請求書の支払いをカード払いに変更できる「請求書支払い代行サービス」は、支払いを引き延ばすことで資金繰りの改善ができる新しいサービスです。
この記事では、請求書支払い代行サービスについて、その内容やメリット・デメリット、業者を選ぶ際の比較ポイントを解説します。加えて、おすすめの大手請求書支払い代行サービスを18選紹介します。
請求書支払い代行サービスとは
請求書支払い代行サービスとは、取引先がクレジットカード払いに対応していなくても、買掛金などの支払いをクレジットカード払いにできるサービスです。
買掛金などを一旦クレジットカードで弁済し、実際の支払いは後日カード会社からの請求で行うため、支払いを1,2ヵ月程度引き延ばすことができます。
資金ショートが起こりそうな時などに請求書支払い代行サービスを利用すれば、借入することなく資金繰りを改善できます。
近年は個人の支払いはキャッシュレス化が進んでいる一方、事業者間の支払いはまだ銀行振込が多い状況です。これは、キャッシュレス決済の手数料や導入コストを、事業者が負担しなければならないことなどが要因となっています。
請求書支払い代行サービスは、このような事業者間のキャッシュレス決済のデメリットを解消するサービスです。2022年に提供が開始されたばかりで、今後普及していくと考えられます。
支払い代行サービス・請求代行サービスとの違い
請求書支払い代行サービスと似た名称のサービスとして「請求代行サービス」や「支払い代行サービス」がありますが、これらは違うサービスなので注意しましょう。
支払い代行サービス・請求代行サービスとは、支払業務や請求業務を代行するサービスのことです。
買掛金や給与の支払い、または売掛金や商品代金の回収などを代行してもらうことで、業務効率化やヒューマンエラー防止などのメリットが得られます。
これらはあくまで業務を代行するサービスであり、支払い方法をクレジットカード払いに変更するわけではありません。
よって、支払期日を引き延ばす効果はなく、請求書支払い代行サービスとは別種のサービスです。
請求書支払い代行サービスの利用方法
請求書支払い代行サービスの利用方法は業者によって細かい点で違いがありますが、大まかな部分は共通しています。
一般的な利用の流れは以下のとおりです。なお、手順1の利用申込みは初回利用時のみで、2回目以降は不要です。
また、手順2,3の請求書・カード情報の登録は、一度登録すると二回目以降は入力不要になることもあります(プルダウンリストから選ぶなど)。
- 請求書支払い代行サービスの利用申込みを行う(業者により簡単な審査や書類提出を行う場合あり)
- 利用する請求書の情報を登録する(手入力・PDFでアップロード・スマホ撮影による自動入力など)
- 利用するカードの情報を登録する
- 振込金額と口座情報などを入力して振込を申し込む
- 振込金額と手数料がカード決済される
- 請求書の支払期日に業者が振込みを行う
- カード支払日に振込金額と手数料が引き落とされる
請求書支払い代行サービスのメリット
請求書支払い代行サービスには、以下のようなメリットがあります。
- 支払日を延期できる
- 利用手続きが簡単で早い
- 取引先に知られずに利用できる
- ファクタリングなどに比べて手数料が安い
- 支払い業務を効率化できる
- ポイントがたまる
支払日を延期できる
支払日を延期できるのは、請求書支払い代行サービスの主要なメリットの一つです。延期できる最大の日数は60日程度のことが多く、業者によっては40日や50日程度のこともあります。
なお、延期できる日数はカードの締日と引落日にもよるため、自身が持っているカードで何日延長できるか確認することが大切です。
利用手続きが簡単で早い
請求書支払い代行サービスは、利用手続きが簡単で早いのが利点です。
クレジットカードと請求書があれば、原則として審査や書類提出なくサービスを利用できます。まれに審査や書類提出が必要な業者もありますが、それも融資などの審査に比べるとごく簡単です。
ファクタリングも手続きが簡単な資金調達手段ですが、通帳などの提出が必須なのに加えて審査や契約締結も行うため、請求書支払い代行サービスのほうがより簡便だといえます。
取引先に知られずに利用できる
請求書支払い代行サービスは、取引先に知られずに利用できるのもメリットです。
請求書支払い代行サービスの手続きは取引先に連絡せずに行われ、さらに振込も自社の名義に変更できるため、取引先に気づかれることは原則ありません。
請求書支払い代行サービスやファクタリングなどの金融サービスは、取引先に知られると資金繰りが苦しいのではないかと疑われ、関係性が悪化することがあるといわれています。
しかし、請求書支払い代行サービスでは、そのような心配は必要ありません。
ファクタリングに比べて手数料が安い
請求書支払い代行サービスの手数料は3%前後で、ファクタリングの2%~20%程度に比べると安い傾向があります。
両者は違うサービスなので単純な比較はできませんが、手数料のみに着目すれば請求書支払い代行サービスのほうが有利です。
支払い業務を効率化できる
請求書支払い代行サービスは、支払い業務の効率化の面でも有用です。
