カテゴリの記事一覧

カテゴリ名

個人事業主の少額ファクタリング10社比較|1万円から・審査の通し方をファクタリング会社が解説

注文書・発注書のスピード買取・資金調達なら

この記事は約14分で読めます。

今月の支払いに数万円足りない。
次の入金までどうしても事業を回せない。
そんなとき、売上規模の小さい個人事業主でも、1万円から売掛金を現金化できるファクタリング会社があります。

ただし、「1万円から買います」と書いてある会社でも、誰の請求書でも買い取るわけではありません
下限額だけを見て申し込むと、審査で見送られてしまうこともあります。

この記事は、注文書買取ファクタリングBESTPAYを運営し、日々審査を行う立場から執筆しています。
少額でも通る会社の選び方、当日入金の締切時刻、そして買い手だからわかる審査の内側まで、意思決定に必要な情報だけを厚くまとめました。

最初に結論

個人事業主が1万円から使える請求書買取なら、ペイトナー・labol・みんなのファクタリングが代表格です。
最短では申込から10分前後で入金され、必要書類は請求書・本人確認書類・入出金明細の3点が基本になります。

案件の着手前(請求書の発行前)にまとまった資金を用意したいなら、注文書(発注書)を買い取る方法もあります。
用途によって選ぶ会社が変わるため、下の診断から自分に合う入口を選んでください。

30秒でわかる|あなたに合う入口はどれ?

今日中に現金が必要 当日入金の締切時刻を先に確認
1万〜10万円を調達したい 1万円から使える会社
他社で断られた経験がある 審査に落ちる理由と対処法
支払いサイトが長くて苦しい その支払い条件、見直せるかも

注文書買取ファクタリング BESTPAY(株式会社アレシア)の取引実績
最低買取実績
15万円
平均買取額
615万円
平均買取率
88.8%
年間相談件数
10,580
リピート実績
62.5%
最多利用業種
建設業

出典:BESTPAY(株式会社アレシア)取引実績。クラウド型ファクタリングの成績とは集計範囲が異なります。

個人事業主が少額利用できるファクタリング会社を比較

まず全体像です。
下限額が低い順に並べています。少額の資金が目的なら、上から順に見ていくと自分に合う会社が見つけやすくなります。

会社名 最低額 手数料 入金
スピード
土日 注文書
買取
ペイトナー 1万円 一律10% 最短10分
labol(ラボル) 1万円 一律10% 最短30分
FREENANCE by freee 1万円 3〜10% 最短即日
みんなのファクタリング 1万円 7%〜 最短60分
QuQuMo 要問合せ 1〜14.8% 最短2時間
PAYTODAY 10万円 1〜9.5% 最短30分
アクセルファクター 30万円 2%〜 原則即日 要問合せ
ビートレーディング 下限なし 2〜12% 最短2時間
日本中小企業金融サポート機構 下限なし 1.5%〜 最短即日 要問合せ
BESTPAY 要問合せ 要問合せ 最短翌日 要問合せ

※表は横にスクロールできます。条件は各社公式情報にもとづく目安です。変わることがあるため、申込前に必ず最新情報を確認してください。

注文書買取の凡例 
:受注段階(請求書の発行前)で買取可 / 
:条件つきで可 / 
:要問合せ / 
:請求書のみ(注文書は非対応)

1万円から使える会社は、いずれも請求書を買い取る方式です。
いっぽう注文書(発注書)の段階で資金化したい場合は、対応できる会社が限られます
まだ請求書を発行していない案件の材料費や外注費を先に用意したいなら、注文書買取が◎の会社を選ぶ必要があります。

どの方式が自分に向くか迷ったら、まず相談から始められます。

注文書の買取を相談してみる

いくら必要かで選ぶ|金額帯別のおすすめ

必要な金額によって、向いている会社は変わります。
下限額と手数料のバランスで、目安を整理しました。

必要な金額 向いている会社 理由
数万円〜10万円 ペイトナー/labol/みんなのファクタリング 1万円から対応。手数料が一律で読みやすい
10万〜50万円 PAYTODAY/QuQuMo 手数料の下限が低く、金額が増えるほど有利になりやすい
50万円以上 ビートレーディング/アクセルファクター 大口実績が豊富で、注文書買取にも対応
着手前に資金が要る BESTPAY/ビートレーディング 注文書段階で資金化でき、材料費や外注費の先出しに使える

