ファクタリング会社の中には、個人事業主でも少額から利用できるところが多数あります。
売上規模の小さい個人事業主の中には、「緊急の支払いが必要になった」「次の入金まで事業を維持できない」というケースに悩まされる人もいるでしょう。少額利用できるファクタリング会社を活用すれば、スムーズに資金を調達して事業を維持できます。
今回の記事では、少額利用できるファクタリング会社を選ぶ際のポイントや具体的なオススメの会社、即日入金するためのコツなどについて解説します。
少額利用できるファクタリング会社を選ぶ際のポイント
個人事業主が少額利用できるファクタリング会社を選ぶ際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 利用対象者に個人事業主が含まれているか?
- 調達可能な下限額はいくらか?
- 利用手数料はいくらか?
- 申し込みから入金までのスピードは早いか?
- 2社間ファクタリングを取り扱っているか?
- 債権譲渡登記は不要か?
利用対象者に個人事業主が含まれているか?
ファクタリング会社の利用対象者として、そもそも「個人事業主」が含まれているかをチェックしましょう。個人事業主は取引金額が低いことも多いため、ファクタリング会社によっては「法人のみ利用可能」という場合があります。
個人事業主が対象になっているかは、ファクタリング会社の公式HPトップや「よくある質問」内に記載されていることが多いです。
調達可能な下限額はいくらか?
ファクタリングで調達できる資金の下限額をチェックしておきましょう。
調達できる資金の下限額は、ファクタリング会社ごとで異なります。例えば「最低30万円〜」「下限なしで無制限」など多くのパターンがあるため、なるべく少額を下限額に設定しているファクタリング会社を利用しましょう。下限額が低ければ、個人事業主の少額利用に対応してもらえる可能性が高まります。
利用手数料はいくらか?
ファクタリングの利用手数料をチェックしておきましょう。
ファクタリングで売掛債権を売却すると、利用手数料を差し引いた分の金額が振り込まれます。この利用手数料の金額は、ファクタリング会社ごとでさまざまです。例えば「売却金額に関わらず利用手数料の割合が一定」「売却金額によって利用手数料が変動」など多くの種類があるため、事前にチェックしておきましょう。
とくに少額利用の場合は、利用手数料が高いと最終的な手取り額にも大きな影響を及ぼします。目安としては「手数料が10%以下」のファクタリング会社を選ぶと負担を抑えられるでしょう。
個人事業主は売上規模が小さいため、なるべく手取りの減少は防ぎたいはずです。最終的な手取りを残すためにも、利用手数料は必ずチェックしておきましょう。
申し込みから入金までのスピードは早いか?
申し込みから入金までのスピードもチェックしておきましょう。
ファクタリング会社によって、申し込みから入金までのスピードは異なります。最短で即日に資金調達できるサービスもあるため、「直近の売上が立っておらずやり繰りが厳しい」という個人事業主は積極的に活用しましょう。
2社間ファクタリングを取り扱っているか?
可能であれば、2社間ファクタリングを扱っている会社を選びましょう。
そもそもファクタリングには、大きく以下2つの取引形態があります。
取引形態 | 特徴 |
---|---|
2社間ファクタリング | 「自社・ファクタリング会社」の2社間で実施する |
3社間ファクタリング | 「自社・ファクタリング会社・売掛先」の3社間で実施する |
2社間ファクタリングではファクタリング会社と直接やり取りするため、売掛先への告知が不要であり、入金スピードも早いです。
一方の3社間ファクタリングでは、売掛先が直接ファクタリング会社に代金を支払います。そのため「売掛先からファクタリング利用の了承を得る」などの手間が発生し、2社間よりも資金調達スピードが遅くなりがちです。
個人事業主の中には短期の資金繰りに悩んでいる人も多いため、なるべく2社間を活用して入金スピードを早めましょう。
債権譲渡登記は不要か?