支払いをカード払いにすることで、振込業務が効率化されるとともに、振込み忘れなどのヒューマンエラーも防げます。
買掛金以外にさまざまな種類の支払いが可能なことも、業務効率化につながる点です。
請求書支払い代行サービスでは、多くの場合以下のような支払いにも対応しています。これらの支払いを請求書支払い代行サービスによって一元化すれば、支払い業務をより効率化できます。
- 給与
- 家賃・光熱費・通信費
- 外注費
- 仕入・材料費
- 広告費
- 設備投資費
- その他雑費
- 税理士などへの報酬
ポイントがたまる
請求書支払い代行サービスは、利用した金額に応じてクレジットカードのポイントがつくのも利点です。
例えば、請求書支払い代行サービスの手数料が3%で、カードのポイント還元率が1%の場合、実質2%の手数料で利用できることになります。
還元率はカードの種類によるので、還元率の高いカードを利用すると有利です。
請求書支払い代行サービスのデメリット
請求書支払い代行サービスには多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットもあります。メリットとデメリットを踏まえて、利用を検討することが大切です。
- 手数料がかかる
- カードの限度額までしか利用できない
- 支払遅延は信用情報に記録される
- 個人事業主は利用できないことがある
- 長期的な資金繰り改善には適していない
手数料がかかる
請求書支払い代行サービスは、請求書の金額に対して3%前後の手数料がかかるのが注意点です。
3%前後の手数料はファクタリングに比べると割安ですが、年利に換算するとビジネスローンなどと変わらない水準になります。
手数料を考慮せずむやみに使うと手数料負担が重くなる恐れもあるため、計画的に利用することが大切です。
カードの限度額までしか利用できない
請求書支払い代行サービスは、カードの限度額までしか利用できません。請求書支払い代行サービス自体には限度額が設定されていないことが多いですが、利用するカードの限度額内での利用になります。
ただし、まれに1つの請求書に対して、複数枚のカードで支払いできる業者もあります。例えば、「INVOYカード払い」や「Fintoカード後払い」は、1つの請求書を複数枚のカードで支払うことが可能です。
支払遅延は信用情報に記録される
請求書支払い代行サービスはクレジットカードを利用するため、支払遅延は信用情報に記録されます。信用情報にキズがつくと、融資の審査などにも悪影響が出るので注意が必要です。
個人事業主は利用できないことがある
請求書支払い代行サービスは個人事業主利用可の業者が大半ですが、まれに法人限定の業者もあるので注意しましょう。
主な請求書支払い代行サービスの中では、「BlueBank請求書カード払い」が法人限定となっています。
なお、振込先については、法人の場合しか利用できない業者がほとんどです。つまり、個人事業主が発行した請求書は、ほとんどの場合請求書支払い代行サービスを利用できません。
長期的な資金繰り改善には適していない
請求書支払い代行サービスはあくまで支払いを延期するだけなので、長期的な資金繰り改善には適していません。
資金ショートの回避など、一時的な資金繰りに利用した方がメリットが大きいといえます。
請求書支払い代行サービスを選ぶ時の比較ポイント
請求書支払い代行サービスは多数あるため、優良な業者を見極めることが大切です。以下のようなポイントを比較して、自分に合う業者を選びましょう。
- 支払いの早さ
- 手数料
- 支払いを延長できる日数
- 利用可能な国際ブランド
- 審査・提出書類の有無
- 個人事業主の利用可否
- 社会保険料納付の可否
- 経営母体と実績
支払いの早さ
支払いを申請してから振込みが行われるまでの早さは、業者によって即日から5営業日程度まで幅があるため、請求書支払い代行サービスを選ぶ際はチェックしておくべきです。
原則として振込みが早いほうが有利ですが、早さにこだわらない場合は、多少振込みが遅くても手数料が安い業者を選ぶなどの選択肢も考えられます。
なお、振込日の指定が可能な業者もいくつかあるので、あわせてチェックしておくとよいでしょう。
手数料
手数料の安さは、請求書支払い代行サービスを選ぶ時の重要なポイントになります。
請求書支払い代行サービスの手数料は3%程度のことが多いですが、業者によって2.5%程度から4%程度まで差があります。他のサービス面で差がないなら、できるだけ手数料の安い業者を利用した方が有利です。
なお、手数料を比較する際は、税抜・税込表示の違い、ポイント還元率、最低手数料を考慮しましょう。
税込・税抜表示の違い
請求書支払い代行サービスの手数料は、業者によって税込表示と税抜表示が混在しています。
よって、手数料を比較する際は税込か税抜かをチェックし、税抜表示の場合は税込で何%になるかを確認しましょう。
例えば、税抜で3%の場合は、税込では3%×1.1=3.3%となります。
ポイント還元率
ポイント還元率が高いと実質的なコストが減るので、使用するカードのポイント還元率も考慮しましょう。
例えば、手数料が3%でポイント還元率が1%の場合は、実質のコストは2%となります。
最低手数料
