取引先から受け取った領収書は、支払期日前に支払わなければ、取引先からの信用を失ってしまうリスクがあります。
自社の経営にとって重要な企業の場合には、支払期日に遅れることで取引を切られてしまったら、経営継続が困難になるリスクがあるので、支払期日は守る必要があります。
手元に請求書の代金を支払うお金がない時には、請求書をカードで支払う方法があります。
これを請求書カード払いといいます。
請求書カード払いを活用すれば、クレジットカードで取引先に対して請求書代金を支払えるので、支払期日に遅れることなく支払いが可能です。
この期日では請求書をカードで払う仕組みやおすすめの請求書カード払い業者について解説していきます。
請求書をカードで払う方法とは?請求書カード払いの流れ
取引先がクレジットカード決済に対応していなくても、請求書カード払いというサービスを活用することで、請求書をカードで支払うことが可能です。
請求書カード払い業者へ請求書代金をクレジット決済し、その代金を請求書カード払い業者が利用者名義で取引先へ立て替えて振り込みます。
これによって、手元にお金がなくてもカードで請求書を支払うことができます。
請求書カード払いの仕組みは、利用の流れを理解することで簡単に把握できます。
請求書カード払いの流れは次のとおりです。
- 請求書カード払い業者へアカウントを作成する
- 請求書の情報を入力する
- 請求書の代金をクレジットカード決済する
- 請求書カード払い業者が取引先へ利用者名義で振り込む
- クレジットカードの支払日にカード利用代金が引き落とされる
請求書カード払いを利用する流れについて詳しく解説していきます。
①請求書カード払い業者へアカウントを作成する
まずは請求書カード払い業者にアカウントを作成します。
請求書カード払いサービスでは非常に簡単にアカウントを作成できるようになっており、基本的には次のような情報を入力するだけです。
- 社名
- 代表者名
- 電話番号
- メールアドレス
- パスワード(設定する)
必要な情報はたったこれだけなので、アカウント作成にかかる時間は1分もあれば完了する仕組みです。
またサービスの中には、 FacebookやGoogleのアカウントと連携させるだけで、すぐにアカウント作成ができるサービスもあるので、そのようなサービスを利用すればさらに簡単です。
②請求書の情報を入力する
アカウントを作成したら請求書の情報を入力します。
- 請求書金額
- 支払先企業名
- 支払先の金融機関・支店名
- 支払先の口座番号
- 支払日
これらの情報を間違えてしまうと、正しい取引先に対して正しい金額が送金されないので注意してください。
なお、請求書カード払いサービス業者の中には、請求書を写真に撮影してアップロードするだけで、支払いに必要な情報を自動で読み取ってくれることもあります。
③請求書の代金をクレジットカード決済する
請求書の代金を請求書カード払いサービス業者のログイン画面でクレジットカードで決済します。
クレジットカードで決済する金額は「請求金額+手数料」です。
請求金額が50万円、手数料が3%の場合、51万5千円がクレジットカードで決済される仕組みです。
クレジットカードでの決済が確認されたら、審査完了でこれで確実に取引先企業に対して代金を支払えます。
④請求書カード払い業者が取引先へ利用者名義で振り込む
クレジットカードでの決済が完了したら、請求書カード払い業者が指定した支払先に対して請求金額の支払いをおこないます。
振込人名義は利用者名でおこなわれるので、取引先に請求書カード払いを利用したことを知られる心配はありません。
⑤クレジットカードの支払日にカード利用代金が引き落とされる
クレジットカードの支払日になると、請求書をカードで支払った代金が他のカードの利用代金とともに引き落とされます。
請求書をカードで支払った代金は、クレジットカードで食事や買い物をしたときと同じように、クレジットカードの支払日に引落口座として設定した銀行口座から引き落とされます。
引き落としができないと個人信用情報に傷かついてしまうので注意しましょう。
請求書をカードで支払うメリット
請求書をクレジットカードで支払うことには次のようなメリットがあります。
- 手元にお金がなくても期日通りに支払える
- 最長60日間支払いを先延ばしにできる
- 申し込みが簡単で書類が不要
- 審査がない
- ファクタリングと比べて手数料が安い
- クレジットカードのポイントがたまる
請求書をクレジットカードで支払うことは、手元にお金がなくても支払いができるだけでなく、簡単かつ安価に利用できるなどのメリットがあります。
請求書をカードで支払うメリットについて詳しく解説していきます。