少額なら手数料が一律の会社、金額が大きめなら手数料の下限が低い会社が向きます。
着手前の資金が必要なケースだけは、請求書買取では対応できないため、注文書買取を選ぶことになります。

今日中に必要な方へ|当日入金の目安と締切

当日中の入金を狙うなら、申込の時間帯が大切です。
午前中に申し込めば、審査から入金まで営業時間内に収まりやすくなります。

会社名 当日入金の目安 土日祝
ペイトナー 審査完了から最短10分で入金 対応
labol(ラボル) 請求書提出から最短30分で入金 対応
FREENANCE by freee 当日16時半までの承認で当日入金 非対応
みんなのファクタリング 最短60分で入金 対応
PAYTODAY 最短30分で入金 要問合せ

編集部のTips
正確な締切時刻は、同じ会社でも申込方法や混雑状況で前後します。
「本日中に入金できる締切は何時ですか」と、申込前にチャットで一言確認するのが、当日入金をいちばん確実にする方法です。

FREENANCEのように承認時刻の締切が決まっている会社もあります。
土日に着金させたいなら、土日入金に対応するペイトナー・labol・みんなのファクタリングが候補になります。

個人事業主が少額利用できるファクタリング会社10選

ここからは各社を、意思決定に必要な情報までふみこんで紹介します。
下限額や手数料だけでなく、個人事業主にとって重要な、注文書買取の可否や売掛先が個人でも使えるかまで、公式情報にもとづいて整理しました。

この記事の会社紹介は二層構成です

主力層(1〜7):少額・即日に強い会社を厚く紹介します。
攻めの資金調達(8〜10):注文書買取に対応し、着手前の資金づくりに使える会社を紹介します。

1. ペイトナー|1万円・最短10分。フリーランス向けの定番

ペイトナー株式会社が運営する、フリーランス・個人事業主に特化した請求書買取サービスです。
少額かつ即日という個人事業主のニーズに、最も素直に応える1社です。

運営会社 ペイトナー株式会社
注文書対応  請求書のみ
契約形態 2社間/通知・債権譲渡登記なし
入金スピード 審査完了から最短10分
手数料 一律10%
買取可能額 1万円〜(初回上限50万円。実績に応じて増額)
対象 個人事業主・フリーランス(売掛先が個人でも可
必要書類 請求書・本人確認書類・入出金明細(2回目以降は請求書のみ)
対応方法 オンライン完結/土日祝も対応
メリット デメリット
・審査完了から最短10分の入金
・売掛先が個人事業主でも申込可
・手数料が一律で読みやすい
・初回上限が50万円と控えめ
・請求書のみで注文書は非対応
・手数料10%は大口だと割高感

こんな人におすすめ

数万円をとにかく早く現金化したいフリーランス。売掛先が個人事業主の請求書を持っている人。

注意点

まとまった額が必要な場合は上限がネック。継続利用で増枠される仕組みを理解しておきましょう。

2. labol(ラボル)|上場企業グループ。土日24時間の入金

東証プライム上場の株式会社セレスのグループ会社が運営する、フリーランス・個人事業主向けサービスです。
上場企業グループという安心感と、土日祝も24時間で即時入金できる点が支持されています。

運営会社 株式会社ラボル(東証プライム上場・セレスのグループ会社)
注文書対応  請求書のみ
契約形態 2社間/通知・債権譲渡登記なし
入金スピード 最短30分(土日祝も24時間対応)
手数料 一律10%
買取可能額 1万円〜
対象 個人事業主・フリーランス・中小企業経営者
必要書類 本人確認書類・請求書・取引が確認できる書類
対応方法 オンライン完結
メリット デメリット
・上場企業グループの安心感
・土日祝も24時間で即時入金
・1万円から一律10%で明瞭
・手数料の下限も10%で下がらない
・注文書は非対応
・審査落ちの理由が分かりにくいとの声