請求書支払い代行サービスでは、少額の振込に対して最低手数料を設けていることが多いです。最低手数料が適用されると手数料が割高になるため、少額の請求書を利用する場合は注意しましょう。
例えば、以下のような手数料設定の場合、5,000円の振込に対して手数料は300円となり、手数料率に換算すると6%になります。
- 基本の手数料は3%
- 1万円以下の振込は一律で最低手数料300円
下の表は、主な請求書支払い代行サービスの最低手数料の例です。振込金額が1万円から10万円以下の場合に、最低手数料を適用するケースが多くなっています。
業者名 | 最低手数料 |
---|---|
DGFT請求書カード払い | 振込金額1万円以下の場合は一律300円 |
INVOYカード払い | 振込金額10万円以下の場合は一律3,000円 |
1click後払い | 最低手数料5,000円 |
支払いを延長できる日数
支払いを延長できる日数は長いほうが便利なため、チェックしておきたいポイントの一つです。
最大60日延長可能な業者が多く、まれに40日から50日程度の業者もあります。
ただし、実際に延長できる最大日数は、利用するカードの締日や支払日によります。
利用可能な国際ブランド
利用可能なカードの国際ブランドは業者によって違うため、利用するカードが対応しているか確認しましょう。
VisaとMastercardは、ほとんどの業者で利用可能です。JCBも多くの業者で利用可能ですが、不可の業者もいくつかあります。
一方、AMEXとDiners Clubは利用不可の業者がほとんどです。大手の中では、AMEXは「支払い.com」と「請求書カード払い by GMO」、Diners Clubは「DGFT請求書カード払い」のみが利用可能となっています。
社会保険料納付の可否
請求書支払い代行サービスの中には、社会保険料納付が可能な業者もあります。2025年現在納付可能な業者はまだ少ないですが、社会保険料納付も行いたい方はチェックしておきましょう。
社会保険料納付可能と明記している、主な請求書支払い代行サービスは以下のとおりです。
- 支払い.com
- 弥生請求書カード払い
- フリーウェイ請求書カード払い
- LP請求書カード払い
なお、社会保険料納付は法人のみが対象で、個人事業主は利用できません。
経営母体と実績
請求書支払い代行サービスは金銭を取り扱うサービスのため、安心して利用できるかも重要な点です。経営母体や実績をチェックして、信頼できる業者を選びましょう。
経営母体に関しては、運営会社かその親会社が上場企業なら、安心して利用できるといえます。
上場企業でなくても、ファクタリングや会計ソフトなどの関連分野で実績のある業者なら、請求書支払い代行サービスについても質の高いサービスが期待できるでしょう。
また、請求書支払い代行サービスの月間取引実績などを公開している業者もあるので、これも参考情報として有用です。
おすすめの請求書支払い代行サービス
ここでは、多数ある請求書支払い代行サービスの中から、おすすめの業者を18選紹介します。
支払い.com
支払い.comは、カード会社大手の「クレディセゾン」と、法人向けカード会社の「UPSIDER」が共同で運営する請求書支払い代行サービスです。
振込スピードは、UPSIDERカードかセゾンカードで申込した場合は最短翌営業日で、比較的早い部類だといえます。
利用できる国際ブランドは、Visa・Mastercard・AMEXです。ただし、AMEXはクレディセゾン発行のものに限られます。
手数料は一律4%と相場の範囲内ですが、3%程度の業者が多いことを考えるとやや高めだといえます。また、1万円未満の振込は非対応なのも注意点です。
いくつか注意点はありますが、社会保険料納付にも対応しており、全体的に利用しやすいサービス内容だといえます。
【支払い.comの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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DGFT請求書カード払い
DGFT請求書カード払いは、東証プライム上場企業の「株式会社デジタルガレージ」が運営する請求書支払い代行サービスです。利用企業は3万社を超えており、実績も十分だといえます。
手数料は一律3%、支払いの早さは3営業日程度とサービス内容は標準的ですが、他の業者ではほとんど利用不可のDiners Clubが使えるのが大きな特徴です。
【DGFT請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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INVOYカード払い
INVOYカード払いは、法人クレジットカード「INVOYカード」を運営する、「FINUX株式会社」による請求書支払い代行サービスです。FINUX株式会社は大手ファクタリング会社「OLTA」の子会社で、信頼できる経営母体だといえます。
支払いの早さは申込みから3営業日以内で、30日後までの間で振込日を指定できるのが特徴です。審査や提出書類も必要なく、利用しやすいサービス内容だといえます。