手元にお金がなくても期日通りに支払える
請求書をカードで払うことで、手元にお金がなくても期日通りに支払いができます。
取引先への支払いに遅れてしまうと、場合によっては取引先企業からの信用を失い、取引継続が不可能になり、自社の業務運営に大きな支障をきたしてしまうこともあります。
しかし請求書カード払いを利用すれば、取引先がクレジットカード決済に対応していなくても、手元に請求額以上の限度額があるクレジットカードを使用すれば期日の通りの支払いが可能です。
手元の取引先への支払いをおこなうだけのお金がなくても、期日通りに代金を支払える点は、請求書カード払いの大きなメリットです。
最長60日間支払いを先延ばしにできる
請求書カード払いを利用すれば、最長60日間支払いを先延ばしにできます。
請求書カード払いはクレジットカードの利用日、締日、支払日のズレを利用して支払いを先延ばしにできるサービスです。
例えば、月末締め翌月末払いのクレジットカードを利用して4月1日に請求書カード払いで取引先への支払いをおこなった場合、締日は4月30日、支払日は5月31日です。
本来であれば、4月1日に流出していたはずの資金が、請求書カード払いを利用することで5月31日まで支払いを先延ばしにできます。
資金繰りは1日でも長く資金を自社に滞留させることで改善します。
とても簡単に資金繰りを改善できる点は請求書カード払いの大きなメリットです。
申し込みが簡単で書類が不要
請求書カード払いは申し込みが簡単で提出書類が原則的に必要ありません。
アカウント作成からクレジットカード決済をおこなうまでに必要な時間は5分程度です。
また、基本的には提出しなければならない書類も不要になっています。
融資やファクタリングであれば、決算書や確定申告書などの提出が必要で、オンライン完結型の場合、それらをPDF化してアップロードしなければならないのでかなりの手間になります。
しかし請求書カード払いであれば、提出書類がないので、融資やファクタリングと比較して申込手続きが圧倒的に簡単という点がメリットです。
審査がない
請求書カード払いには基本的に審査がありません。
- 請求書カード払い業者の基準に合った請求書であること
- クレジットカードで決済できること
これら2つの条件を満たせば、基本的に誰でも請求書カード払いは利用できます。
請求書カード払い業者はクレジットカードで決済できれば、確実に代金を受け取れるのでリスクがありません。
赤字や債務超過や税金滞納などで融資審査に通らなかった企業も、ファクタリング審査に通らなかった企業も、請求書の金額を超えるクレジットカードさえ手元に保有していれば確実に取引先への支払いができます。
融資やファクタリング審査に通過できなかった場合の、代替手段として請求書カード払いは活用できるでしょう。
ファクタリングと比べて手数料が安い
請求書カード払いはファクタリングと比較して手数料が安い点も特徴的です。
請求書カード払いの手数料は業者によって異なるものの3%前後が相場です。
ファクタリングの手数料は2社間と3社間によって異なるものの、最も多くの人が利用するオンライン完結型のファクタリングの手数料は10%前後です。
請求書カード払いはファクタリングの3分の1程度のコストで利用できるので、コストを抑えて資金繰りできる点も請求書カード払いの大きな特徴になります。
クレジットカードのポイントがたまる
請求書カード払いを利用すると、利用額に応じてクレジットカードのポイントが貯まります。
クレジットカードで食事や買い物をしたときと同じように請求書をカードで払ったときにもクレジットカードに設定された還元率のポイントが貯まるのです。
そのため、ポイント還元率の分だけ実質的な手数料負担が低くなります。
例えば、手数料3%の請求書カード払いサービスで、還元率1%のクレジットカードを利用した場合の、実質的な手数料負担は2%となります。
請求書の金額は食事や買い物などの通常のクレジットカード利用時よりも金額が大きいので、より多くのポイントを貯めることが可能です。
手数料負担を軽減したいのであれば、できる限り還元率の高いクレジットカードを利用するようにしてください。
請求書をカードで支払うデメリット
請求書をクレジットカードで支払うことには次の5つのデメリットがあるので注意してください。
- 支払可能額が限られる
- 先延ばしできる日数が短い
- 融資よりも手数料が高い
- 普段利用しているカードが使えるとは限らない
- 業者の安全性確認が必要
融資やファクタリングと比較して、金額も資金繰り改善効果も限定的という点に注意が必要です。
請求書をクレジットカードで支払うことの5つのデメリットを詳しく見ていきましょう。
