請求書をクレジットカードで支払える便利なサービスとして請求書カード払いが注目を集めています。
請求書カード払いサービスを利用すれば、手元にお金がなくてもクレジットカードで請求書の支払いができます。
請求書カード払いの手数料はファクタリングなどよりも低いですが、それでも手数料負担はできる限り低いに越したことはありません。
そこで、この記事では手数料が低い請求書カード払いサービスを紹介するとともに、請求書カード払いサービスを手数料以外で比較するポイントなどもご紹介します。
請求書カード払いサービスを取り扱う業者数は多いので、自社に最適な業者を選択できるようになりましょう。
手数料の低い請求書カード払い15選
請求書カード払いの手数料相場は3%前後です。
手数料が低めで業者の安全性も高く、口コミにも問題のない請求書カード払いサービスは次の15社です。
- INVOYカード払い
- 支払い.com
- Money Foward請求書カード払い
- Fintoカード後払い
- DGFT請求書カード払い
- 請求書カード払い JCB×Digital Garage
- Biz Forward請求書カード払い
- 請求書カード払い by GMO
- NP掛け払い 請求書カード払い
- 請求書支払い代行サービス
- オクラス
- BlueBank
- 1click後払い
- ラボルカード払い
- 請求書カード払い「OBS」
それぞれのサービスの特徴とスペックについて詳しく解説していきます。
INVOYカード払い
運営会社 | FINUX株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短即日〜最長30日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
INVOYカード払いは請求書の作成管理クラウドサービスのINVOYを運営するFINUX株式会社が運営するサービスです。
INVOYカード払いは利用者数が業界トップクラスで、10万を超えるユーザー数を誇り、累計買取実績も100億円を突破しています。
多くの人が利用しているサービスなので、初めて請求書作成サービスを利用する方も安心して登録できるでしょう。
最大の特徴が最短即日支払いに対応している点です。
申込日に取引先の口座へ着金するので、「本日中に支払いをしなければならない」という場面でもINVOYカード払いであれば期日までに間に合う可能性があります。
また、INVOYカード払いは1つの請求書に対して複数のクレジットカードを利用できます。
例えば200万円の請求書に対してAカードで100万円、B、Cカードで50万円ずつというように分けて支払いをおこなうことによって高額の支払いにも対応可能です。
スピーディーに支払いをしたい方は業界の中でも最も速く取引先へ支払えるINVOYカード払いがおすすめです。
支払い.com
運営会社 | 株式会社クレディセゾン 株式会社UPSIDER |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
利用者 | 法人、個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 不要 |
手数料 | 4% |
支払い.comは大手信販会社のクレディセゾンと、法人カード大手のUPSIDERが共同で運営するサービスです。
クレディセゾンは資本金750億円を超える超大手企業ですので、運営業者の安全性を重視したい方に向いています。
支払い.comであれば安心してクレジットカードの情報をインターネット上に入力できます。
支払い.comは申込から支払いまで最短1営業日なので、数ある請求書カード払い業者の中で速く入金ができるサービスの1つです。
また、セゾンカードに対応しているので、VISAとMasterCardに加えてセゾン発行のカードであればJCBやアメックスも使用できます。
支払い.comは手数料が4%と比較的高い点に注意が必要です。
請求書カード払いサービスの手数料相場は3%前後なので、支払い.comは手数料の高さに注意が必要な業者です。
毎月のように継続的に利用していると、手数料負担が高額になるので、本当にお金に困った緊急時のみ活用するとよいでしょう。
Money Foward請求書カード払い
運営会社 | マネーフォワードケッサイ株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短2営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 不要 |
手数料 | 2.7% |
Money Foward請求書カード払いは、会計システム大手のマネーフォワードの関連会社のマネーフォワードケッサイが運営する請求書カード払いサービスです。
マネーフォワード決済は、請求書管理サービスやファクタリングなどの業務運営をおこなっており、請求書の活用した資金繰りにはノウハウがあります。
Money Foward請求書カード払いも安心して利用できるでしょう。
最大の特徴は手数料の低さです。2.7%は相場よりも低いのでコストを抑えて、請求書のカード払いを利用したいと考える方に向いています。
またVISA、Mastercard、JCBの国際ブランドに対応しているので、対応できるクレジットカードの種類も豊富です。
Money Foward請求書カード払いはクレジットカードで決済してから最短2営業日で取引先口座へ着金します。
平均的な支払いスピードですが、Money Foward請求書カード払いは支払日が5日/10日/15日/20日/25日/末日と決まっています。
クレジットカード決済をおこなった日によっては支払いまでに最大5営業日かかってしまうこともあるので注意しましょう。
Fintoカード後払い
運営会社 | トラボックス株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.55% ※5万円未満の決済は、一律1400円 |
Fintoカード後払いは運送業者と荷物を運んでほしい業者とを繋ぐサービスを展開するトラボックス株式会社が運営する請求書カード払いサービスです。