手数料は3%で、振込金額が10万円以下の場合は一律3,000円です。また、月間200万円以上利用の場合は手数料を個別に相談可能となるため、高額の請求書が発生する方におすすめだといえます。
請求書の額がカードの限度額を超えている場合は、複数枚のカードで決済できるのもINVOYの利点です。1件の支払いに対して、最大5枚のカードで決済できます。
【INVOYカード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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三井住友カード請求書支払い代行サービス
三井住友カード請求書支払い代行サービスは、大手クレジットカード会社「三井住友カード」が提供する請求書支払い代行サービスです。
手数料は3%と平均的で、審査なしで最短当日から利用できます。ただし、三井住友カード以外のカードは最短2営業日かかるため、三井住友カードで申請したほうが便利です。
申請から振込まで最短5営業日かかる点や、JCBは利用できないなどいくつか注意点はありますが、三井住友カードの運営という安心感があるのは強みです。
【三井住友カード請求書支払い代行サービスの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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labolカード払い
labolカード払いは、大手ファクタリング会社の「labol」と、大手信販会社「オリコ」が共同で運営する請求書支払い代行サービスです。
申請から最短60分での振込が可能で、審査が完了していれば銀行の営業時間外でも振込可能となっています。
手数料は3%と平均的ですが、JCBは3.5%とやや高くなるので、VisaかMastercardで利用するのがおすすめです。
なお、初回利用時に簡単な審査と書類提出(確定申告書など)が必要なので注意しましょう。
【labolカード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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1click後払い
1click後払いは、上場企業の「ROBOT PAYMENT」が運営する請求書支払い代行サービスです。年間取引実績は約950億円で、経営母体・実績ともに十分だといえます。
Visa・Mastercard・JCBが利用可能で、最長60日支払い延長が可能です。また、申込時に審査や提出書類もないため手軽に利用できます。
一方、手数料が3.8%とやや高いのは注意点です。さらに、最低手数料が5,000円と高いため、数十万円以上の請求書がある方にとって利用しやすいサービス内容だといえます。
【1click後払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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JCB請求書カード払い
JCB請求書カード払いは、JCB自身が運営するJCBカードの請求書支払い代行サービスです。利用できるカードはJCBのみですが、JCB自身によるサービスという安心感があります。
手数料は税抜2.98%、最大約40日支払い延長可能と、サービス内容は標準的です。
なお、サービスを利用できるのはJCBグループ発行のJCBカードのみで、パートナーカード発行会社が発行したカードは利用できないので注意しましょう。
ここでJCBグループとは、JCBとフランチャイズ契約している銀行や信用金庫などのことです。そして、パートナーカード発行会社とは流通系や信販系などのことで、セゾンカードやオリコカードなどが該当します。
【JCB請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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弥生請求書カード払い
弥生請求書カード払いは、会計ソフトなどで有名な「弥生」が運営する請求書支払い代行サービスです。
最短当日で振込可能、最大60日支払い延長可能と、優良なサービス内容となっています。また、Visa・Mastercard・JCBが利用可能で、社会保険料納付も可能です。
手数料は通常は3.5%ですが、割引キャンペーンを行っていることがあるので、キャンペーン期間中に利用すればお得になります。2025年時点では、6月30日まで手数料が2.7%になるキャンペーンを実施中です。
【弥生請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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OBS オリコ請求書カード払い
オリコ請求書カード払い(OBS)は、大手信販会社「オリコ」が運営する請求書支払い代行サービスです。