こんな人におすすめ

週末に着金させたい人。初めてで、運営元の信頼性を重視したい人。

注意点

手数料は金額が大きくても一律10%です。額が大きいほど、下限の低い会社と比べる価値があります。

3. FREENANCE by freee|使うほど手数料が下がる与信スコア

freee株式会社が運営する、フリーランス・個人事業主向けの総合サービスの中の即日払い機能です。
無料付帯のあんしん補償や屋号口座など、資金調達以外の機能もそろっています。

運営会社 freee株式会社(東証グロース上場)
注文書対応  請求書のみ
売掛先 法人との取引のみ(売掛先が個人の請求書は対象外)
入金スピード 最短即日(当日16時半までの承認で当日入金/土日祝は非対応)
手数料 3〜10%(初回は10%固定。口座利用で低下)
買取可能額 1万円〜(初回上限20万円)
対象 個人事業主・フリーランス・法人
対応方法 オンライン完結(サポートはチャット中心)
メリット デメリット
・使うほど手数料が下がる
・あんしん補償が無料付帯
・屋号口座を無料で持てる
・初回上限が20万円と低め
・売掛先が個人の請求書は対象外
・土日祝は入金非対応

こんな人におすすめ

法人取引が中心で、継続的に使いながら手数料を下げていきたいWebクリエイター・エンジニア。

注意点

売掛先が個人事業主の場合は対象外です。その場合はペイトナーが向きます。

4. みんなのファクタリング|手数料7%〜・土日も最短60分

完全オンライン完結をコンセプトにした、1万円から使える請求書買取サービスです。
独自のAI審査により、他社で見送られた債権にも対応できる可能性があるとしています。

注文書対応  請求書のみ
契約形態 2社間
入金スピード 最短60分(土日祝も対応)
手数料 7%〜
買取可能額 1万円〜300万円
対応方法 オンライン完結
メリット デメリット
・手数料の下限が7%と一律系より低い
・土日も最短60分で入金
・AI審査で柔軟な対応に期待
・上限が300万円まで
・注文書は非対応
・手数料の上限が読みにくい

こんな人におすすめ

一律10%より手数料を抑えたいが、土日入金も外せない人。少額を柔軟な審査で通したい人。

5. QuQuMo|手数料1%〜。金額が大きいほど有利

来店・面談が不要のオンライン完結型で、電子契約のクラウドサインを導入しています。
手数料の下限が1%と低く、上限も14.8%までと明示されている点が特徴です。

注文書対応  請求書のみ
契約形態 2社間/債権譲渡登記なし
入金スピード 最短2時間
手数料 1〜14.8%
買取可能額 上限なし(下限は要問合せ)
必要書類 請求書・通帳のコピー
対応方法 オンライン完結
メリット デメリット
・手数料下限が1%と低い
・上限14.8%が明示されている
・必要書類が2点でシンプル
・少額だと下限の恩恵を受けにくい
・土日入金は非対応
・注文書は非対応

こんな人におすすめ

数十万円以上を、なるべく低い手数料で調達したい人。手数料の上限が明示された会社を選びたい人。

6. PAYTODAY|AI審査で手数料1〜9.5%・最短30分

AI審査を導入することで、手数料を抑えた請求書買取を実現しているサービスです。
支払いが先の売掛債権にも幅広く対応できる点が特徴です。

注文書対応  請求書のみ
契約形態 2社間
入金スピード 最短30分
手数料 1〜9.5%
買取可能額 10万円〜
対応方法 オンライン(対面は別途費用)
メリット デメリット
・手数料上限が9.5%と読みやすい
・最短30分のスピード
・支払いが先の債権にも対応
・下限が10万円で数万円には不向き
・対面は追加費用が発生
・注文書は非対応

こんな人におすすめ

10万円以上を、手数料の上限が明確な会社で調達したい人。

7. アクセルファクター|審査通過率93%以上・注文書も対応

中小企業庁の経営革新等支援機関に認定された、審査の柔軟さに定評のあるサービスです。
少額に強く、なおかつ注文書買取にも対応しているため、主力層と攻めの資金調達の橋渡し役になります。

