手元に現金がないときでも取引先企業に対して期日通りに代金を支払える支払手段として請求書カード払いという方法があります。
請求書カード払いであれば、クレジットカード払いに対応していない事業者に対してもクレジットカードで支払いができますし、クレジットカードの限度額にさえ空きがあればどんな事業者でも利用できます。
請求書カード払いはさまざまな事業者がサービスを提供しているため「どのサービスを選択したらいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では請求書カード払いサービス15社を徹底比較していきます。
請求書カード払いに興味はあるけどどの業者を選んだらいいかわからないという方はぜひご覧ください。
請求書カード払い業者の選び方
請求書カード払い業者を選ぶ際には次のようなポイントで業者を比較しましょう。
- 手数料
- 業者の安全性
- 取引先への支払いスピード
- 先延ばしできる日数
- 対応しているクレジットカードや国際ブランド
- 手続きの簡便さ
- 利用できる人
- 複数のクレジットカード利用
請求書カード払い業者によって手数料の諸条件は異なるので、ポイントを抑えて業者を選定することが重要です。
請求書カード払い業者を選択するポイントについて詳しく解説していきます。
手数料
請求書カード払いを利用するには手数料がかかります。
手数料は請求書カード払いサービスによって異なり、2%〜4%程度となっています。
ファクタリングよりは手数料負担はかなり少なくなっていますが、それでも手数料負担が少ないに越したことはありません。
利用を検討している請求書カード払いサービスの手数料を比較して、手数料が低い業者を選択することでコストを抑えて請求書カード払いを利用できます。
業者の安全性
業者の安全性も請求書カード払いを利用する際には重要です。
請求書カード払いを提供する業者は、ファクタリングと比較して規模が大きく安全性の高い業者が多くなっています。
それでも安全な業者を偽装した悪徳業者や違法業者が請求書カード払いを営業している可能性はゼロではありません。
そのような業者で請求書カード払いを利用することは、違法な業者へクレジットカード番号を渡してしまうということですので、非常に危険な行為です。
請求書カード払いサービスを比較する際には、利用を検討している業者が安全な業者かどうかをしっかりと確認してください。
取引先への支払いスピード
請求書カード払いサービスでクレジットカード決済をしてから取引先企業へ支払われるまでのスピードも重要です。
請求書カード払いサービスによって、支払いまでのスピードが最短30分〜最短5営業日までと非常に幅があります。
急いで取引先へ支払わなければならない状況では、最短5営業日の請求書カード払いサービスを利用した場合には、支払期日までに支払いが間に合わない可能性があります。
急いでいる時にはできる限り早く取引先へ支払いができる請求書カード払いサービスを選択した方がよいでしょう。
急いで支払いが必要なときには、「クレジットカードで決済してから取引先へ支払われるまでの時間」をしっかりと比較しましょう。
先延ばしできる日数
請求書カード払いで、現金の流出を先延ばしできる日数も比較しましょう。
請求書カード払いによって最長40日〜最長60日と、支払いを先延ばしできる日数には違いがあります。
資金繰りを改善させたいのであれば、支払いを先延ばしにできる日数が長いことに越したことはありません。
決済に利用するクレジットカードの締日と支払日によっても先延ばしにできる日数は異なりますが、できれば請求書カード払いサービスも先延ばしにできる日数が長いものを選択した方がよいでしょう。
対応しているクレジットカードや国際ブランド
請求書カード払いサービスに対応しているクレジットカードや、クレジットカードの国際ブランドが何かという点も、請求書カード払いサービスの比較ポイントです。
請求書カード払いサービスによって対応しているカードや国際ブランドは異なります。
多くのサービスでVISAとMasterCardは使用できますし、JCBが使用できるサービスも多くなっています。
しかしアメックスやダイナースが利用できるサービスはそれほど多くありません。
アメックスやダイナースカードは付帯サービスが充実しているハイステータスカードとして人気なので、普段から利用している経営者の方も多いのではないでしょうか?
