金利が低いのが特徴です。
銀行ですので審査は慎重に行うため、融資までには3週間程度の時間がかかります。
取り扱う不動産の地域が限られており、首都圏や関西や東海などの地域の他は、県庁所在地のある自治体か政令指定都市の不動産しか取り扱いをしません。
なお、借主本人以外の不動産も担保として取り扱うことができますが、代表者の3親等以内の親族の不動産のみと決められています。
赤の他人の不動産は担保として取り扱うことができないので注意しましょう。
三井住友トラストグループ不動産活用ローン
借入可能額 | 300万円~10億円 |
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金利 | 変動金利型 2.99%~6.40% |
返済期間 | 1年超~35年以内 (13回~420回) |
融資までの期間 | 最短1週間 |
取り扱い地域 | 全国 |
不動産の種類 | 本人以外も可 |
三井住友信託銀行が100%出資する三井住友トラストグループが取り扱う不動産活用ローンです。
最長10億円という超高額融資に対応しており、返済期間も最長35年と余裕を持った返済ができるのが大きな特徴です。
審査回答も速く、最短2日で審査の回答を得ることができます。
融資までも最短1週間ですので急いで資金が必要な方も安心して利用できます。
ただし、融資の際には融資金額の2.20%の事務手数料が必要になります。
例えば5,000万円を借りた場合には110万円もの手数料が発生する点には要注意です。
また、返済途中で繰り上げて返済する場合には、繰上げ返済する元金の3.00%以内の違約金が発生するので、この点にも注意しなければなりません。
セゾンファンデックス不動産担保ローン
借入可能額 | 100万円~5億円 |
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金利 | 変動金利 2.75%~4.55%(2023年4月時点) |
返済期間 | 5年~25年 (60回~300回) |
融資までの期間 | 審査完了最短3日 |
取り扱い地域 | 全国 |
不動産の種類 | 法人、代表者またはその親族が所有する不動産 |
セゾングループのセゾンファンデックスが取り扱う不動産担保ローンです。
融資金額は5億円までと非常に高額で返済も最長30年までの長期に対応しています。
大きなメリットは金利で、審査によっては3%を切るような低金利でお金を借りることが可能です。
融資までの最短期間は明示されていませんが、審査回答まで最短3日ですので、早ければ申込から1週間〜2週間程度で融資を受けることができるでしょう。
融資の際には融資金額の1.65%以内の事務手数料と、融資金額の0.55%以内の調査料が発生します。
また、繰り上げ返済を行なった場合に、返済元金の3.0%以内の違約金が発生するので注意してください。
新生インベストメント&ファイナンス不動産担保ローン
借入可能額 | 300万円~10億円 (個人事業主は上限5億円) |
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金利 | 変動金利 年2.80%~5.50% |
返済期間 | 1年〜35年 (12回〜420回) |
融資までの期間 | 表記なし |
取り扱い地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉のうち、東京都心並びに近郊地域 (名古屋、京阪神、福岡は要相談) |
不動産の種類 | 本人以外も可 |
SBI新生銀行の関連会社が取り扱う不動産担保ローンです。
最大で10億円という高額融資の取り扱いがあり、上限金利も5%台ですので、比較的低い金利で利用できます。
返済期間も35年まで対応しているので、余裕を持った返済をすることが可能です。
ただし、基本的には東京近郊の不動産しか取り扱っていないので地方の人が利用することは難しいでしょう。
また、融資実行の際には融資金額の2.20%(最低事務手数料は、110,000円)の手数料がかかり、借入期間中に繰り上げ返済を行なった場合には、返済元金の2.00%~3.00%の違約金が発生するので注意してください。
MRF不動産担保ローン
借入可能額 | 元金据置一括返済:100万円~ 3億円 オーダーメイドプラン:50万円〜3億円 |
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金利 | 元金据置一括返済:4.00%~9.90% オーダーメイドプラン:6.00%~15.00% |
返済期間 | 元金据置一括返済:3年以内(1回~36回) オーダーメイドプラン:35年以内 |
融資までの期間 | 記載なし |
取り扱い地域 | 全国 |
不動産の種類 | 本人以外も可 |
MRFは日本全国で融資を実行している不動産投資ローン専門の会社です。
融資残高は330億円以上ある実績十分の会社ですので、安心して利用できます。
不動産担保ローンの種類が豊富で、最長35年分割返済できるオーダーメイドプランの他にも数ヶ月〜3年程度の期間を設定し、期日に一括返済するプランもあります。
上限金利は若干高めですが、オーダーメイドプランには融資実行時の事務手数料が発生しないのがメリットです。
しかし、繰り上げ返済を行なった場合には返済元金の3.3%の手数料が発生するので注意してください。
ビジネスパートナー不動産担保ローン
借入可能額 | 100万円 〜 10億円 |
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金利 | 不動産担保目的ローン:2.50%~9.50% 不動産担保フリーローン:2.50% 〜 15.0% |
返済期間 | 20年(240回以内) |
融資までの期間 | 最短5日 |
取り扱い地域 | 全国 |
不動産の種類 | 本人以外も可 |
無担保のビジネスローンの取り扱い実績豊富な、ビジネスローンとしては有名な会社です。