トラボックス株式会社は東証プライム上場企業のビジョナルグループなので、運営業者の安全性の評価も高いサービスです。
Fintoカード後払いの最大の特徴は業界トップクラスの手数料の低さです。
手数料2.55%は業界最低水準なので、手数料を低めに抑えたい方には最もおすすめのサービスの1つです。
さらにクレジットカード決済から取引先企業の口座への着金までに最短1営業日なので、支払いスピードも速めになっています。
セゾンカードに対応しているので、セゾン発行のカードであればJCBやアメックスにも対応し、使えるカードの幅も広くなっています。
手数料の低さ、支払いスピード、対応している国際ブランドの種類など、あらゆる点で優れた優良なサービスです。
DGFT請求書カード払い
運営会社 | 株式会社デジタルガレージ |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB、セゾンカード、ダイナース |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
DGFT請求書カード払いは法人向け決済サービス大手で東証プライム上場企業の株式会社デジタルガレージが運営する請求書カード払いサービスです。
デジタルガレージはJCBやネットプロテクションズなどの大手企業と共同で請求書カード払いサービスを運営する、高いノウハウを持つ企業です。
そのデジタルガレージが直接運営するサービスなので、DGFT請求書カード払いは安心して利用できるサービスだといえるでしょう。
手数料は3%と平均的ですので、高いコストを支払うことはありません。
また、最大の特徴は対応しているクレジットカードの種類が、業界で最も多いという点です。
VISA、Mastercard、JCBは全ての国内カード会社発行のカードで利用できますし、セゾンカードにも対応しているのでセゾン発行のアメックスカードも利用できます。
また、DGFT請求書カード払いはダイナースカードが利用できる唯一の請求書カード払いサービスです。
付帯サービスが充実し、ポイント還元率も高いダイナースカードを愛用している経営者の方も多いですが、DGFT請求書カード払いであれば請求書もダイナースカードで支払えます。
クレジットカード決済から取引先企業の口座へ着金するまでには最短3営業日と比較的時間がかかるので、時間に余裕をもって申し込みましょう。
請求書カード払い JCB×Digital Garage
運営会社 | 株式会社ジェーシービー |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 40日 |
対応国際ブランド | JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.98% |
請求書カード払い JCB×Digital Garageは大手カード会社で国内唯一の国際ブランドのJCBが運営する請求書カード払いサービスです。
JCBが直接運営するサービスなのでサービスの安全性は抜群です。
手数料は2.98%と相場よりもわずかに低くなるので、コストのかからないサービスの1つだといえるでしょう。
利用できるクレジットカードはJCB発行のJCBオリジナルカードのみとなっているので、JCBの会員向けサービスという位置付けです。
他の国際ブランドはもちろん、国際ブランドがJCBであっても提携企業が発行したカードは利用できません。
利用できるのはJCBオリジナルカードのみですので、JCBオリジナルカードの会員は利用を検討するとよいでしょう。
先延ばしできる日数は40日と、他社よりも短く、取引先への着金までの日数は最短3営業日と時間かかるので、時間的な余裕をもって申し込みをおこなうようにしてください。
Biz Forward請求書カード払い
運営会社 | 株式会社Biz Forward |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短2営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.8% |
Biz Forward請求書カード払いを運営する株式会社Biz Forwardは、上場企業であるマネーフォワードと、三菱UFJ銀行と三菱UFJファクターがそれぞれ51%、39%、10%ずつ出資して設立したジョイントベンチャーです。
請求書カード払いサービスのほかにも、請求書作成管理サービスや、ファクタリングなどを運営しています。
株主が大手企業ばかりなので、運営業者の安全性という点では業界トップクラスの企業です。
また、手数料は2.8%と、請求書カード払いサービスの相場である3%よりも低くなっているので、できる限り低コストで資金繰りを円滑化したい方に向いています。
クレジットカードで決済してから請求書をカードで支払うまでには最短2営業日と平均よりもやや速くなっています。
ただし、Biz Forwardは請求書カード払いは、支払日が5日/10日/15日/20日/25日/月末と決められています。
例えば、月末日にクレジットカード決済した場合、支払いができるのは5日後の翌月5日にとなり、決済のタイミングによっては時間がかかることがあるので、支払期日に間に合うように利用しましょう。
請求書カード払い by GMO
運営会社 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | Visa、MasterCard、アメックスのビジネス・カード |
請求書の支払いスピード | 最短即日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0% 最低手数料として1,500円 |
請求書カード払い by GMOは大手インターネット企業のGMOの関連会社でで東証プライム上場企業のGMOペイメントゲートウェイが運営する請求書カード払いサービスです。
決済代行会社の超大手企業でありファクタリングなどの請求書関連の資金繰りサービスも展開している企業ですので、業者の健全性や安全性は非常に信頼ある企業です。
最大の特徴はアメックスビジネスカードが利用できるという点になります。