請求書カード払いをアメックスやダイナースで利用しようとすると、使える請求書カード払いサービスは著しく少なくなってしまいます。
利用したいクレジットカードが利用できるかどうか、という点も請求書カード払いサービスを選択するうえでは非常に重要なポイントです。
手続きの簡便さ
請求書カード払いへ申し込む際の手続きの簡便さも重要なポイントです。
請求書カード払いサービスは基本的には審査がなく、提出書類も必要ありません。
多くのサービスが5分程度で申し込みができるような簡単な設計になっていますが、業者の中には請求書作成サービスから利用しなければならないなど、気軽に利用できないものもあります。
急いで支払いが必要なタイミングには面倒な申込手続を避けたいものですので、できる限り申込手続が簡単なサービスを利用しましょう。
利用できる人
請求書カード払いを利用できる人は誰かという点についても、請求書カード払いの重要な比較ポイントです。
請求書カード払いの中には、個人事業主やフリーランスが利用できないものもあるためです。
法人しか利用できないサービスに個人事業主やフリーランスが申し込んでも、その業者で請求書のクレジットカード払いをおこなうことはできません。
個人事業主やフリーランスの方は、まず「自分が利用できるサービスか」という点を確認しましょう。
複数のクレジットカード利用できるか
1つの請求書に対して複数のクレジットカードを利用できるかどうかという点も請求書カード払いサービスを比較する際に重要なポイントです。
これは請求書の金額が大きい際に有効です。
例えば、請求書の金額が120万円の場合、限度額100万円のクレジットカードだけでは支払いができません。
そのため、1つのカードで100万円を支払い、さらに別のカードで20万円を支払うことで、1つの請求書の支払いを完了できます。
1つの請求書に対して複数のクレジットカードで支払えるかどうかは、サービスによって対応が異なります。
支払いたい請求書が手持ちのクレジットカード1枚で支払えない場合には、複数のクレジットカードが利用できる請求書カード払いサービスを選択しましょう。
徹底比較!安全性が高く手数料が低いおすすめ業者15選
手数料が低く、運営業者の安全性が高いおすすめの請求書カード払い業者は次の15社です。
- INVOYカード払い
- 支払い.com
- Money Foward請求書カード払い
- Fintoカード後払い
- DGFT請求書カード払い
- 請求書カード払い JCB×Digital Garage
- Biz Forward請求書カード払い
- 請求書カード払い by GMO
- NP掛け払い 請求書カード払い
- 請求書支払い代行サービス
- オクラス
- BlueBank
- 1click後払い
- ラボルカード払い
- 請求書カード払い「OBS」
それぞれのサービスの特徴とスペックについて詳しく解説していきます。
INVOYカード払い
運営会社 | FINUX株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短即日〜最長30日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
INVOYカード払いを運営するFINUX株式会社は請求書作成、入手金管理サービスなどを運営する会社です。
請求書カード払いサービスとしては業界トップクラスの利用者数を誇り、登録者数10万ユーザー以上、累計取扱高100億円以上と非常に多くの事業者が利用しています。
最大の特徴は最短即日支払いに対応している点です。
入金までに3営業日程度の日数がかかる業者が多い中で、INVOYカード払いは最短で当日に入金できるので、急いで取引先へ支払いをしなければならない方も活用できるでしょう。
さらに30日先まで支払日を指定できるので、支払い忘れがないように事前に支払うことも可能です。
手数料3%と平均的ですので、コストを抑えて利用したい方も急いで支払いをしたい方にもおすすめです。
支払い.com
運営会社 | 株式会社クレディセゾン 株式会社UPSIDER |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
利用者 | 法人、個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 不要 |
手数料 | 4% |
大手信販会社のクレディセゾンと大手法人決済サービスのUPSIDERが運営する請求書カード払いサービスです。
運営業者の安全性を重視したい方におすすめです。また、クレディセゾン運営なのでセゾンカードが全て利用できます。
アメックスに対応した請求書カード払いサービスは多くありませんが、支払い.comであればセゾン発行のアメックスカードで支払いができます。
クレジットカード決済から取引先への支払いまでには最短1営業日と早いので、急いで支払いが必要な方も活用できるでしょう。
手数料は4%とやや高めなので、セゾンカードユーザーの方は急いで支払いをしたい時に検討したい1社です。
Money Foward請求書カード払い
運営会社 | マネーフォワードケッサイ株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短2営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 不要 |
手数料 | 2.7% |