不動産担保ローンは使い道が自由なフリーローンと、設備投資など、申込時に申告した目的だけに借りたお金を使用できる目的ローンの2種類あります。
最大の特徴は、融資実行時に事務手数料がかからないことと、繰り上げ返済時にも違約金は発生しません。
限度額の範囲で何度でも借り入れと返済ができるので、借入と返済方法が最も自由なローンだと言えます。
少し金利は高めですが、「万が一の場合に備えて借入枠を作成しておきたい」という事業主の方にはおすすめのローンです。
審査に通過しやすい不動産担保ローンの3つの特徴
審査に通過しやすい不動産担保ローンの特徴は次の3つです。
- 金利が低くない
- ノンバンクの不動産担保ローン
- 不動産売買事業を手がけている
これらの特徴がある不動産担保ローンを利用すれば、銀行のローン審査に通過できなくても審査に通過できる可能性があるでしょう。
審査に通過しやすい不動産担保ローンの特徴について詳しく見ていきましょう。
金利が低くない
金利が低い不動産担保ローンの方が審査に通過できる可能性は高くなります。
金利はリスクを補填するものですので、高い金利の方が高いリスクを取ることができます。
そのため、無担保ローンの審査に落ちた人や金利の低い不動産担保ローンの審査に落ちた人でも、金利が高い不動産担保ローンであれば、事業資金を借りることができる可能性が高くなるでしょう。
どこからも借りることができないのであれば、金利の高い不動産担保ローンへの申込を検討してください。
ただし、不動産担保ローンは利息負担が非常に大きくなるため、借入額は必要最小限としましょう。
ノンバンクの不動産担保ローン
ノンバンクの不動産担保ローンの方が銀行の不動産担保ローンよりも審査に通過しやすい傾向があります。
ノンバンクへ申込をする人の多くが、銀行の金利の低い不動産投資ローンの審査に落ちた人ですので、ノンバンクは銀行よりも緩い基準で審査を行うことで融資を行う顧客を確保しています。
そのため、銀行よりもノンバンクの方が審査に通過できる可能性が高いと言えます
銀行の低金利の不動産担保ビジネスローンの審査に落ちてしまった場合には、ノンバンクのローンへの申し込みを検討してみましょう。
不動産売買事業を手がけている
関連会社や親会社が不動産販売事業を手がけている会社も審査に通過しやすいと言われています。
不動産販売事業を手がけていれば、万が一の場合に担保となっている不動産を任意売却にかけて回収に充てることができるため、金融事業しか行なっていない会社と比較して低リスクで不動産担保ビジネスローンの取り扱いをすることができます。
「転売できる可能性がある」と判断されるような優良な不動産を担保にできるのであれば比較的簡単に不動産担保ビジネスローンの審査に通過することは可能です。
金融事業だけでなく、関連会社が不動産販売事業を手がけている会社へ申し込むとよいでしょう。
事業資金と不動産担保ローンに関するよくある質問
事業資金と不動産担保ローンについてよくある質問をご紹介していきます。
住宅ローンと不動産担保ローンの違いを教えてください
住宅ローンは借主が居住するための不動産を購入するためのローンです。
そのため借りたお金は居住するための住宅を購入または住宅を建築するための土地、住宅建築資金などにしか使うことができません。
そして購入する住宅と土地は担保にするので、住宅ローンも不動産担保ローンの1つだと言えます。
住宅という、万が一失ったら生活に多大な支障をきたすものを購入するためのローンですので、金利は低く1%を切るような金利で借りることができます。
一方、不動産担保ローンは事業資金であれば事業の用途であれば自由に使うことができますし、フリーローンであれば何に使っても自由です。
住宅ローンよりも使い道が自由な分だけ金融機関のリスクが高いので、不動産担保ローンの方が金利が高くなっています。
不動産担保ローンの金利をできる限り低くする方法はありますか?
不動産担保ローンの金利をできる限り低く抑えるためには、優良な不動産を担保に入れるのがよいでしょう。
担保に入れた不動産の評価額が高ければ、万が一の場合に不動産を任意売却や競売によって回収できる可能性が高いためです。
面積の広い土地、優良地に立地している不動産などは評価額が高くなる傾向があるので、このような不動産を担保として用意できれば、低金利で不動産担保ローンを利用できるでしょう。
すでに担保に入っている不動産でお金を借りることはできますか?
すでに担保に入っている先順位のある不動産を担保にお金を借りることは可能です。
この場合には担保余力の範囲でお金を借りることができます。
担保余力とは、不動産評価額–先順位の抵当権で計算する「担保にいくらの余力があるか」というものです。
例えば1億円の評価額の不動産に先順位の抵当権が7,000万円ついていたとすると、担保余力は「1億円–7,000万円=3,000万円」となります。
このケースでは、3,000万円までは不動産担保ローンを利用できる可能性があります。
ただし、先順位のある不動産を取り扱うかどうかは金融機関によって対応が異なるので、まずは不動産担保ビジネスローンの利用を検討している金融機関へ確認してみましょう。
まとめ
不動産担保ビジネスローンは不動産を担保として評価額の範囲内で事業資金を借りることできるローンです。
金融機関は万が一の場合には、不動産を競売などによって売却することで回収に充てることができるため、無担保のビジネスローンや銀行のローンの審査に通過できない人でもお金を借りることができる可能性があります。
多くの不動産担保ローンは会社や代表者以外の名義人でも融資を受けることができますが、返済が滞った場合には担保となっている不動産が差し押さえられて、担保提供者に甚大な損失を与えてしまいます。
不動産担保ビジネスローンは優良な不動産があればすぐにお金を借りることができますが、だからこそ返済はしっかりと行うとともに、利息負担が大きいため必要最小限の金額の借入にとどめるようにしてください。