支払可能額が限られる
先延ばしできる日数が短い
融資よりも手数料が高い
普段利用しているカードが使えるとは限らない
業者の安全性確認が必要
請求書をカードで払う!おすすめ業者10選
請求書をクレジットカードで支払うのであれば、安全に利用できる次のような業者がおすすめです。
- INVOYカード払い
- 支払い.com
- Fintoカード後払い
- DGFT請求書カード払い
- 請求書カード払い JCB×Digital Garage
- Biz Forward請求書カード払い
- 請求書カード払い by GMO
- NP掛け払い 請求書カード払い
- ラボルカード払い
- 請求書カード払い「OBS」
おおすめサービスの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
INVOYカード払い
運営会社 | FINUX株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短即日〜最長30日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
INVOYカード払いは、最短即日で請求書のカード払いができるサービスです。
数ある請求書カード払いサービスの中でも最短即日支払いに対応しているのは、INVOYカード払いとわずかしかありません。
「今日取引先へ支払いをしなければ間にわない」という差し迫った場面でも、INVOYカード払いであればクレジットカードで決済をしたその日に取引先への支払いができます。
VISA、Mastercard、JCBの国際ブランドに対応しているので、国内発行の多くのクレジットカードで請求書を支払えます。
また、手数料は3%と、請求書カード払いサービスの中でも平均的です。
コストを抑えて請求書をカードで支払うことができます。
NVOYカード払いは業界トップクラスの利用者数を誇り、利用者数は10万ユーザー、累計支払額は100億円を突破しています。
多くの人が利用しているサービスですので、安心して申し込めるでしょう。
支払い.com
運営会社 | 株式会社クレディセゾン 株式会社UPSIDER |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
利用者 | 法人、個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 不要 |
手数料 | 4% |
支払い.comは大手信販会社のクレディセゾン、大手法人向けカード会社のUPSIDERの2社が共同で運営しています。
クレディセゾンは資本金750億円を超える超大手企業なので、運営業者の安全性は抜群です。
信頼できる業者と取引したい方に人気のサービスで、すでに利用者の合計は6万人を突破しています。
クレジットカードで決済してから取引先企業への支払いをおこなうまでに、最短1 営業日なので、請求書カード払いサービスの中では素早く利用できるサービスの1つです。
クレディセゾン運営なので、セゾンカードが利用できる点が特徴です。
セゾンカードはアメックスやJCBブランドのカードを発行しています。支払い.comでは他社ではあまり取り扱いがないアメックスブランドのクレジットカードを利用できます。
付帯サービスが充実したセゾンアメックスビジネスカードで請求書の代金を支払いたいという方に支払い.comは向いています。
なお、支払い.comは手数料が4%と業界平均の3%よりも高いので、利用のしすぎには十分に注意して、本当にお金に困っているときのみ、スポットで利用するようにしてください。
Fintoカード後払い
運営会社 | トラボックス株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.55% ※5万円未満の決済は、一律1400円 |
Fintoカード後払いは、運送業者と荷物を運んでほしい企業をつなぐサービスを運営しているトラボックス株式会社が運営しており、トラボックス株式会社は東証プライム市場上場のビジョナルグループです。
上場企業の関連会社が運営しているので安心して利用できます。
Fintoカード後払いは数ある請求書カード払いサービスの中でも、最も手数料が低いサービスの1つです。
手数料2.55%は相場の3%を大きく下回り、主要業者の中でも最低クラスの手数料となっています。
コストをかけずに請求書をクレジットカードで支払いたい方にはおすすめです。
また。Fintoカード後払いは最短1営業日で取引先企業の口座へ着金するので、急いで支払いをしたいときにも活用できます。