アメックスビジネスカードはビジネスに活用できる付帯サービスが充実しているため、個人事業主から法人経営者まで幅広く利用されているクレジットカードです。
ただ、請求書カード払いには対応していないサービスが多いですが、請求書カード払い by GMOであればアメックスビジネスかーどを利用できます。
手数料も3%と平均的ですので、コストが上昇する心配はありません。
さらに請求書カード払い by GMOはクレジットカード決済から取引先企業の口座までの着金が最短即日で可能です。
即日支払いに対応している数少ない請求書カード払いサービスの1つですので、アメックスビジネスカードを保有している方のみならず、急いで支払いをしたい方にもおすすめです。
NP掛け払い 請求書カード払い
運営会社 | 株式会社ネットプロテクションズ |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
NP掛け払い 請求書カード払いはネットショッピングでの後払い決済の「NP後払い」を提供している株式会社ネットプロテクションズが運営するサービスです。
法人決済サービス大手のデジタルガレージと共同で運営しているので、サービスの安全性には定評があります。
手数料は3%と平均的ですので、コストを抑えて請求書のカード払いが可能です。
また、NP掛け払い 請求書カード払いは申込手続がとても簡素になっている点も特徴的なサービスです。
提出書類は不要で、申込からクレジットカードまで最短5分程度で完了します。
ただし、クレジットカード決済から取引先企業の口座へ入金されるまでには3営業日と時間がかかります。
時間に余裕を持って計画的に利用するようにしてください。
請求書支払い代行サービス
運営会社 | 三井住友カード株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 40日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard |
請求書の支払いスピード | 最短5営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
請求書支払い代行サービスは、大手カード会社の三井住友カードが運営する請求書カード払いサービスです。
三井住友カード会員でなくても利用できますが、会員以外の方がサービスの利用を開始するには時間がかかるので、基本的には三井住友カードの会員向けサービスという位置付けになります。
三井住友カードの会員の方で請求書カード払いの利用を検討している方は、請求書支払い代行サービスを利用することで、とても簡単に請求書のカード払いができます。
手数料は3%と平均的ですので、少ないコストで請求書のクレジットカード払いができます。
ただし、クレジットカード決済から取引先口座への支払いまでには最短5営業日とかなりの時間がかかるので、支払期日の1週間前くらいには計画的に申し込みをするようにしてください。
また、請求書支払い代行サービスは支払いを先延ばしにできる期間が40日と、他のサービスをよりも短いので「できる限り長く支払いの先延ばしをしたい」と希望する方には不向きなサービスです。
オクラス
運営会社 | 株式会社Payment Technology |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 53日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短即日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.9% |
オクラスは請求書作成管理サービスの請求書クラウド、取引先からクレジットカードでの支払いを促して早期回収をおこなうハヤメル、そして請求書カード払いサービスのオクラスを運営する株式会社Payment Technologyが提供するサービスです。
請求書関連の資金繰りに強みを持った企業ですので、請求書かーど払いの手続きもスムーズに利用でき、安心して活用できます。
手数料は3.9%と相場よりも高くなっているので、恒常的に利用するのではなく、本当に支払いに困った際にスポットで利用するのがおすすめです。
オクラスはクレジットカードで請求書の代金を決済すると、原則即日で支払いをおこないます。
「今日支払いが必要」という場面でも、オクラスであれば、当日中の着金が可能なので、急いで支払いが必要な方におすすめです。
VISA、Mastercard、JCBの国際ブランドに対応しているので、急いで支払いが必要な方にもおすすめです。
BlueBank
運営会社 | BlueBank株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard |
請求書の支払いスピード | 最短即日 |
利用者 | 法人の代表取締役・代表社員 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.5% |
BlueBankは法人向けクレジットカードや、請求書あと払いサービスを提供する法人の決済サービス全般をおこなう企業です。
法人向けクレジットカードは還元率1.5%を圧倒的に高いので、請求書カード払いに利用するのにおすすめです。
またBlueBankが請求書の代金を立て替える請求書あと払いサービスも提供しているので、クレジットカードの限度額を超える支払いや、60日を超える期間の先延ばしをしたい方にBlueBankはおすすめです。
BlueBankの請求書カード払いは手数料は3.5%と相場よりもやや高めなので、緊急時の利用に向いています。
しかし還元率1.5%のBlueBankの法人カードと併せて利用することによって実質的な手数料負担を削減できます。
また、BlueBankの請求書カード払いは最短即日支払いに対応している数少ないサービスですので、緊急で取引先へ支払いをしたい方は利用を検討するとよいでしょう。
1click後払い
運営会社 | 株式会社ROBOT PAYMENT |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.8% |
