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インボイスの消費税が払えないとどうなる?滞納時の影響や対応策などを解説

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インボイス制度で課税事業者になったものの、消費税を納められるか不安を感じている個人事業主やフリーランスは少なくありません。

結論として、消費税を滞納すると延滞税の発生から最終的には財産の差し押さえまで段階的に進んでいきます。しかし、早めの対処と適切な制度活用で回避は十分に可能です。

本記事では、消費税の計算方法や納付期限、払えない場合に起きる影響、具体的な対応策と事前対策を解説します。

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インボイス制度における消費税の計算方法は3つ

インボイス制度における消費税の計算方法は、以下の3つです。事業規模や経費構造に合った方式を選べば、納税額を大きく抑えられる可能性があります。

原則課税
  • 売上にかかる消費税から、仕入や経費で支払った消費税を実額で差し引いて算出する方式
  • 仕入税額控除にはインボイスの保存が必要
  • 経費率が高い事業者に有利
簡易課税
  • 基準期間の課税売上高が5,000万円以下の事業者が選択可能
  • 業種ごとの「みなし仕入率」で控除額を算出するため、帳簿管理の手間を減らせる
  • 適用には事前届出が必要
2割特例(期間限定)
  • インボイス制度を機に免税事業者から課税事業者になった方のみ対象
  • 売上税額の2割を納めるだけで済み、3つの方式のなかでも負担が軽め
  • 適用期間は2026年分の確定申告まで

2割特例は届出不要で確定申告のたびに選択できるため、対象者はまず適用を検討しましょう。

原則課税

原則課税(本則課税)は、売上にかかる消費税から仕入や経費で支払った消費税を差し引いて納税額を算出する方法です。すべての課税事業者に適用される基本の計算方式となっています。

計算式と具体例は下表の通りです。

計算式 売上にかかる消費税 − 仕入にかかる消費税 = 納付税額
具体例 税込売上1,100万円(消費税100万円)、税込仕入330万円(消費税30万円)の場合 → 納付額は70万円
必要な要件 仕入税額控除には適格請求書(インボイス)の保存が必要

なお、免税事業者からの仕入には経過措置が設けられています。2026年9月30日までは80%、2029年9月30日までは50%の控除が認められている点も押さえておきましょう。

簡易課税

簡易課税制度は、基準期間(前々年)の課税売上高が5,000万円以下の事業者が選べる特例です。実際の仕入額を集計せず、業種ごとの「みなし仕入率」で控除額を算出します。

みなし仕入率の区分は下表の通りです。

事業区分 該当業種 みなし仕入率
第1種 卸売業 90%
第2種 小売業 80%
第3種 製造業など 70%
第4種 飲食業など 60%
第5種 サービス業など 50%
第6種 不動産業 40%

例えばサービス業(第5種)のフリーランスで売上税額が60万円の場合、仕入控除額は30万円となり、納付額は30万円で済みます。

適用を受けるには「消費税簡易課税制度選択届出書」を、適用したい課税期間の前日までに税務署へ提出しなければなりません。一度選択すると原則2年間は継続適用が必要なため、設備投資の予定も踏まえて判断しましょう。

期間限定の2割特例

2割特例は、インボイス制度を機に免税事業者から課税事業者になった方だけが使える期間限定の軽減措置です。納税額を売上にかかる消費税額の2割に抑えられるため、3つの方式のなかで納税額を最小限に抑えられるケースが多くなっています。

2割特例の概要は下表の通りです。

計算方法 売上にかかる消費税額 × 20% = 納付税額
計算例 税込売上660万円 → 売上税額60万円 → 納付額12万円
適用期間 2023年10月1日〜2026年9月30日(個人事業主は2026年分の確定申告まで)
届出の要否 事前届出は不要。確定申告ごとに選択可能

なお、2026年度の税制改正大綱により、個人事業主に向けた新たな激変緩和措置が新設されました。納税額を売上税額の3割とする「3割特例」が、2028年分(令和10年分)まで適用されます。