セゾンカードが利用できるので、VISA、MasterCard、JCB(セゾン発行)、アメリカンエキスプレス(セゾン発行)という4つの国際ブランドに対応している点も強みです。
手数料の低さ、支払スピード、対応しているカードの種類など、あらゆる点で優れている優良な請求書カード払いサービスです。
DGFT請求書カード払い
運営会社 | 株式会社デジタルガレージ |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB、セゾンカード、ダイナース |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
DGFT請求書カード払いは法人向け決済サービス大手の株式会社デジタルガレージが運営する請求書カード払いサービスです。
株式会社デジタルガレージは請求書のカード払いには高いノウハウをもっており、JCBやネットプロテクションズと請求書カード払いサービスを共同運営しています。
高いノウハウを技術をもつ大手企業の株式会社デジタルガレージが直接運営するサービスなので、DGFT請求書カード払いも安心かつ快適に利用できます。
最大の特徴は対応しているクレジットカードの多さです。
VISA、MasterCard、JCB、アメックス(セゾン発行)、ダイナースカードと、あらゆる国際ブランドのクレジットカードに対応しています。
特にダイナースカードに対応しているのは、DGFT請求書カード払いだけですので、付帯サービスが充実したダイナースカードで請求書を支払いたい方は、DGFT請求書カード払い一択です。
手数料も3%と平均的なので、コストをかけずに請求書をカードで払うことができます。
クレジットカードで決済してから取引先口座へ着金するまでには最短3営業日と、比較的時間がかかるので、あらかじめ取引先への支払いスケジュールを計画的に立てて、時間の余裕をもって活用するようにしてください。
請求書カード払い JCB×Digital Garage
運営会社 | 株式会社ジェーシービー |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 40日 |
対応国際ブランド | JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.98% |
請求書カード払い JCB×Digital Garageは大手カード会社で国内唯一の国際ブランドであるJCBが直接運営する請求書カード払いサービスです。
法人向け決済サービス大手の株式会社デジタルガレージと共同運営で、請求書カード払いに高い技術を誇っているデジタルガレージが運営に加わっていることから、快適かつ安全に請求書カード払いを利用できます。
請求書カード払い JCB×Digital Garageで利用できるクレジットカードはJCB発行のオリジナルカードだけです。
JCB加盟店の提携カードや他の国際ブランドのクレジットカードは利用できないことから、JCBの会員向けのサービスだといえるでしょう。
手数料2.98%は相場よりもやや低いので、JCBカード会員でコストを抑えて資金繰りしたい方に向いています。
ただし、請求書カード払い JCB×Digital Garageは先延ばしできる日数が最長40日と、他社よりもかなり短くなっているので、資金繰り改善効果は他のサービスと比較して低い点に注意してください。
Biz Forward請求書カード払い
運営会社 | 株式会社Biz Forward |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短2営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.8% |
Biz Forward請求書カード払いを運営する株式会社Biz Forwardは、請求書カード払いサービスのほか、請求書作成管理サービスやファクタリングなど、請求書を活用した資金繰りへ資金繰り円滑化サービスを運営する会社です。
株式会社マネーフォワード(51%)、株式会社三菱UFJ銀行(39%)、三菱UFJファクター株式会社(10%)がそれぞれ出資して設立したジョイントベンチャーで、株主は超大手企業ばかりなので、運営業者の安全性や信頼度は抜群です。
手数料2.8%は相場よりも低いのでコストを抑えて請求書のカード払いをおこないたい方に向いています。
VISA、Mastercard、JCBという3つの国際ブランドに対応しているので、国内企業が発行したクレジットカードを幅広く利用できます。