1click後払いは法人向けの決済サービス大手として業歴20年以上の株式会社ROBOT PAYMENTが運営する請求書カード払いサービスです。
株式会社ROBOT PAYMENTは東証グロース市場上場企業なので、運営業者の安全性が高く、法人決済サービスで培ったノウハウで確実に取引先に対して代金を支払えます。
手数料は3.8%と相場よりも高いので、継続利用には不向きです。
本当に支払いに困ったタイミングでスポットで利用するのがよいでしょう。
VISA、MasterCard、JCBという3つの国際ブランドに対応しており、国内カード会社が発行したカードであれば利用可能です。
対応可能なクレジットカードが多い点は1click後払いのメリットです。
クレジットカード決済から取引先企業への着金までには最短3営業日と、比較的時間がかかるので、時間い余裕をもって申し込みをおこなってください。
ラボルカード払い
運営会社 | 株式会社ラボル |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短60分 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0%〜3.5% |
ラボルはファクタリングで有名な会社で、ファクタリング業者の中でも高い信頼とユーザーからの評価が高い企業です。
運営業者の株式会社ラボルは東証プライム市場上場の株式会社セレスの100%子会社なので、運営業者の安全性にも全く問題ありません。
ラボルが運営する請求書カード払いのラボルカード払いは、手数料が3.0〜3.5%と平均的かやや高くなっています。
最大の特徴は最短60分支払いという点です。
最短即日支払いに対応している会社は多いですが、最短60分と支払時間まで明記されているのはラボルだけです。業界最速スピードで支払いができる点はラボルの大きなメリットです。
クレジットカード決済したらすぐに支払いをおこなってくれるので「とにかく急いで取引先へ代金を支払いたい」という方に、ラボルカード払いは向いています。
VISA、Mastercard、JCBの国際ブランドに対応しているので、利用できるクレジットカードが多い点もラボルのメリットだと言えるでしょう。
請求書カード払い「OBS」
運営会社 | 株式会社オリエントコーポレーション |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短5営業日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0% |
請求書カード払い「OBS」は大手信販会社のオリコが運営する請求書カード払いサービスです。
誰もが知っている大手信販会社ですので、運営業者の信頼度は圧倒的だといえます。
手数料は3.0%と請求書カード払いサービスの中でも平均的で、コストを抑えてクレジットカードで請求書の支払いができます。
また、オリコカードを利用することで手数料が無料になる期間限定キャンペーンも実施しているので、オリコカードユーザーは、なんとコストゼロで支払いをすることも可能です。
対応している国際ブランドはVISA、Mastercard、JCBの3つなので、国内企業発行の多くのクレジットカードが利用できます。
ただし、請求書カード払い「OBS」はクレジットカード決済から支払いまで最短5営業日とかなりの時間がかかります。
支払期日の1週間くらい前には申し込みをおこなうなど、時間に余裕をもって計画的に利用しましょう。
請求書カード払いの負担を軽減できる!高還元率のクレジットカード
請求書カード払いの手数料負担を軽減したいのであれば、還元率の高いクレジットカードを契約することも非常に有効な方法です。
請求書カード払いを利用すると、クレジットカードのポイントが貯まるので、そのポイント還元によって実質的な手数料負担の軽減を図ることができます。
請求書かーど払いの手数料負担を軽減できるおすすめのクレジットカードは次の6つです。
- UPSIDERカード
- 三井住友カードビジネスオーナーズ
- JCB Biz ONEカード
- バクラクビジネスカード
- マネーフォワード ビジネスカード
- セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
請求書カード払いに向いているおすすめのクレジットカードのスペックや特徴を詳しく解説してきます。
UPSIDERカード
国際ブランド | VISA Mastercard American Express Diners Club JCB |
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利用限度額 | 10億円 |
年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 無料 |
ETCカード年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0% |
UPSIDERカードは限度額が10億円まで設定できることで有名なクレジットカードです。
限度額が非常に高いので大手企業向きで、実に上場企業の20%もの企業がUPSIDERカードを契約していると言われています。
限度額大きいので、高額な請求書の支払いにもしっかりと対応できるでしょう。
また、VISA、Mastercard、American Express、Diners Club、JCBと主要な国際ブランドにはすべて対応しているので、VISAやMasterCardなどのブランドでカードを作っておけば、ほとんどすべての請求書カード払いサービスに利用できます。
還元率は1%と高めなので、請求書カード払いサービスの手数料負担を実質的に軽減できます。
また、UPSIDERカードは利用制限を非常に細かく設定でき、260以上のサービスから利用先を制限することが可能です。
これによって従業員の不正利用を防げるので、従業員に決済用のカードを発行する際にも活用できます。
売上規模の大きな企業、従業員の数が多い企業におすすめのクレジットカードです。
三井住友カードビジネスオーナーズ
国際ブランド | VISA MasterCard |