2割特例の終了後を見据え、簡易課税への切り替えや3割特例の活用を早めに検討しておきましょう。

インボイス登録事業者の消費税の納付期限

インボイス登録をした個人事業主の消費税にかかわる主な納税スケジュールは下表の通りです。

項目 期限
消費税の申告・納付期限 課税期間の翌年3月31日
所得税の確定申告期限 翌年3月15日
振替納税の引き落とし 法定納期限の翌月の4月末
中間申告の要否 前年の消費税額(国税分)が48万円超の場合に必要

所得税と消費税で期限が約2週間異なる点に注意が必要です。振替納税を利用すれば引き落としが4月に延びるため、余裕を持って資金を準備できます。

納付方法は銀行窓口、e-Tax(ダイレクト納付)、クレジットカード、コンビニなど複数の手段が用意されています。期限を過ぎると延滞税が自動的に発生するため、スケジュール管理は欠かせません。

インボイスの消費税が払えないとどうなるか

消費税の納付期限を過ぎた場合、以下の4つの問題が段階的に発生します。支払いが厳しい状況だったとしても、滞納や放置だけは避けましょう。

払い忘れなどによる延滞税や加算税の発生
  • 納期限の翌日から完納日まで、日数に応じた延滞税が自動で加算される
  • 計算方法:本税額 × 延滞税率 × 延滞日数 ÷ 365日
税務署からの督促状や催告書の送付
  • 国税は原則として納期限から50日以内に送付される
  • 差し押さえの法的要件でもあり、送付によって時効もリセットされる
預金や売掛金などの財産の調査
  • 税務署が預貯金・売掛金・不動産・生命保険などの財産状況を調査する
  • 本人の同意なく強制執行され、取引先への照会で滞納の事実が知られるリスクも
最終的には財産の差し押さえ
  • 督促状の発送日から10日を経過すると予告なしに差し押さえが可能に
  • 対象は預貯金・売掛金・給与・不動産など

払い忘れなどによる延滞税や加算税の発生

消費税の納付期限を1日でも過ぎると、法定納期限の翌日から完納日までの日数に応じて延滞税が自動的に発生します。

延滞税・加算税の概要は下表の通りです。

延滞税 納期限後2ヶ月以内は年2.8%、2ヶ月超で年9.1%に上昇(※令和8年の場合。税率は毎年見直し)
無申告加算税 期限内に申告しなかった場合に発生。自主的な期限後申告なら5%、指摘後は15〜30%(金額に応じて段階的に上昇)
重加算税 意図的な隠蔽・仮装があった場合は最大40%

滞納期間が長引くほど延滞税は膨らむため、1日でも早い対処が必要です。

税務署からの督促状や催告書の送付

納付期限を過ぎても対応しない場合、国税は原則として納期限から50日以内に督促状が送付されます。督促状は単なる催促ではなく、差し押さえ手続きの法的要件でもあります。

督促後も放置すると、差し押さえを予告する催告書が届くケースがあり、事態の深刻さが1段階上がったサインと言えるでしょう。この段階でも税務署に連絡すれば、分割納付などの相談に応じてもらえる可能性は残されています。

預金や売掛金などの財産の調査

督促後も納付されない場合、税務署は滞納者の財産状況を調査します。

調査対象となる主な財産は以下の通りです。

  • 預貯金口座
  • 売掛金
  • 不動産・自動車
  • 生命保険の解約返戻金

調査は法律に基づく行政手続きのため、本人の同意がなくても強制的に実行されます。また、金融機関や取引先への照会も行われるため、事業上の信用にも影響を及ぼしかねません。

最終的には財産の差し押さえ

財産調査を経てもなお滞納が解消されないと、最終的に差し押さえが執行されます。

差し押さえに関する主なポイントは下表の通りです。

法律上の要件 督促状の送付から10日以内に完納されなければ差し押さえ可能
対象になりやすい財産 預貯金、売掛金、給与(一定額超)、不動産、自動車
解除の条件 本税・延滞税を含めて完納するまで解除されない