取引先企業への支払い日数は最短2日と平均的ですが、Biz Forward請求書カード払いは支払日が毎月5日/10日/15日/20日/25日/月末日と決められています。
申込日によっては取引先口座へ支払われるまでに時間がかかってしまうので注意してください。
請求書カード払い by GMO
運営会社 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | Visa、MasterCard、アメックスのビジネス・カード |
請求書の支払いスピード | 最短即日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0% 最低手数料として1,500円 |
請求書カード払い by GMOは大手決済代行会社でGMOグループの東証プライム上場企業のGMOペイメントゲートウェイが運営する請求書カード払いサービスです。
最大の特徴はアメックスビジネスカードが利用できる点です。
事業に活用できる多くの付帯サービスがついていることでアメックスビジネスカードは多くの経営者に利用されています。
請求書カード払いサービスの中で、アメックスビジネスカードに対応しているサービスはほとんどありませんが、請求書カード払い by GMOはアメックスビジネスカードを利用できます。
またクレジットカードで決済してから最短即日支払いに対応しているので、急いで支払いをしたい方にも向いています。
手数料3.0%は平均的ですので、資金繰りのために多くのコストをかける必要はありません。
アメックスビジネスカードで請求書を払いたい方や、急いで支払いをしたい方におすすめのサービスです。
NP掛け払い 請求書カード払い
運営会社 | 株式会社ネットプロテクションズ |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
NP掛け払い 請求書カード払いはネットショッピングなどで後払いサービスとして「NP後払い」を提供する株式会社ネットプロテクションズが運営するサービスです。
共同で運営しているのは、法人向け決済サービス大手の株式会社デジタルガレージなので、安全に利用でき、UIも解決に設計されています。
NP掛け払い 請求書カード払いは申込から決済まで最短5分程度で完了するよう、申し込みが簡素に設計されている点が特徴です。
必要書類は特にないので、用意する書類なし、提出書類なしで簡単に申し込みが可能です。
VISA、MasterCard、JCBに対応しているので、日本国内の多くの企業が発行したクレジットカードが利用できます。
手数料は3%と平均的なので、コストを抑えて利用できます。
クレジットカードで決済してから取引先の口座へ支払われるまでには最短3営業日と若干時間がかかるので、時間に余裕をもって申し込みましょう。
ラボルカード払い
運営会社 | 株式会社ラボル |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短60分 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0%〜3.5% |
ラボルカード払いを運営する株式会社ラボルはファクタリング業の運営で有名な企業です。
ラボルのファクタリングは最短60分入金に24時間365日対応なので、高い対応力が非常に人気のサービスです。
ファクタリングでは圧倒的に対応力に優れたラボルが運営する請求書カード払いサービスの「ラボルカード払い」はクレジットカードで代金を決済してから取引先の口座へ支払われるまで最短60分です。
最短即日支払いに対応しているファクタリング会社はいくつかありますが、最短60分で支払いをおこなっているのはラボルだけです。
圧倒的に素早く請求書をカードで払えるのがラボルの魅力になります。
運営業者の株式会社ラボルは東証プライム上場企業の株式会社セレスの100%子会社です。
実質的に上場企業が運営しているサービスなので安心して利用できます。
ただし、ラボルカード払いは手数料の上限が3.5%をやや高めなので、「手元にお金がないときにスピーディーに支払いをしたい」というような場面で活用するようにしてください。
請求書カード払い「OBS」
運営会社 | 株式会社オリエントコーポレーション |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短5営業日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0% |
請求書カード払い「OBS」は大手信販会社のオリコが運営する請求書カード払いサービスです。