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利用限度額 | 500万円 |
年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 永年無料 |
ETCカード年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0% |
三井住友カードビジネスオーナーズは三井住友カードが発行する個人事業主や小規模法人経営者などのスモールビジネスオーナー向けのクレジットカードです。
小規模事業者向けでありながら限度額500万円まで設定できるので、金額の大きな請求書の支払いにも対応できます。
また、カード年会費、追加カード年会費、ETCカード年会費はすべて無料なので、保有にコストはかかりません。
さらに、三井住友カードの個人向けカードである三井住友カードナンバーレスとの2枚持ちであれば、Amazon、ETCカード、JAL、ANAでのポイント還元率が1.5%となります。
三井住友カードナンバーレスも年会費無料なので、三井住友カードビジネスオーナーズを保有している方は三井住友カードナンバーレスも保有するとネットでの買い物や高速、飛行機での移動で効率的にポイントを貯められます。
基本の還元率も1.0%と高めなので、請求書カード払いの利用でも実質的な手数料負担を引き下げられます。
JCB Biz ONEカード
国際ブランド | JCB |
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利用限度額 | 500万円 |
年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 追加カードの発行不可 |
ETCカード年会費 | 550円 |
ポイント還元率 | 1% |
JCB Biz ONEカードはJCBのスモールビジネスオーナー向けのクレジットカードです。
限度額は500万円まで設定できるので、高額な請求書の支払いも可能です。
JCBカードの基本の還元率は0.5%ですが、JCB Biz ONEカードであればその倍である1.0%の還元率なので、JCB Biz ONEカードは請求書カード払いサービスにおいてもポイント還元で手数料負担を軽減しやすいクレジットカードです。
また、Amazon、スターバックス、ビッグカメラなどの優待店で利用すれば、ポイント還元率が最大21倍になるので、効率的にポイントを貯められます。
ただし、追加カードの発行はできませんし、ETCカードには年会費が550円かかります。
さらに旅行傷害保険も付帯されません。
つまり、JCB Biz ONEカードは経営者個人が日常の経費の決済や仕入れなどに使用するのには向いていますが、出張などに使用したり従業員にカードを発行することなどには不向きです。
出張などが少ない、スモールビジネスオーナーが1人でカードを利用したいのであればおすすめのクレジットカードです。
バクラクビジネスカード
国際ブランド | VISA |
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利用限度額 | 個別対応(5億円以上の実績あり) |
年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 無料 |
ETCカード年会費 | 発行なし |
ポイント還元率 | 1% |
バクラクビジネスカードは、請求書作成、経費精算、法人カードなどをクラウド上で処理する会計サービスを提供しているバクラクが発行するビジネスカードです。
導入者数は10,000社を超えており、継続率も99%以上ですので非常の多くの企業が利用しています。
カードごとに「決済先」「利用上限金額」「利用期間」「通貨」を設定できるので、従業員へカードを発行しても不正利用の心配がありません。
また、カードの利用代金をAIが自動で仕訳してくれるので会計処理も円滑化できます。
カードの利用限度額は個別に設定でき、追加カードの発行枚数に制限がないので、小規模事業から大企業まで幅広く利用できます。
利用額の1%がキャッシュバックされる仕組みなので、基本の還元率は1%です。
しかし入会後1年間は利用額の1.5%がキャッシュバックされるので、請求書カード払いの手数料負担を圧倒的に軽減できます。
年会費は無料ですので、時間に余裕がある方は、バクラクビジネスカードを発行した上で請求書カードを払いを利用することでコストを抑えて請求書をクレジットカードで支払えるでしょう。
マネーフォワード ビジネスカード
国際ブランド | VISA |
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利用限度額 | 個別設定 |
年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 無料 |
ETCカード年会費 | 発行なし |
ポイント還元率 | 1% |
大手会計システム会社のマネーフォワードが発行するビジネスカードです。
基本の還元率は1%と高めなので、請求書カード払いに利用することで実質的な手数料負担を軽減できます。
また、マネーフォワード ビジネスカードをマネーフォワード クラウドおよびマネーフォワードMEの支払いに利用した場合には、還元率が3%となります。普段からマネーフォワードを利用している方におすすめのクレジットカードです。
インボイス対応に優れており、支払先情報から適格事業者番号の候補が表示されるので、効率的にインボイスの対応ができます。
また、審査の際には独自のロジックで審査をおこなうので、決算書の提出が必要ありません。
追加カードは無制限に発行でき、数億円の与信実績もあるので、従業員が多い企業は売上規模の大きな企業でも活用できるビジネスカードです。
運営企業の規模も大きいので安心して利用できます。
高還元率で追加カードを多数発行できるカードを探している方にはマネーフォワード ビジネスカードがおすすめです。
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