特に消費税は「預かり税」としての性格が強く、差し押さえに発展しやすい税金とされています。個人事業主の場合は事業資金や設備まで対象になるため、事業継続自体が困難になるリスクを理解しておきましょう。

インボイスの消費税が払えない場合の対応策

消費税を期限どおりに納付できない場合に考えられる、主な対応策は下表の通りです。いずれの手段も、早めの行動が差し押さえ回避の鍵となります。

早めに所轄の税務署へ相談する
  • 納税の意思・支払いが困難になった経緯・現在の収支状況を伝える
  • 誠実に対応すれば一方的な滞納処分に移行するケースは少ない
換価の猶予を利用して分割納付する
  • 一括納付で事業継続が困難になる場合に、差し押さえ財産の売却を猶予しながら分割で納められる
  • 猶予期間は原則1年(最長2年)
  • 延滞税の一部または全部が免除される
納税の猶予を申請して支払いを先延ばしにする
  • 災害・病気・休廃業などやむを得ない事情がある場合に利用可能
  • 既存の差し押さえが解除される場合もある
  • 猶予期間は原則1年(最長2年)
  • 申請には財産目録や収支明細書の提出が必要

早めに所轄の税務署へ相談する

消費税を期限どおりに納められないとわかった時点で、まず取るべき行動は所轄の税務署への相談です。「払えない」と黙って放置するのがもっともリスクの高い選択といえます。

相談時のポイントは下表の通りです。

伝える内容 納税の意思、支払いが困難になった経緯、現在の収支状況
窓口 税務署の徴収担当課(電話での事前相談も可能)
効果 誠実に対応すれば一方的な滞納処分に移行するケースは少ない

換価の猶予を利用してインボイスの消費税を分割納付する

換価の猶予とは、一括納付すると事業継続や生活維持が困難になるおそれがある場合に、差し押さえ財産の売却を猶予してもらいながら分割で納付できる制度です。

制度の概要は下表の通りです。

猶予期間 原則1年以内(やむを得ない場合は最長2年)
申請期限 納期限から6ヶ月以内
担保の要否 猶予額100万円以下なら不要
延滞税 一部または全部が免除
差し押さえ 猶予期間中は新たな執行なし

資金繰りに不安を感じたら、早めに検討したい制度です。

納税の猶予を申請して支払いを先延ばしにする

納税の猶予は、災害・病気・事業の休廃業など、やむを得ない事情で一括納付ができない場合に利用できます。換価の猶予が「差し押さえ財産の売却を猶予する」のに対し、納税の猶予は「納税自体を先延ばしにする」制度です。

両制度の違いは下表の通りです。

項目 換価の猶予 納税の猶予
主な対象 一括納付すると事業・生活が困難になる場合 災害、病気、休廃業などやむを得ない事情がある場合
既存の差し押さえ 猶予期間中は差押財産の売却を停止 原則として新たな差押えは行われず、既存の差押えも状況により解除される場合あり
猶予期間中の延滞税の扱い 軽減または免除 軽減または免除
猶予期間 原則1年(最長2年) 原則1年(最長2年)

申請には財産目録や収支明細書の提出が求められるため、税理士に相談しておくとスムーズに手続きを進められます。

インボイスの消費税が払えない状況を防ぐための事前対策

消費税の滞納を未然に防ぐためのポイントは以下の3つです。事前の備えがあれば、納付期限を迎えても慌てずに済みます。

2割特例や簡易課税制度を活用した負担軽減
  • 2割特例なら売上税額の2割を納めるだけで済む(2026年分の確定申告まで)
  • 終了後も3割特例がある
  • 届出書は原則として適用したい年の前年末までに提出が必要
納税用の資金を分ける徹底したキャッシュフロー管理
  • 売上入金額の10%程度を納税専用口座に毎月積み立てる
  • 簡易課税や2割特例の適用者は5〜8%が目安
  • 会計ソフトで月次の消費税概算額を可視化しておくと管理しやすい
請求書買取ファクタリングなどによる早めの資金調達
  • 入金待ちの請求書をファクタリング会社に売却して早期に現金化する方法
  • 最短即日で資金化できる
  • 審査では売掛先の信用力が重視されるため開業間もない個人事業主でも利用しやすい