手数料は3%で、対応ブランドはVisa・Mastercard・JCBとなっています。カードはオリコカードでなくても利用可能です。
振込まで最短5営業日かかるのが注意点ですが、総じて利用しやすいサービス内容だといえます。
オリコ請求書カード払いは、買い手側だけでなく売り手側も利用できるのが特徴です。請求書発行時に、買掛金をOBSで支払うよう売り手側の同意を得れば、クレジットカード払いに変更できます。
【OBS オリコ請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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マネーフォワード請求書カード払い
マネーフォワード請求書カード払いは、東証プライム上場の「マネーフォワード」グループが提供する請求書支払い代行サービスです。
手数料は税別2.7%と安い水準ですが、振込金額10万円以下の場合は一律税別3,000円となります。
また、月200万円以上利用の場合は、個別相談で手数料をより安くすることも可能です。よって、ある程度規模の大きい事業者のほうが、利用しやすいサービス内容だといえます。
【マネーフォワード請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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Biz Forward請求書カード払い
Biz Forward請求書カード払いは、大手金融グループの「三菱UFJフィナンシャル・グループ」と、東証プライム上場企業の「マネーフォワード」の合弁会社による請求書支払い代行サービスです。
振込日を5日単位で選択できるのが特徴で、振込の早さより自由度を重視したい方に向いています。
手数料は税別2.8%、最大60日支払い延長可能、Visa・Mastercard・JCBが利用可能と、サービス内容は全体的に優良です。
【Biz Forward請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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NP掛け払い 請求書カード払い
NP掛け払い請求書カード払いは、東証プライム上場企業の「デジタルガレージ」と、NP後払いなどを運営する「ネットプロテクションズ」による請求書支払い代行サービスです。
手数料は3%で、Visa・Mastercard・JCBが利用可能となっています。申込から支払いまでのスピードは最短3営業日ですが、振込日を自由に指定できるので便利です。
【NP掛け払い 請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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運営会社 |
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オクラス
オクラスは、BtoB決済サービスや給与管理サービスなどを手がけている、「Payment Technology」による請求書支払い代行サービスです。
支払いを最大53日延長可能で、利用可能ブランドはVisa・Mastercard・JCBとなっています。手数料が3.9%とやや高いのが注意点ですが、それ以外は標準的なサービス内容です。
売掛金をカード払いで支払ってもらうサービス「ハヤメル」も提供しており、買い手側・売り手側ともに請求書支払い代行サービスを利用できます。
【オクラスの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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運営会社 |
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BlueBank請求書カード払い
BlueBank請求書カード払いは、ビジネスカードや口座管理アプリなどを手がけている、「BlueBank」による請求書支払い代行サービスです。
VisaとMastercardが利用可能で、最大60日支払いを延長できます。専用のBlueBankアプリを使って、スマホで簡単に利用できるのが利点です。
BlueBankアプリには、請求書支払い代行サービス以外にも口座の一元管理や、買掛金の分割払い・後払いなどのサービスがあります。
総じて優良なサービス内容ですが、手数料が税込3.5%とやや高いのと、個人事業主は利用できないのが注意点です。また、アプリのアカウント登録時に本人確認などの簡単な審査があります。
【BlueBank請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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運営会社 |
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Fintoカード後払い