運営会社 株式会社アクセルファクター(経営革新等支援機関)
注文書対応  対応
契約形態 2社間・3社間/登記は審査次第
入金スピード 原則即日(審査は最短1時間)
手数料 2%〜(少額帯は10%〜が目安)
買取可能額 30万円〜(上限は大口も対応)
実績 審査通過率93%以上
必要書類 本人確認書類・請求書・通帳の写し
対応方法 オンライン・来店
メリット デメリット
・審査通過率93%以上の柔軟さ
・注文書買取に対応
・少額でも専属担当がつく
・下限が30万円
・少額帯は手数料10%〜が目安
・土日対応は要問合せ

こんな人におすすめ

30万円以上を柔軟な審査で通したい人。他社で断られた経験がある人。

注意点

数万円の少額には下限が合いません。少額はペイトナーやlabolが向きます。

ここからは攻めの資金調達層

請求書を発行する前、案件の着手段階でまとまった資金が必要なら、注文書(発注書)を買い取る方法があります。
材料費や外注費の先出しに使え、売掛先への通知なしで進められるのが特徴です。

8. ビートレーディング|累計買取1,824億円。注文書は6ヶ月先まで

累計取引社数9.1万社超、累計買取額1,824億円(2026年3月時点)という業界屈指の実績を持つ会社です。
請求書買取に加えて、納品予定が6ヶ月先の案件まで対応できる注文書ファクタリングを提供しています。

運営会社 株式会社ビートレーディング
注文書対応  対応(6ヶ月先まで/売掛先は法人のみ)
契約形態 2社間・3社間/注文書買取は2社間
入金スピード 最短2時間(見積は最短30分。土日審査は非対応)
手数料 2社間4〜12%/3社間2〜9%(目安)
買取可能額 下限・上限なし(3万円〜7億円の実績)
対象 法人・個人事業主(売掛先は法人)
必要書類 通帳のコピー・売掛債権に関する書類(注文書買取は注文書・通帳3ヶ月分)
メリット デメリット
・業界屈指の実績で安心感
・注文書は6ヶ月先まで対応
・少額から大口まで柔軟
・売掛先が個人だと利用不可
・土日の審査は非対応
・手数料に幅があり見積必須

こんな人におすすめ

実績重視で選びたい人。着手前の材料費・外注費を、注文書段階で用意したい建設業・製造業の個人事業主。

9. 日本中小企業金融サポート機構|認定支援機関の安心感

中小企業庁が定める経営革新等支援機関に指定された一般社団法人が運営しています。
ファクタリングに限らず、助成金申請やリースバックなど資金調達全般の相談ができる点が特徴です。

運営 一般社団法人(経営革新等支援機関)
注文書対応  対応
契約形態 2社間・3社間
入金スピード 最短即日
手数料 1.5%〜
買取可能額 下限なし(要相談)
対応方法 オンライン・来社・訪問
メリット デメリット
・認定支援機関の信頼性
・資金調達全般を相談できる
・手数料の下限が低い
・契約時に来社・訪問の場合がある
・スピード最優先には不向きなことも
・土日対応は要問合せ

こんな人におすすめ

悪質業者を避けて、公的な認定を持つ相手に相談したい人。資金繰り全般を見直したい人。

10. BESTPAY|注文書買取に特化。着手前の資金づくりに

株式会社アレシアが運営する、注文書(発注書)の買取に特化したファクタリングサービスです。
売掛債権になる前の受注段階で資金化できるため、案件の着手前に材料費や外注費を用意したいときに向きます。

運営会社 株式会社アレシア
注文書対応  注文書の買取に特化
契約形態 ノンリコース(回収不能でも利用者に請求なし)
入金スピード 最短翌日
手数料 要問合せ
買取可能額 要問合せ(最低15万円の買取実績あり)
必要書類 注文書(発注書)・通帳3ヶ月分・本査定申込書
対応方法 オンライン(年中無休・24時間WEB受付)
メリット デメリット
・受注段階(着手前)で資金化できる
・ノンリコースで回収リスクを負わない
・売掛先への通知が原則不要
・数万円の少額ニーズには不向き
・請求書の即日現金化とは用途が異なる
・手数料は個別見積もり