みずほ銀行系の大手信販会社で国内トップクラスの規模を誇る業者ですので、運営業者の安全性という点では国内トップクラスのサービスです。
オリコカード以外の様々なカードを利用でき、VISA、Mastercard、JCBの3つの国際ブランドであればどんなカードでも利用できます。
手数料は3%と平均的ですが、請求書カード払い「OBS」でオリコカードを利用すれば手数料無料で請求書カード払いを利用できるというキャンペーンを実施しています。
上手にキャンペーンを活用することで、手数料負担0円で請求書のカード払いを利用できるので、コストを抑えて請求書をカードで払いたい方は上手にキャンペーンを活用してください。
クレジット決済から取引先口座への支払いまでには最短5営業日とかなりの時間がかかります。
急いで支払いをしたい方には不向きですので、利用する際には1週間程度前から計画的に活用してください。
請求書をカードで支払うのにおすすめの場面
企業が手元にお金がない時には、融資やファクタリングなどの方法もありますが、その中でも請求書をカードで支払うことがおすすめなのは次のような場面です。
- すぐに支払いをしたい
- 融資やファクタリングの審査に通過できなかった
- ファクタリングの手数料を抑えたい
- クレジットカードの利用実績を作りたい
- 借入金以外の方法で支払いをしたい
これらの場面では請求書をカードで支払うことが向いています。
請求書をカードで支払うことにおすすめの5つの場面を詳しく解説していきます。
すぐに支払いをしたい
すぐに支払いをしたいという方は請求書をカードで払うことに向いています。
融資でお金を借りてから支払いをする場合、申し込みから入金までに2〜3週間程度の時間がかかります。
「今日、明日には支払いをしなければならない」という場面では、融資を受けていたら支払期日に間に合いません。
そのため、すぐに支払いをしたい方は、最短即日支払いで審査なしで利用できる請求書カード払いサービスを利用しましょう。
融資やファクタリングの審査に通過できなかった
融資やファクタリングの審査に通過できない方も請求書をカードで払うのがおすすめです。
請求書カード払いには審査がありません。
請求書の金額を超える限度額のクレジットカードさえあれば誰でも利用できます。
赤字や債務超過を原因として融資の審査に落ちた方や、売掛先企業の業況が悪くてファクタリング審査に通過できない方も、請求書カード払いであれば利用できます。
どこからも資金調達できない時の資金繰り方法として、請求書カード払いを利用するとよいでしょう。
ファクタリングの手数料を抑えたい
ファクタリングの高額な手数料が気になる方や、手数料を抑えたい方も請求書カード払いが向いています。
ファクタリングの手数料は2社間の場合5%〜20%程度で、比較的手数料が低いと言われるオンライン完結型のサービスでも10%前後が設定されます。
しかし、請求書カード払いサービスの場合には、手数料の相場は3%前後なので、ファクタリングと比較してかなりコストを抑えることが可能です。
手数料負担が大きくなると、資金繰り収支ともに圧迫されます。
できる限りコストを抑えて資金繰りを改善したいのであれば、ファクタリングよりも請求書カード払いがおすすめです。
クレジットカードの利用実績を作りたい
クレジットカードの利用実績を作りたい方は、請求書カード払いが活用できます。
プラチナ以上のクレジットカードを契約する場合、希望するステータスの下のカードの利用実績が重要です。
例えばプラチナカードを作りたいのであればゴールドカードの実績が重要になります。
そして、利用実績を積む方法はクレジットカードで多くの金額を利用し、期日通りに支払いをすることです。
請求書の金額は通常の買い物や食事よりも大きいため、請求書カード払いを利用することで簡単にクレジットカードの利用実績を作れます。
クレジットカードの利用実績を作り、高いステータスのカードへのアップを図りたい方は請求書カード払いを利用するとよいでしょう。
借入金以外の方法で支払いをしたい
借入金以外の方法で支払いや資金繰りをしたい方にも請求書カード払いが向いています。
借入金によって資金調達した場合は、負債として貸借対照表に計上されます。
負債が増えると自己資本比率が低下して自社の信用度に対する評価が下落します。
請求書カード払いはカードを利用した分は短期的に未払金という負債にはなるものの、長期的に負債が計上されるわけではないので、貸借対照表が悪化することはありません。
借入金以外の方法で支払いや資金繰りをしたい方に請求書カード払いは向いています。
請求書をカードで払うことについてよくある質問
請求書をカードで払うことについてよくある質問は次のとおりです。
- 分割やリボで支払いはできますか?