会計ソフト大手のマネーフォワードの関連会社のマネーフォワードケッサイが運営する請求書カード払いサービスです。
マネーフォワードは圧倒的な知名度のある上場企業ですので、安心して利用できます。
Money Foward請求書カード払いは手数料が2.7%と相場の3%を切る低い手数料です。手数料を抑えて利用したい方におすすめです。
クレジットカード決済から取引先への支払いまでには最短2営業日ですが、支払日が5日/10日/15日/20日/25日/末日のいずれかと決められています。
決済日によっては支払いまでに5営業日かかってしまうことがあるので注意してください。
Fintoカード後払い
運営会社 | トラボックス株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.55% 月額費用:498円 ※5万円未満の決済は、一律1400円 |
Fintoカード後払いを運営する、トラボックスは運送会社と荷物を運んで欲しい会社をつなぐ国内最大級の求荷求車サービスなどを運営する会社です。
サービスの一環として請求書発行サービス、請求書カード払いサービスを展開していましたが、請求書カード払いサービスをFintoカード後払いとして広く運営しています。
そして、トラボックス株式会社は東証プライム上場のビジョナルグループ会社ですので、運営業者の安全性が高いサービスだといえます。
入金までは最短1営業日と早く、セゾンカードでの支払いも可能です。
月額498円の費用がかかりますが、1回あたりの手数料は2.55%とかなり低いので、手数料を抑えて利用したい方に向いています。
スピーディーかつ低コストで請求書カード払いサービスを利用したい方におすすめです。
DGFT請求書カード払い
運営会社 | 株式会社デジタルガレージ |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB、セゾンカード、ダイナース |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
DGFT請求書カード払いは法人向け決済サービス大手の株式会社デジタルガレージが運営する請求書カード払いサービスです。
株式会社デジタルガレージはJCBなどの大手企業が運営する複数の請求書カード払いサービスを共同で運営しており、請求書のクレジットカード払いには高いノウハウを有しています。
対応しているクレジットカードの種類が豊富で、VISAカードやMasterCardやJCBはもちろんセゾンカード、そしてダイナースカードにも対応しています。
請求書カード払いサービスは数多くありますが、ダイナースカードにまで対応しているのはDGFT請求書カード払いだけです。
ステータスが高く付帯サービスが充実したダイナースを普段から利用している人は多いですが、DGFT請求書カード払いであればダイナースカードで請求書の支払いが可能です。
取引先への支払いまでには最短3営業日と少々時間がかかるので、時間に余裕をもって申し込みをおこなってください。
請求書カード払い JCB×Digital Garage
運営会社 | 株式会社ジェーシービー |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 40日 |
対応国際ブランド | JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.98% |
請求書カード払い JCB×Digital Garageは大手カード会社のJCBと、法人向け決済サービス大手のデジタルガレージが運営する請求書カード払いサービスです。
運営業者の信頼度が非常に高いので安心して利用できる点は大きなメリットです。
利用できるカードはJCBのみですので、普段からJCBを利用している方は、会員用のマイページからそのまま利用できるので、使い勝手がよいでしょう。
手数料は2.98%と相場よりもわずかに低いのでコストを抑えて利用可能です。
ただし、入金までには最短3営業日と若干時間がかかるので、計画性をもって利用しましょう。
また、利用できるのはJCBが発行するJCBオリジナルカードのみです。
提携カードは利用できないので注意してください。
Biz Forward請求書カード払い
運営会社 | 株式会社Biz Forward |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短2営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.8% |
株式会社Biz Forwardは、株式会社マネーフォワード(51%)、株式会社三菱UFJ銀行(39%)、三菱UFJファクター株式会社(10%)が共同で出資しているジョイントベンチャーです。
請求書カード払いのほか、請求書作成サービスやファクタリングなどを運営しています。
日本最大のメガバンクである三菱UFJ銀行が出資をしているので、運営業者の信頼度は圧倒的です。
最大の特徴は手数料が2.8%と相場よりも低い点です。
コストを抑えてクレジットカードでの支払いをしたいという方にBiz Forward請求書カード払いはおすすめです。
なお、クレジットカード決済から取引先への支払いまでには最短2営業日ですが、支払日が5日/10日/15日/20日/25日/末日のいずれかしか選択できないので注意してください。