実例|株式会社アレシアの取引実績より

建設業(一人親方):主要取引先の一時的な減産で材料費・外注費が不足したが、注文書の買取で解消できた。

サービス業:案件スタート前に資金化でき、協力会社への先払いを済ませることができた。用途は派遣の協力会社への先払い金、調達金額600万円。

編集部メモ
BESTPAYの平均買取額は615万円ですが、最低では15万円の買取実績もあります。
少額の即日現金化には別の会社が向きますが、案件着手前のまとまった資金という別の悩みには、注文書買取が有効な選択肢になります。

こんな人におすすめ

受注は決まったが、着手のための資金が先に必要な建設業・製造業・サービス業の個人事業主。

注意点

数万円をすぐ現金化したいケースには向きません。その場合はペイトナーやlabolを検討してください。

着手前の資金が必要なら、注文書の買取から

年中無休・24時間WEB受付。まずは相談だけでも大丈夫です。

注文書の買取を依頼する

タイプ別|あなたに合うのはこの会社

会社を知るだけでは決めきれないという人のために、条件から逆引きできるよう整理しました。
自分に近いタイプから選んでみてください。

こんな人には この会社 決め手
数万円を今すぐ・売掛先も個人 ペイトナー 最短10分。売掛先が個人でも申込可
土日に着金させたい labol/みんなのファクタリング 土日祝も入金に対応
数十万円を低い手数料で QuQuMo/PAYTODAY 手数料の下限が低く上限も明示
他社で審査に落ちた アクセルファクター 審査通過率93%以上の柔軟さ
着手前に資金が必要 BESTPAY/ビートレーディング 注文書段階で資金化できる

審査の内側|少額・個人事業主が落ちる理由と対処法

1万円からと書いてある会社でも、誰の請求書でも買い取るわけではありません。
買い取る側の視点で、少額・個人事業主が見送られやすい理由を整理します。

見送られやすい理由 対処法
売掛先の信用情報が少ない 継続取引の実績がある売掛先、規模の大きい売掛先の請求書を選んで申し込む
債権の実在を確認しにくい 発注メールや過去の入金履歴など、取引を裏づける資料をそろえる
開業して間もない 創業年数を問わない会社を選ぶ。売掛先の信用度で勝負する
支払サイトが長すぎる 支払期日が近い請求書を優先して持ち込む

ファクタリングの審査で見られているのは、申込者本人の資金力ではなく売掛先の信用度です。
つまり、通りやすい売掛先の請求書を選ぶことが、いちばんの近道になります。

失敗例|開業1年未満で他社に断られたケース
ある小売業の事業者は、複数社に申し込んだものの、会社設立から1年未満であることを理由に審査落ちが続きました。
最終的に、創業年数ではなく売掛先の信用度を重視する会社で通過しています。
同じ請求書でも、会社の審査方針によって結果は変わります

この章の要点は3つです。
売掛先の信用度が最重要であること。債権の実在を示す資料をそろえること。そして、審査方針は会社ごとに違うため、一度落ちても別の会社で通る可能性があることです。

他社で断られた案件でも、注文書の段階なら別の判断ができる場合があります。

まずは相談してみる

契約書がない個人事業主が、取引を証明する方法

個人事業主は、口頭やチャットだけで受注しているケースが少なくありません。
契約書がなくても、取引の実在を示せれば審査は進められます。

証明に使えるもの 補足
発注メール・チャットの受注記録 金額・納期が分かるやり取りのスクリーンショット
過去の入金履歴 同じ売掛先からの継続入金が分かる通帳
納品完了の記録 納品書・検収連絡など
見積書の控え 請求内容の裏づけになる

審査で確認したいのは、その債権が本当に存在するかどうかです。
契約書がなくても、これらの資料を組み合わせれば代替できます。ペイトナーのように、2回目以降は請求書だけで申し込める会社もあります。