個人事業主がファクタリングを利用する際は、債権譲渡登記を必要としない会社を選びましょう。
債権譲渡登記とは、売掛債権の所有者を明確にする手続きのことです。債権譲渡登記を行うことで、明確に「売掛債権の所有者はファクタリング会社」と主張できるため、二重売買などのトラブルを防げます。
しかし、債権譲渡登記は法人格を持っていないと実施できません。そのため、個人事業主の場合は、債権譲渡登記を求められないファクタリング会社を選びましょう。
ファクタリング会社を利用する場合は必ず相見積もりを取ろう
上記で解説したように、ファクタリング会社ごとで利用手数料や買取可能な下限額、債権譲渡登記の必要性などが異なります。
そのため、ファクタリング会社を利用する際は必ず複数社で相見積もりを出してもらい、自身の条件にマッチするサービスを選びましょう。相見積もりを取ることで、利用手数料の相場やサービス内容の基準を把握できるため、「不当に利用手数料が高い」「サービスが充実していない」などの会社に引っかかる可能性を排除できます。
個人事業主が少額利用できる!オススメのファクタリング会社10選
ファクタリングを使う際は、以下で紹介する10社の中から選ぶこともオススメです。いずれも個人事業主が少額利用できるため、資金繰りで困っている人は活用しましょう。
1.ベストファクター
種類 | 2社間ファクタリング |
---|---|
調達可能金額 | 30万円〜1億円(要相談) |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短24時間 |
手続き方法 | ・審査時はオンライン ・契約時は来社or訪問 |
公式サイト | https://bestfactor.jp/ |
ベストファクターは、業界最高水準の審査通過率を誇るファクタリング会社です。92.25%という高い審査通過率を誇るため、「売掛先の支払いが滞りそう」「税金の支払いが間に合わない」などの緊急を要するケースでも積極的に活用できます。
ベストファクターは、個人事業主向けに特別なビジネスサポートプランを設けていることが特徴です。個人事業主のビジネス環境に重点を置いて分析している独自のファクターチームが在籍しているため、ファクタリングでわからない部分があっても、ていねいに解消してもらいながら資金を調達できるでしょう。
2.QuQuMo
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能金額 | 上限なし |
手数料 | 1%〜 |
入金スピード | 最短2時間 |
手続き方法 | オンライン |
公式サイト | https://ququmo.com/ |
QuQuMoは、最低1%〜というリーズナブルな手数料が魅力のファクタリング会社です。1%であれば最終的な手取りが大幅に減ることはないため、売上規模の小さい個人事業主でも安心して利用できます。もちろん債権譲渡登記の設定も必要ありません。
3.ペイトナーファクタリング(旧yup 先払い)
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能金額 | 1万円〜 |
手数料 | 10%固定 |
入金スピード | 最短10分 |
手続き方法 | オンライン |
公式サイト | https://paytner.co.jp/factoring |
ペイトナーファクタリング(旧yup 先払い)は、「フリーランスや個人事業主向け」という点を他社よりも押し出しているファクタリング会社です。
事業計画書などの複雑な書類が不要であり、最短10分で入金まで完了します。入金スピードが他社と比較しても早いため、「直近の経費を用意できない」「急ぎの支払いに対応できない」など緊急性が高い状況で活躍するでしょう。
手数料は10%固定です。そのため、例えば「少額利用から使い始めて売上規模が大きくなった」という場合でも、利用手数料が高くなることはありません。
4.アクセルファクター
種類 | ・2社間ファクタリング ・3社間ファクタリング |
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調達可能金額 | 30万円〜 |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 原則即日入金 |
手続き方法 | ・オンライン ・対面 |
公式サイト | https://accelfacter.co.jp/ |
アクセルファクターは、「原則即日決済」をモットーに掲げるファクタリング会社です。申込者の半数以上が即日入金により資金調達しています。
即日入金を実現するために、アクセルファクターでは「必要書類の準備の簡素化」「リモートの積極利用」など、さまざまな工夫を施しています。
また、公式HP上で「個人事業主様というだけでお取引を断ることは絶対にございません」と記載されている点も心強いポイントです。どのように対応すればファクタリングが可能になるかを一緒に考えてくれるため、サービスを初めて利用する個人事業主にもぴったりでしょう。
5.ビートレーディング
種類 | ・2社間ファクタリング ・3社間ファクタリング ・注文書ファクタリング |