Fintoカード後払い(旧「トラボックス請求受領」)は、東証プライム上場の「ビジョナル」グループが運営する請求書支払い代行サービスです。
手数料は税別2.5%と安い水準で、さらにキャンペーン期間中は初回2ヵ月が税別2.2%となります。また、最短翌日振込可能で最大60日まで支払い延長可能と、全体的に優良なサービス内容です。
1つの請求書を複数のカードで支払うことも可能となっています。ただし、申請はカードごとに行う必要があるのが注意点です。
【Fintoカード後払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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請求書カード払い by GMO
請求書カード払い by GMOは、東証プライム上場の「GMOペイメントゲートウェイ」が運営する請求書支払い代行サービスです。
手数料は3%で、最大60日支払い延長可能、利用できるブランドはVisa・Mastercard・AMEXとなっています。標準的な利用しやすいサービス内容です。
【請求書カード払い by GMOの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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フリーウェイ請求書カード払い
フリーウェイ請求書カード払いは、即日振込の割合が95%と大変高く、入金の早さに強みがある請求書支払い代行サービスです。
手数料は2.7%(非課税)と安い水準で、最大60日支払い延長可能となっています。また、Visa・Mastercard・JCBが利用可能で、全体的に優良なサービス内容です。
社会保険料納付に対応しているのも、フリーウェイ請求書カード払いの利点だといえます。ただし、対応しているのはVisaとMastercardのみで、JCBは対応していません。
運営会社の「フリーウェイジャパン」は創業30年以上で、クラウド業務システムで50万ユーザー突破の実績があります。また、請求書支払い代行サービスは月間決済額1億円を突破しており、実績は十分です。
【フリーウェイ請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
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支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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経営母体と実績 |
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運営会社 |
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LP請求書カード払い
LP請求書カード払いは、キャッシュレス決済端末などを手がける「リンク・プロセシング」の請求書支払い代行サービスです。
手数料は2.95%で最大60日支払い延長可能、社会保険料納付にも対応しており、利用しやすいサービス内容だといえます。対応ブランドはVisa・Mastercard・JCBです。
審査や書類提出も原則不要ですが、個人事業主は顔写真付き身分証明書が必要になります。
LP請求書カード払いは、売り手側が利用できるのも特徴です。売掛金の支払いをカード払いにしてもらうことで、貸倒リスクを回避したり、入金サイトを早めることができます。
【LP請求書カード払いの比較ポイント表】
支払いの早さ |
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手数料 |
|
支払いを延長できる日数 |
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利用可能な国際ブランド |
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審査・提出書類 |
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社会保険料納付 |
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運営会社 |
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まとめ
請求書支払い代行サービスは、買掛金などの支払いをカード払いにできるサービスです。取引先がカード払いに対応していなくても利用できるのが特徴で、支払いを最大60日程度引き延ばし資金繰りを改善できます。
請求書支払い代行サービスは、業者によって手数料や振込スピードなどに違いがあるため、これらを比較してより良い業者を利用することが大切です。
請求書支払い代行サービスの内容をよく理解して、資金繰りの手段の一つとして有効活用しましょう。