少額ファクタリングの手取り早見表

少額の場合、手数料の差が手取りに直結します。
請求書の金額ごとに、手数料を引いた後の手取りの目安をまとめました。

請求書の額 手数料5% 手数料10% 手数料15%
10万円 95,000円 90,000円 85,000円
30万円 285,000円 270,000円 255,000円
50万円 475,000円 450,000円 425,000円

※手数料のみを差し引いた概算です。会社によっては別途費用が生じる場合があります。実際の手取りは見積もりで確認してください。

10万円を手数料10%で調達し、30日後に回収する場合、コストを単純に年率へ換算するとかなり大きな数字になります。
少額でも、手数料の数%の差が手取りに響くことは意識しておきましょう。

Tips|少額ほど一律型が読みやすい
手数料が金額で変動する会社は、少額だと上限側に寄りやすい傾向があります。
数万円なら一律10%の会社、数十万円なら下限の低い会社と、金額で使い分けるのが手取りを残すコツです。

悪質業者の見分け方と、避けるべき契約

ファクタリング自体は、法的に認められた資金調達の方法です。
ただし一部に悪質な業者もいるため、次のような特徴には注意してください。

こんな業者・契約は避ける
給与を買い取ると持ちかけてくる(給与の買取は貸金業に該当し、無登録なら違法)
相場からかけ離れた高い手数料を提示してくる
ファクタリングと言いながら、実質は貸付で利息を請求してくる
償還請求権あり(回収できないと利用者が支払う契約)になっている

金融庁は、ファクタリングを装った高金利の貸付などについて注意を呼びかけています。
契約前には、償還請求権なし(ノンリコース)になっているかを必ず確認しましょう。

ノンリコースであれば、万が一売掛先から入金がなくても、利用者が立て替える必要はありません。
認定支援機関や上場企業グループが運営する会社を選ぶことも、リスクを下げる方法のひとつです。

入金された後にやってはいけないこと

ファクタリングの事故は、調達したときよりも、後日の送金でよく起きます。
特に2社間ファクタリングでは、後日の対応まで理解しておくことが大切です。

2社間ファクタリングの後日の流れ
1 売掛先から、あなたの口座へ通常どおり代金が入金される
2 その入金は、ファクタリング会社に渡すために一時的に預かっているお金
3 期日までに、忘れずファクタリング会社へ送金する

この入金を、うっかり生活費や別の支払いに使ってしまう。
これは少額・個人事業主で起きやすい事故です。預かっているお金なので、使ってしまうと契約違反になります

もし送金を忘れそう・使ってしまいそうなときは
まずは放置せず、すぐにファクタリング会社へ連絡してください。
早めに相談すれば、支払い方法の調整に応じてもらえる場合もあります。
いちばん避けたいのは、連絡せずに放置することです。

事故を防ぐいちばんの方法は、送金の準備を先にしておくことです。
入金用の口座を分ける、送金日をカレンダーやリマインダーに登録する。この2つだけでも、うっかりを大きく減らせます。

その支払いサイト、見直せるかもしれません

資金を調達する前に、そもそもの取引条件を確認する価値があります。
フリーランス・個人事業主を守るための法律が整備され、支払いの期日にルールが設けられました。

支払期日に関する主なルール

報酬の支払期日は、原則として給付を受領した日から60日以内
60日を超える契約でも、受領日から60日目が支払期日として扱われる
60日以内に現金化しにくい支払方法は、認められない
支払いが遅れた場合、遅延に対する利息を請求できる仕組みがある

つまり、あなたが苦しんでいる長い支払いサイトそのものが、見直しの対象になる可能性があります。
発注書や契約書に支払期日がどう書かれているか、一度確認してみてください。

相談先
取引条件に疑問があるときは、公正取引委員会や、国が設けるフリーランス向けの相談窓口に相談できます。
制度の詳細や自分のケースの判断は、公的な一次情報や専門家に確認するのが確実です。

とはいえ、条件の見直しには時間がかかります。
今月の資金がどうしても足りないなら、まずファクタリングで急場をしのぎ、並行して取引条件を見直すという順番でも問題ありません。