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調達可能金額 | 上限なし |
手数料 | ・2社間:4〜12%程度 ・3社間:2〜9%程度 |
入金スピード | 最短2時間 |
手続き方法 | オンライン |
公式サイト | https://betrading.jp/flow/ |
ビートレーディングは、最短2時間で資金調達できるファクタリング会社です。入金スピードが非常に早いため、資金繰りで困っている個人事業主でも使いやすいでしょう。
見積もりを出すスピードも早く、フォームや電話、メール、LINEで最短30分以内に金額を提示してくれます。見積りに必要な資料は「売掛先からの入金を確認できる通帳のコピー」「契約書や発注書など売掛債権に関する資料」の2点でOKです。書類を準備する手間も極力減らせるため、素早く資金を調達したい個人事業主は利用しましょう。
6.日本中小企業金融サポート機構
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能金額 | 30万円〜1億円(要相談) |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短24時間 |
手続き方法 | ・審査時はオンライン ・契約時は来社or訪問 |
公式サイト | https://chushokigyo-support.or.jp/support/factoring/ |
日本中小企業金融サポート機構は、個人事業主へのファクタリングに限らず、助成金申請やリースバックなど、資金調達全般に関するサポートを行っている組織です。現在では「個人事業主が助成金を申請する」などのケースもあるため、ファクタリングサービスを利用して使い勝手がよければ、自身の資金全般に関する相談をしてもよいでしょう。
ファクタリング会社の中には、少なからず「不当に高い手数料を設定する」などの悪徳業者も存在します。しかし日本中小企業金融サポート機構は、中小企業庁が定める「経営革新等支援機関(中小企業に対し専門性の高い支援を実施できると認定された組織)」に指定されているため、初めてファクタリングを利用する個人事業主でも安心です。
7.OLTA
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能金額 | 上限なし |
手数料 | 2〜9% |
入金スピード | 最短即日入金 |
手続き方法 | オンライン |
公式サイト | https://www.olta.co.jp/ |
OLTAは、日本マーケティングリサーチ機構が2021年に実施した「個人事業主が選ぶオンライン型ファクタリング」で、No,1に輝いた実績を持つファクタリング会社です。売却金額に関わらず手数料は2〜9%の中でしか変動しないため、調達した資金に応じて大きく支出が増えることはありません。
また、請求書が発行されない取引であっても利用可能です。とくに個人事業主間では、当人同士の信頼関係をもとに請求書を発行しないケースもあるでしょう。そうした取引でもスムーズに対応してくれる点が魅力的です。
8.PAYTODAY
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能金額 | 10万円〜 |
手数料 | 1〜9.5% |
入金スピード | 最短30分 |
手続き方法 | ・オンライン ・対面(別途出張費+手数料3万円が必要) |
公式サイト | https://paytoday.jp/ |
PAYTODAYとは、AI審査を導入したことでリーズナブルな手数料を実現したファクタリング会社です。1〜9.5%の範囲で設定されており、売上規模の小さい個人事業主でも極力負担を抑えられます。
また、一般的には30〜45⽇先までの債権買取が多いですが、PAYTODAYでは最⼤90⽇後の請求書買取に対応しています。支払いが少し先の売掛債権も売却できるため、資金調達の幅が広がるでしょう。
9.GMOフリーランスファクタリング
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能金額 | 1万円〜 |
手数料 | 9.5% |
入金スピード | 審査は最短30分で完了 |
手続き方法 | オンライン |
公式サイト | https://freelance.factoring.inc/ |
GMOフリーランスファクタリングとは、手軽な手続きで利用できるファクタリング会社です。会員登録だけでなく、審査完了まで身分証なども不要であるため、緊急で資金調達したい個人事業主でも使いやすいでしょう。審査書類も請求書のみでOKです。
利用手数料は一律9.5%であるため、資金額に応じた変動を心配する必要もありません。さらにGMOでは、ファクタリングだけでなく、トラブル補償サポートやバーチャルオフィスなどを利用できる「フリーナンス」というサービスも展開しています。月額料金は発生しますが、ファクタリングの手数料をより下げられるため、合わせてチェックしておきましょう。
10.TRY