国際ブランド | アメリカンエキスプレス |
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利用限度額 | 500万円 |
年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 無料 |
ETCカード年会費 | 550円 |
ポイント還元率 | 0.5% |
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カードは憧れのアメックスビジネスカードを年会費無料で保有できることから人気のカードです。
追加カードも最大9枚発行でき年会費無料です。
セゾンカードは支払い.comなどの多くのサービスで対応しているので、セゾンカードを持っておくことで請求書カード払いサービスの選択肢は広がります。
限度額は30万円〜500万円まで審査によって個別に設定されるので、ある程度規模の大きな企業でも経費を賄える程度の支払いが可能です。
請求書カード払いにも活用できるでしょう。
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カードは年会費無料でありながらコンシェルジュ・サービスや空港ラウンジ利用などの付帯サービスも充実しています。
年会費を支払わずにステータスの高いカードを保有したい方に、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®︎・カードは向いています。
請求書カード払いのメリット
請求書カード払いを利用することには次のようなメリットがあります。
- 手元にお金がなくても支払いができる
- 最長60日支払い期日を延長できる
- クレジットカードのポイントが貯まる
- 取引先に知られない
- 申し込みが簡単
- 審査がない
- カードによっては分割やリボも可能
クレジットカードさえあれば、審査なしで取引先への支払いができる点が請求書カード払いのメリットです。
請求書かーど払いの7つのメリットについて詳しく解説していきます。
手元にお金がなくても支払いができる
請求書カード払いサービスは手元に取引先に対して支払うお金がなくても期日通りに取引先への支払いが可能です。
財布の中に現金がないときにクレジットカードでお店で買い物をすることと同じです。
クレジットカードの限度額の範囲内であれば、請求書の代金を取引先企業に対して支払えるので、お金がなくても取引先への支払いができます。
支払期日に遅れて取引先企業からの信頼を失ってしまうようなリスクはありません。
最長60日支払い期日を延長できる
請求書カード払いサービスは最長60日間支払期日を延長できます。
クレジットカードの利用日と締日と支払日の関係性を利用して、支払いを遅らせることができるのです。
例えば、月末締め翌月末払いのクレジットカードで3月1日に請求書カード払いを利用した場合、締日は3月31日で、支払日は4月30日となります。
本来であれば3月1日に流出していた現金を4月30日まで流出を遅らせられるという点は大きなメリットです。
資金繰りは1日でも長く手元に資金を確保して、入金を早く、出金を遅くすることで改善します。
請求書カード払いは、現金流出を最大60日間遅らせられるサービスですで、簡単に資金繰りを改善させることが可能です。
クレジットカードのポイントが貯まる
請求書カード払いサービスを利用することでクレジットカードのポイントが貯まります。
クレジットカードで買い物や食事をしたときと同じように、請求書を支払ってもカードに設定されたポイントが貯まるので、ポイント還元によって実質的な手数料負担を軽減できます。
例えば、還元率1%のクレジットカードを使用して、手数料3%の請求書カード払いを利用した場合、実質的な手数料負担は3%−1%=2%となります。
請求書カード払いの手数料はファクタリングと比較してかなり低いですが、ポイント還元によってさらにコストを抑えられます。
ポイント還元によって数ある資金繰り改善サービスの中でも、かなりの低コストで資金繰り改善ができるのが、請求書カード払いの大きなメリットです。
取引先に知られない
請求書カード払いを利用しても取引先企業に知られる心配はありません。
請求書カード払い業者はクレジットカードで代金の決済がおこなわれた後は、利用者名義で取引先企業に対して支払います。
したがって、取引先企業は「請求先企業(請求書カード払い利用者)が請求書の代金を支払った」としか判断できません。
請求書カード払いを利用したことを取引先企業に知られると、取引先企業から「資金繰りが苦しい企業」などとネガティブに判断され、今後の取引継続に悪影響になってしまうことがあります。
しかし請求書カード払いを利用すれば、取引先企業にクレジットカードで請求書代金を決済したことを知られないので、自社をネガティブに判断される心配はありません。
取引先企業に知られずに請求書をクレジットカードで払える点は、請求書カード払いのメリットです。
申し込みが簡単
請求書カード払いは申し込み手続きがとても簡単です。
氏名や社名やメールアドレスなどの簡単な情報を入力してアカウントを作成し、その後は請求書の情報を入力するだけです。
提出しなければならない書類もないので、面倒な書類の用意やアップロードなどの手間を省略して請求書カード払いへ申し込めます。
融資やファクタリングであれば、決算書・確定申告書、請求書、取引先との契約書などの書類が必要で、これらを全てPDF化してアップロードしなければならないので、手続きが非常に面倒です。
しかし請求書カード払いであれば、簡単な情報を入力するだけで支払いができるので、忙しい経営者の方もスムーズに申し込みできます。
申し込み手続きに時間も手間もかからない点は請求書カード払いのメリットです。
審査がない
請求書カード払いには審査がありません。
請求書の金額を超える限度額のクレジットカードを保有していれば確実に利用できます。
請求書カード払い業者は、請求書代金+手数料をクレジットカード決済できれば、確実にカード会社から代金を受け取れます。
リスクを負うのはカード会社であって請求書カード払い業者ではないので、クレジットカード決済に成功すれば赤字や債務超過や税金滞納の企業であっても確実に利用可能です。