- 支払えるカードはどんなカードでも支払ますか?
- 海外発行のクレジットカードは利用できるのでしょうか?
- どんな請求書も支払えますか?
- 海外企業に対する支払いはできるのでしょうか?
- 最小支払額はいくらですか?
分割やリボで支払いはできますか?
請求書カード払いサービスの決済画面では一括払いしか選択できません。
そのため、請求書カード払いは原則として一括払いのみしか対応していないと理解しておきましょう。
しかしクレジットカードによっては、後から支払いを分割やリボへ変更できるものがあります。
このようなカードを利用して請求書カード払いサービスを利用して、後から分割やリボへ変更することで、結果的に請求書の代金を分割やリボ払いで支払うことが可能です。
上手に活用することで請求書の代金を複数回に分けることができますが、3回払い以上は高額な手数料が発生するので注意しましょう。
支払えるカードはどんなカードでも支払ますか?
対応しているクレジットカードはサービスによって異なります。
VISAやMasterCardは多くのサービスで利用できますが、アメックスやダイナースが利用できるサービスは限られています。
また、海外企業が発行したクレジットカードができるサービスはほとんどありません。
請求書カード払いサービスを利用する前に、自分が保有しているクレジットカードが請求書カード払いサービスで利用できるかどうかを確認しましょう。
海外発行のクレジットカードは利用できるのでしょうか?
海外発行のクレジットカードは基本的に利用できません。
請求書カード払いサービスは、国内企業が発行して支払先が国内金融機関となっている請求書を国内企業発行のカードで支払うというのが基本です。
海外発行のクレジットカードには多くのサービスが対応していないので、あらかじめ手持ちのカードが利用できるかどうかを確認しましょう。
どんな請求書も支払えますか?
国内企業が発行し、国内の金融機関が支払先となっている請求書であれば基本的にはどんな請求書でも支払えます。
ただし、請求書カード払い業者によっては、法人が発行する請求書にしか対応していない場合があります。
個人事業主に対する請求書の支払いには対応していない業者も多いので注意しましょう。
海外企業に対する支払いはできるのでしょうか?
基本的に不可能です。
海外企業への支払いは手数料がかかるためです。
基本的に請求書カード払いで支払えるのは国内の金融機関への支払いだけだと理解しておきましょう。
最小支払額はいくらですか?
最小支払額はサービスによって異なります。
例えば支払い.comなどのサービスでは最小支払額は1万円と決められているので1万円未満の請求書の支払いは不可能です。
一方、他のサービスでは最小支払額が決められていないものもあります。
上限は決まっていませんが、下限が定められているサービスはあるので、1万円未満の少額の支払いを希望する方は、サービスごとの支払額をあらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
請求書カード払いサービスを利用すれば請求書をカードで払うことが可能です。
請求書カード払いはクレジットカードの限度額以内の請求書であれば審査なしで利用できるので、手元にお金がなくても支払期日に遅れることなく取引先企業への支払いができます。
請求書をカードで支払うことで最長60日間支払いを先延ばしにでき、クレジットカードのポイントも貯まります。
急いで支払いが必要なとき、融資やファクタリングでは審査に通過できないときなどに請求書カード払いは重宝するので、緊急時の支払手段として請求書カード払いを頭に入れておきましょう。