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能金額 | 10万〜5,000万円(それ以上も相談可) |
手数料 | 3%〜 |
入金スピード | 最短即日入金 |
手続き方法 | 対面(訪社、往社いずれも相談可) |
公式サイト | https://www.factoring-try-sko.co.jp/ |
TRYは、他社からの切り替え時に手数料が割引されるファクタリング会社です。すでに別のファクタリング会社を利用している個人事業主がTRYに切り替えた場合、利用手数料を3%割引してくれます。「利用手数料が高いから別の会社に切り替えたい」という個人事業主にぴったりでしょう。
さらにTRYでは、ファクタリングだけでなく資金繰りなどに関するコンサルティングサービスも提供しています。なかなか人に相談する機会を持ちにくい個人事業主にとっては心強いでしょう。
個人事業主が少額資金を即日調達するためのコツ
個人事業主が少額資金を即日調達する可能性を高めるには、以下のコツを意識しましょう。
- 信用力が高い売掛先との取引でファクタリングを利用する
- なるべく早い時間帯に申し込む
- オンラインで入金まで完結できるサービスを選ぶ
- 2社間ファクタリングを活用する
- 特定のファクタリング会社をリピートする
- 必要書類を事前に準備しておく
信用力が高い売掛先との取引でファクタリングを利用する
信用力が高い売掛先との取引でファクタリングを利用しましょう。
基本的にファクタリングの審査では、個人事業主自身の資金力や財務状況ではなく「売掛先の信用度」によって、資金調達の有無や金額が決まります。例えば「継続取引の実績がある」「上場しており業績がよい」という売掛先の場合、支払い遅延の可能性が低いため審査に通りやすいです。
少しでも審査通過の可能性を上げるためにも、大企業のような信用度の高い売掛先と取引をする際にファクタリングを活用しましょう。
なるべく早い時間帯に申し込む
なるべく早い時間帯に申し込むことが即日入金してもらうコツです。
例えば「ファクタリング会社の始業時間」を少し過ぎたくらいの時間帯に申し込めば、営業時間内に審査を行い入金まで完了しやすいでしょう。
オンラインで入金まで完結できるサービスを選ぶ
オンラインで入金まで完結できるサービスを選びましょう。
ファクタリング会社によっては「契約時に訪社(往社)が必要」というケースもあります。対面で契約する場合、どうしても自身のスケジュールとの兼ね合いで、即日入金が難しくなるでしょう。
相談や見積もり、審査、契約までをオンラインで実施できるファクタリング会社であれば、スピードを早めて即日入金を実現できます。
2社間ファクタリングを活用する
入金スピードを早めるためには、2社間ファクタリングを活用しましょう。
2社間ファクタリングの場合、売掛先を挟まないため許可を得る必要がありません。自身とファクタリング会社間のやり取りさえ進めば、スピーディーに資金を調達できます。
利用手数料自体は、3社間ファクタリングのほうが安い傾向にあります。しかし、売掛先に相談して了承する手間が発生するため、どうしても即日入金は難しいでしょう。
特定のファクタリング会社をリピートする
特定のファクタリング会社をリピートすることも有効的です。
ファクタリングにおいて時間がかかる工程として「個人事業主の審査」が挙げられます。初めて使うファクタリング会社の場合、まだ信頼関係を構築できていないため、審査に時間がかかるかもしれません。
特定のファクタリング会社をリピートすれば、(日頃から支払い遅延などがない限り)信頼関係を築けているため、スムーズに審査を進めて資金調達しやすいです。場合によっては、リピーターに対して利用手数料を割引しているケースもあります。
必要書類を事前に準備しておく
審査に必要な書類を事前に準備しておきましょう。
審査で必要な書類はファクタリング会社ごとで多少異なりますが、以下のような内容を求められることが多いです。
- 売掛先への請求書や見積書など売掛債権を証明できる書類
- 印鑑証明書
- 売掛先との契約書
- 確定申告書
- 通帳など入出金を確認できる明細書
- 本人確認書類
実際に必要な書類はファクタリング会社の公式HPにも掲載されているはずです。そのため事前にチェックしておき、求められたらすぐ提出できるようにしておきましょう。
個人事業主がファクタリング会社を利用する手順
個人事業主がファクタリング会社を使う際の手順は以下の通りです。
- 複数社に問い合わせて相談する
- 依頼する会社を選んで必要書類を準備する
- ファクタリング会社による審査を受ける
- 条件が合えば契約する
- 売掛債権を売却し入金してもらう
ただし、上記の流れはあくまでも基本です。詳細な手順はファクタリング会社ごとで異なるため、事前に公式HPなどでチェックしておきましょう。
1.複数社に問い合わせて相談する
まずは複数社に問い合わせて相談しましょう。電話やメール、LINEなどで相談できます。上記で紹介した10社以外にもファクタリング会社はあるため、利用手数料やサポート内容、入金スピード、審査実績などをチェックし、興味のあるところに相談しましょう。
万が一、最初の相談段階で「担当者の態度が悪い」「返信が異様に遅い」などを感じたら、利用は避けたほうが無難です。