2割特例や簡易課税制度を活用した負担軽減

新たに課税事業者となった個人事業主やフリーランスは、まず2割特例の適用を確認しましょう。2026年分の確定申告までは売上税額の2割を納めるだけで済むため、負担を大きく抑えられます。

2割特例の終了後は、3割特例に移行するため負担軽減を継続できます。特例が終了して以降は、基準期間の課税売上高が5,000万円以下であれば簡易課税制度への切り替えが有効です。

特に実際の経費率が低いサービス業のフリーランスは、簡易課税を選んだほうが納税額を抑えやすい傾向にあります。

納税用の資金を分ける徹底したキャッシュフロー管理

消費税の納付で資金不足に陥る大きな原因は、売上と一緒に入金された消費税相当額を運転資金や生活費と混同してしまう点にあります。

キャッシュフロー管理のポイントは下表の通りです。

基本の考え方 消費税は「預かっている税金」であるため、入金時に別口座へ移す
積立の目安 売上入金額の10%程度(簡易課税・2割特例の適用者は5〜8%)
有効なツール 会計ソフトで月次の消費税概算額を可視化する

請求書買取ファクタリングなどによる早めの資金調達

取引先への請求書を発行済みで入金待ちの状態であれば、ファクタリング(請求書買取サービス)を活用して売掛金を早期に現金化する方法も選択肢になります。

仕組み 未回収の請求書(売掛金)をファクタリング会社に売却して資金化
審査の対象 利用者ではなく取引先(売掛先)の信用力が重視される
手数料の相場 2社間:5〜18%、3社間:1〜9%
入金スピード 最短即日
消費税の扱い 非課税取引のため手数料に消費税はかからない

ただし、手数料は融資の金利と比べて割高になるため、恒常的な利用には注意が必要です。

あくまで納税期限に間に合わせるための一時的な手段として活用し、キャッシュフロー管理の改善と並行して進めましょう。

インボイスの消費税が払えないときの資金調達にはベストペイがおすすめ

消費税の納付期限が迫っているにもかかわらず手元資金が不足している場合、売掛金を早期に現金化できるファクタリングは有力な資金調達手段です。ファクタリングは税金を滞納していても利用できるため、納税資金の確保に適しています。

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入金スピード ・請求書ファクタリング:最短即日~3営業日程度

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必要書類 【審査時】

・通帳(3ヶ月分)

・請求書・注文書

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【契約時】

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個人事業主の利用 注文書ファクタリング:法人のみ

請求書ファクタリング:個人事業主も可

申し込み方法 オンライン・電話
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運営会社 株式会社アレシア
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ベストファクター:0120-767-014(平日10:00-19:00)

設立 2017年1月
実績 年間相談件数:10,580件

リピート実績:62.5%

まとめ

インボイス制度で課税事業者になった個人事業主やフリーランスにとって、消費税の納付は避けられない義務です。計算方法は原則課税・簡易課税・2割特例の3つがあり、自分に合った方式を選べば税負担を軽減できます。

納付期限は翌年3月31日ですが、過ぎると延滞税が発生し、督促・財産調査・差し押さえへと進みます。万が一払えない状況に陥った場合は、早めに税務署へ相談し、換価の猶予や納税の猶予を活用して分割納付の交渉を行いましょう。

納税できない事態を防ぐには、2割特例や簡易課税による負担軽減、納税専用口座での資金確保、ファクタリングといった事前対策が有効です。消費税は「預かっている税金」であるという意識を常に持ち、計画的な資金管理が大切です。

注文書ファクタリング会社 - BESTPAY

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