少額調達を繰り返す状態から抜け出すには

少額ファクタリングは、急場をしのぐための手段です。
毎月のように繰り返すと手数料の負担が積み上がるため、恒常的に使い続けるのは避けたいところです。

資金調達の移行ステップ
1 今すぐ数万〜数十万円が必要
少額対応の請求書買取で即日しのぐ(ペイトナー・labol など)
2 取引が安定してきた
支払サイトの短縮を交渉する。融資の準備を進める
3 まとまった案件を受注
着手前に注文書買取で材料費・外注費を先出しする攻めの資金調達へ

請求書段階での支払いサイトの長さは、見直しの対象になり得ます。
いっぽう、発注書段階での資金調達は、受注側にとって純粋な運転資金の前倒しであり、健全な使い方です。

少額の即日調達で急場をしのぎながら、事業が育ってきたら注文書買取のような攻めの調達へ。
この移行を意識すると、資金繰りの見通しが立てやすくなります。

利用の流れと必要書類

申込から入金までの基本的な流れです。
オンライン完結型なら、スマホだけで進められる会社も多くあります。

1 申込・見積もり(フォームやチャットで相談)
2 必要書類の提出
3 審査(最短30分の会社もある)
4 条件を確認して契約
5 入金

必要書類は会社ごとに異なりますが、個人事業主なら次のような書類が求められることが多いです。
事前にそろえておくと、審査から入金までがスムーズになります。

売掛債権を証明できる書類(請求書・注文書など)
本人確認書類
入出金を確認できる通帳の写し
(会社により)確定申告書・取引先との契約書

よくある質問

Q. 個人事業主でも本当に使えますか?

使えます。ペイトナーやlabolのように、個人事業主・フリーランスに特化した会社もあります。ただし会社ごとに条件が違うため、対象に含まれるか申込前に確認してください。

Q. いくらから使えますか?

1万円から対応する会社があります。数万円の少額なら、ペイトナー・labol・みんなのファクタリングが候補です。

Q. 必要書類は何ですか?

請求書・本人確認書類・入出金明細の3点が基本です。ペイトナーは2回目以降、請求書のみで申し込めます。

Q. 審査なしで使える会社はありますか?

ありません。売掛先の信用度をもとにした審査は必ずあります。審査なしをうたう業者には注意してください。

Q. 取引先にファクタリングの利用が知られますか?

2社間ファクタリングなら、自分から伝えない限り売掛先に知られません。3社間の場合は、売掛先の了承が必要になります。

Q. 売掛先が個人事業主でも使えますか?

会社によります。ペイトナーは売掛先が個人でも申込可能です。一方、FREENANCEやビートレーディングは売掛先が法人であることが条件です。

Q. 注文書(発注書)の段階でも資金化できますか?

できます。注文書買取に対応するBESTPAY・ビートレーディング・アクセルファクターなどが選択肢です。着手前の材料費や外注費の用意に向いています。

Q. デメリットはありますか?

手数料がかかるため、最終的な手取りは額面より減ります。また一部に悪質な業者もいるため、手数料の妥当性やノンリコースかどうかの確認が必要です。

まとめ

個人事業主が少額から使えるファクタリング会社は数多くあります。
数万円をすぐ現金化したいなら、1万円から対応する請求書買取が向きます。

選ぶときは、下限額だけでなく、手数料・入金スピード・売掛先の条件・注文書対応の可否まで確認しましょう。
そして、審査で見られているのは売掛先の信用度です。通りやすい請求書を選ぶことが近道になります。

案件の着手前にまとまった資金が必要なら、注文書買取という別の選択肢もあります。
急場は少額の即日調達でしのぎ、事業が育ってきたら攻めの資金調達へ。用途に合わせて使い分けてください。

着手前の資金づくりは、注文書の買取から

年中無休・24時間WEB受付。
受注は決まったのに資金が足りない、そんなときにご相談ください。

注文書の買取を依頼する

本記事の各社情報は公式情報・一次情報にもとづく目安です。条件は変わることがあるため、利用前に必ず最新情報をご確認ください。実績値はBESTPAY(株式会社アレシア)の取引実績です。

閉じる