2.依頼する会社を選んで必要書類を準備する
相談して依頼する会社を選んだら、必要書類を準備しましょう。
3.ファクタリング会社による審査を受ける
必要書類を提出したら審査が開始されます。「審査完了まで最短30分」というようなファクタリング会社もあるため、入金スピードをどんどん早めたい個人事業主は活用しましょう。
4.条件が合えば契約する
審査結果をもとに利用手数料も算出されるため、条件が合えば契約しましょう。もし条件が合わなければ、無理に契約せず別のファクタリング会社に見積もりを出してもらうこともOKです。
5.売掛債権を売却し入金してもらう
契約したら売掛債権を売却し、入金してもらいましょう。後日、売掛先から支払いが行われたら、期日までに忘れずファクタリング会社へ入金します。
個人事業主が少額ファクタリングを実施する際の注意点
実際に個人事業主が少額ファクタリングを実施する場合、以下の点に注意しましょう。
- 金額が少額すぎると売掛債権の売却を断られる場合もある
- 契約が「償還請求権なし(ノンリコース)」であるかをチェックする
- 少額のファクタリング利用は手数料が高くなりやすい
- 「個人利用できるが売掛先は法人のみ」という場合もある
金額が少額すぎると売掛債権の売却を断られる場合もある
売掛債権の代金があまりにも少額な場合、ファクタリング会社から買取を断られる可能性も0ではありません。
ファクタリング会社からすると「少額から対応可能」と謳いつつ、利益面を考えて高額な売掛債権の買取を優先するケースは考えられます。断られる可能性を少しでも減らすために、審査通過率が高いファクタリング会社を利用することもひとつの手です。
契約が「償還請求権なし(ノンリコース)」であるかをチェックする
ファクタリング会社との契約が「償還請求権なし(ノンリコース)」となっているかをチェックしましょう。
償還請求権とは、ファクタリング会社が売掛先から売掛債権の代金を回収できない場合、債権を売却した個人事業主や企業に代金を請求できる権利のことです。もしファクタリング会社との契約内容が「償還請求権あり」という場合、売掛先からの入金がなければ自身で支払う必要があります。
ノンリコースであれば、万が一売掛先からの入金がなくても、自身で立て替える必要はありません。
少額のファクタリング利用は手数料が高くなりやすい
少額のファクタリング利用の場合は、手数料が高くなりやすいため注意しましょう。
ファクタリング会社としてもなるべく利益を確保したいため、少額の場合は利用手数料を高めに設定していることがあります。利用手数料が高くなることを避けたい場合は、「売却額に関わらず利用手数料の割合が一定である」「利用手数料の幅が決まっている」などのサービスを利用しましょう。
「個人利用できるが売掛先は法人のみ」という場合もある
個人事業主が利用できるファクタリング会社であっても、「売掛先は法人に限る」という場合があるため注意しましょう。
ファクタリングでは、売掛先の信用度によって債権を売却できるか決まります。そのためファクタリング会社によっては、信用度の高い法人を売掛先にしていないと利用できないケースもあるため注意しましょう。
初めてのファクタリングで不安な個人事業主へ!よくある疑問点に回答します
ファクタリングを検討している個人事業主の中には「初めて利用するため不安が多い」という人もいるでしょう。そのような不安を抱える人に向けて、ファクタリングを初めて利用する個人事業主が抱えがちな疑問点について回答します。
- そもそもファクタリングは安全?
- ファクタリングのデメリットは?
- 審査無しで利用できるファクタリング会社はある?
- ファクタリングを行うと取引先にバレる?
そもそもファクタリングは安全?
ファクタリング自体は、法的に認められた安全な制度であるため安心してください。
ただし、中には以下のような悪徳業者も存在するため注意しましょう。
- 給与ファクタリングを行っている(給与債権の売却は違法)
- 相場より不当に高い手数料を請求する
- ファクタリングを謳った「貸金契約」を締結して不当に利息を請求する
ファクタリングのデメリットは?
ファクタリングのデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 手数料が必要なため最終的な手取りは減る
- 一部悪徳業者が紛れている
審査無しで利用できるファクタリング会社はある?
審査無しで使えるファクタリング会社はありません。売掛先の信用度を基準にした審査が必ずあります。
ファクタリングを行うと取引先にバレる?
2社間ファクタリングであれば、自身から伝えない限り売掛先にはバレません。
ただし3社間ファクタリングの場合は、売掛先が直接ファクタリング会社に支払いを行うため、事前に説明して了承を得る必要があります。
まとめ
個人事業主が少額利用できるファクタリング会社は多数存在します。とくに売上規模の小さい個人事業主では、緊急で資金が必要なケースもあるでしょう。そのようなケースで気軽に資金を作れるのは魅力的です。
実際にファクタリング会社を利用する際は、入金スピードや利用手数料、サポート内容などを総合的にチェックして契約しましょう。