融資であれば赤字や債務超過や税金滞納の企業が審査に通過することは難しいですし、ファクタリングの売掛先企業の業況が悪いと審査に通過できないこともあります。
しかし、請求書カード払いはクレジットカードの限度額に問題さえなければ確実に利用できるので、融資やファクタリング審査に通過できなかった場合の代替策としても活用できるでしょう。
カードによっては分割やリボも可能
請求書カード払いに利用するクレジットカードによっては、後から分割払いやリボ払いへ変更することもできます。
請求書カード払いサービス業者の決済時には一括払いしか選択できません。しかし通常のクレジットカードを利用した時と同じように、カードによっては後から支払方法の変更ができるので、この方法を利用すれば取引先への支払いを分割やリボへ変更することができるのです。
通常、取引先への支払いを分割することは不可能です。そのようなことを依頼した時点で取引先からの信頼を失ってしまう可能性があるでしょう。
しかし請求書カード払いであれば、取引先への支払いを分割払いとして、月々の負担を軽減することができます。
ただし、分割やリボには高額な手数料が発生し、融資の金利よりも高いので、分割やリボへ安易に変更するのはおすすめできません。
しっかりとした資金繰り計画を立てたうえで計画的に利用するようにしてください。
請求書カード払いのデメリット
請求書カード払いには次のようなデメリットもあるので注意した上で利用を検討しましょう。
- クレジットカードの限度額までしか支払いができない
- 支払いまでに時間がかかることがある
- 全てのカードが利用できるとは限らない
- 手数料が発生する
- 資金繰り効果は限定的
請求書の代金をクレジットカードで支払うという方法なので、どうしても支払可能額や資金繰り改善効果は限定的になってしまいます。
請求書カード払いのデメリットについて詳しく解説していきます。
クレジットカードの限度額までしか支払いができない
請求書カード払いサービスはクレジットカードの限度額までしか支払いができません。
クレジットカードで請求書代金を支払うサービスなので、当然ながら支払える金額はクレジットカードを利用できる金額が上限です。
事業の経費の中には、支払額が数百万円単位の高額になるものもあります。
しかし請求書カード払いサービスで支払えるのはクレジットカードの限度額までですので、限度額が少ないクレジットカードしか持っていないのであれば、その請求書の支払いは不可能です。
融資のように月商を超えるような高額の資金繰りができるわけではないので、請求書カード払いで支払える金額には限りがある点に注意しましょう。
支払いまでに時間がかかることがある
請求書カード払いは支払いまでに時間がかかることがあるので注意しなければなりません。
クレジットカードで決済してから取引先企業の口座へ着金するまでの時間はサービスによって異なりますが、時間がかかるサービスの場合は最短5営業日程度になることも珍しくありません。
クレジットカードで決済したからある程度の日数が経過しないと取引先の口座へ着金しないので、場合によっては取引先が設定した支払期日に間に合わない可能性があります。
普通預金からの振り込みであれば、ほとんどのケースで振込日当日に相手先企業の口座へ着金しますが、請求書カード払いサービスの場合には支払いまでに時間がかかることがあるので注意が必要です。
全てのカードが利用できるとは限らない
請求書カード払いサービスではすべてのクレジットカードが利用できるとは限りません。
VISAカードやMasterCardであれば大抵のサービスで利用できますが、JCB、アメックス、ダイナースカードは利用できるサービスが限られています。
特にアメックスオリジナルカードとダイナースカードは利用できる請求書カード払いサービスがかなり限られます。
そのため普段からアメックスやダイナースなどのハイステータスカードを保有している方は、利用しようとしている請求書カード払いサービスが手持ちのカードに対応しているかどうかを必ず確認しましょう。
手数料が発生する
請求書カード払いサービスには手数料が発生します。
請求書カード払いサービスの手数料は3%前後ですので、ファクタリングよりはかなり低くなっています。
しかしたった30日〜60日程度の資金繰りのために3%の手数料を負担しなければならないので、年利に換算すると18%〜36%もの高い手数料負担です。
銀行や日本政策金融公庫の金利が年利2%〜3%台程度の水準なので、請求書カード払いの10分の1以下のコストで利用できます。
請求書カード払いは確かに10%前後の手数料が設定されるファクタリングよりは低コストですが、融資と比較した場合、非常に高いコストとなります。
あまり利用しすぎると、手数料負担で収益や資金繰りを圧迫することになるので、利用は計画的におこなうようにしてください。
資金繰り効果は限定的
請求書カード払いサービスの資金繰り効果は限定的です。
請求書カード払いでは最長で60日までしか支払いを先延ばしにできません。
ファクタリングであれば90日先まで支払いを先延ばしにできますし、融資であれば運転資金を5年〜8年程度の長い時間をかけて返済していくことが可能です。
請求書カード払いサービスは、単にクレジットカードの利用日・締日・支払日のずれを利用して支払いを先延ばしにできるというだけのサービスなので、他の資金繰り改善方法と比較して効果は限定的です。
請求書カード払いサービスを利用しても、資金繰りが劇的に改善するわけではない点は理解しておきましょう。
手数料以外の請求書カード払いサービスの選び方
請求書カード払いサービスはいくつもありますが、手数料で比較する以外にも、次のような視点でサービスを選択するのがよいでしょう。
- 取引先への着金までの日数
- 利用できるクレジットカード
- 業者の安全性
- 支払える費用の種類
- 複数のクレジットカードを利用できるか
手数料以外に請求書カード払いサービスを選択する5つのポイントを理解しておきましょう。
取引先への着金までの日数
取引先企業への着金までの日数によってサービスを選択することが重要です。
請求書カード払いサービスは、サービスによって着金までの日数がこなり異なるためです。
最短即日支払いに対応している業者もあれば、支払いまでに最短5営業日も必要になる業者も存在します。
取引先への支払期日が迫っているのであれば、着金までの時間がかからないサービスを選択しなければなりません。
サービスごとの支払期間を把握し、取引先が設定した支払期日に間に合うサービスを選択するようにしてください。
利用できるクレジットカード
請求書カード払いに利用できるクレジットカードによってサービスを選択することも重要です。
請求書カード払いサービスによって利用できるクレジットカードは異なります。
VISAやMasterCardはほとんどのサービスで利用できますが、アメックスやダイナースは利用できるサービスが限られています。
特にアメックスビジネスとダイナースは、利用できる主要な業者がそれぞれ1社ずつしか存在しません。
普段からアメックスやダイナースカードを利用しており、請求書カード払いサービスにも当該カードを利用したい方は、申し込むサービスも慎重に選択しましょう。
業者の安全性
請求書カード払いサービスの運営業者の安全性もサービスを選択するうえでは重要な要素です。
請求書カード払いサービスはファクタリングと比較して上場企業をはじめとして優良企業ばかりが運営しています。
しかし、すべての請求書カード払い業者が安全というわけではありません。
業者の中には、クレジットカード情報の収集だけを目的とした悪徳業者が存在する可能性があり、そのような業者にクレジットカードの情報を渡してしまうと悪用される可能性があります。
申し込みの前に必ず請求書カード払いサービスの運営業者を確認し、安全な業者であることを確認するとともに、口コミなどでトラブルがないかどうかなどもチェックしておきましょう。
支払える費用の種類
支払える費用の種類についても業者を選ぶ際のポイントです。
基本的には国内企業が発行した請求書で支払い先が国内金融機関になっているものであればどんなサービスでもクレジットカードで支払いができます。
しかし次のような費用を支払うことについては業者によって対応が異なります。
- 家賃
- 社会保険料
- 税金
- 水道光熱費
サービスによってこれらの費用を払えるか払えないのかは異なるので、これらの費用をクレジットカードで支払いたいのであれば、必ず支払いに対応しているサービスを選ぶようにしてください。
複数のクレジットカードを利用できるか
複数のクレジットカードを利用できるサービスかどうかも重要です。
請求書カード払いサービスの中には、1つの請求書に対して複数のクレジットカードを併用できるものがあります。
このようなサービスを利用すると、たとえ請求書の金額が大きくても、複数のクレジットカードを併用することで請求書の支払いが可能になります。
1つのクレジットカードだけでは支払えないほどの高額の請求書の支払いをしたいのであれば、1つの請求書に対して複数のクレジットカードを利用できるサービスを選択してください。
請求書カード払いサービスの手数料についてよくある質問
請求書カード払いサービスの手数料についてよくある質問は次のとおりです。
- 請求書カード払いの手数料は審査によって安くなることはありますか?
- 手数料が低い請求書カード払いサービスは安全でしょうか?
- 手数料以外にかかる費用はありますか?
- クレジットカードのポイントは請求書の支払いに利用できますか?
- 請求書カード払いの手数料相場はどの程度ですか?
請求書カード払いの手数料は審査によって安くなることはありますか?
請求書カード払いの手数料が審査によって安くなることはほとんどありません。
数多くの請求書カード払いサービスが存在しますが、どの業者も基本的には手数料は一律で決まっています。
請求書カード払いの手数料を安くしたいのであれば、手数料の安いサービスを選択するか、還元率の高いクレジットカードを使用するかいずれかの方法しかありません。
手数料が低い請求書カード払いサービスは安全でしょうか?
基本的には手数料が低いから高いからと言って安全・危険という区分はありません。
安全な業者を選択したいのであれば手数料で判断するのではなく、運営業者が上場企業や大手企業であることや、ネットの口コミに問題がないサービスを選択するようにしてください。
手数料以外にかかる費用はありますか?
請求書カード払いでは基本的には手数料以外の費用はかかりません。
ただし、業者によっては最低手数料というものが決まっている場合があり、この場合には、請求金額×手数料率が最低手数料を下回った場合には、最低手数料を支払わなければなりません。
これらの費用が発生するだけで、そのほかに請求書カード払いの利用の際に発生する費用はありません。
手数料の他にも事務料などの費用を要求する業者は悪徳業者の可能性が非常に高いので、利用を控えるようにしてください。
クレジットカードのポイントは請求書の支払いに利用できますか?
クレジットカードのポイントは請求書カード払いサービスを利用する場面では使えないケースがほとんどです。
しかし、クレジットカードによっては、貯まっているポイントをカード利用代金の支払いに後から充当できるサービスもあるので、このようなサービスを利用することで、結果的に請求書カード払いの支払いにポイントを充当できます。
請求書カード払いの手数料相場はどの程度ですか?
請求書カード払いの手数料相場は3%前後です。
低いサービスで2.5%程度で、高いサービスでは4%程度です。
なお、多くのサービスで手数料は税抜となっており、実際には10%の消費税が課税され、手数料負担はさらに高額になるので注意してください。
まとめ
請求書カード払いには3%前後の手数料が発生します。
手数料は業者によって異なり、低い業者で2.5%程度、高い業者では4%程度の手数料が発生します。
請求書カード払いサービスの手数料負担を軽減するには手数料の設定が低い業者を選択するとともに、還元率の高いクレジットカードを選択することも重要です。
また、請求書カード払いサービスの種類は多いですが、業者を比較するポイントは手数料だけではありません。
取引先企業の口座へ着金するまでの日数、利用できるクレジットカード、支払える費用の種類などを比較し、自社にとって最適なサービスを選択しましょう。