請求書カード払い by GMO
運営会社 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | Visa、MasterCard、アメックスのビジネス・カード |
請求書の支払いスピード | 最短即日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0% 最低手数料として1,500円 |
請求書カード払い by GMOは大手インターネット企業のGMO傘下で、東証プライム上場企業のGMOペイメントゲートウェイが運営する請求書カード払いサービスです。
GMOペイメントゲートウェイは企業向けの決済や、ファクタリングなど、あらゆる決済事業を手掛ける大手企業ですので、業者の安全性は非常に高いサービスです。
請求書カード払い by GMOの最大の特徴はアメックスビジネスカードが利用できるという点です。
還元率が高く付帯サービスが充実しているハイステータスカードのアメックスビジネスを普段の決済用カードとして利用している事業者は数多く存在します。
請求書カード払い by GMOは、アメックスビジネスカードを決済用カードとして利用できる数少ないサービスです。普段からアメックスビジネスを利用している方は利用を検討すべきでしょう。
さらに請求書カード払い by GMOは最短即日支払いにも対応している数少ない請求書カード払いサービスでもあります。
急いで取引先へ支払いをしたい方にも請求書カード払い by GMOはおすすめです。
NP掛け払い 請求書カード払い
運営会社 | 株式会社ネットプロテクションズ |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
NP掛け払い 請求書カード払いはネットでの買い物などで「後払い」ができるサービスとして有名なNP後払いを運営する株式会社ネットプロテクションズが運営する請求書カード払いサービスです。
NP後払いで高い知名度があるので、安心して利用できます。
申込からクレジットカード決済が完了するまで最短5分程度の非常に簡単な設計が魅力です。
初めて請求書カード払いサービスを利用する方でも、NP掛け払い 請求書カード払いであれば使いやすいでしょう。
手数料は3%と平均的でコストを抑えて利用できます。クレジットカード決済から取引先への支払いまでには最短3営業日と少々時間がかかるので計画的に利用してください。
請求書支払い代行サービス
運営会社 | 三井住友カード株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 40日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard |
請求書の支払いスピード | 最短5営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
請求書支払い代行サービスは大手カード会社の三井住友カードが運営するサービスです。
三井住友カード以外のクレジットカードも利用できるので、安心して利用できる業者を探している方に向いています。
三井住友カードの会員であれば即日利用開始できますし、会員でない方は最短2営業日で利用を開始できます。
ただし、クレジットカード決済から取引先への支払いまでには最短で5営業日もかかってしまうので注意しなければなりません。
支払いまでに時間的な余裕がある方で三井住友カードユーザーの方にはおすすめです。
オクラス
運営会社 | 株式会社Payment Technology |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 53日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短即日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.9% |
株式会社Payment Technologyは請求書作成サービスの「請求書クラウド」や取引先へクレジットカード払いを促す「ハヤメル」そして請求書カード払いサービスの「オクラス」を運営する会社です。
請求書を活用した資金繰りには定評があります。
原則的にクレジットカードで決済された当日に取引先への支払いをおこなうので、急いで資金を支払いたい方に向いています。
手数料は3.9%とやや高めの設定になっているので、緊急で支払いをしたい場合に利用したいサービスです。
先延ばしできる期間は最長53日と、やや短く資金繰り改善効果は限定的ですので、注意して利用しましょう。
BlueBank
運営会社 | BlueBank株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard |
請求書の支払いスピード | 最短即日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.5% |
BlueBankは法人向けのさまざまな決済サービスを展開しており、請求書カード払いのほか、請求書あと払い、法人向けクレジットカードなどを発行しています。
特に法人向けクレジットカードは還元率1.5%と圧倒的な高さを誇ります。
請求書カード払いは還元率の高いクレジットカードを利用することで実質的な手数料負担が下がりますので、請求書カード払いに利用するカードとしても、BlueBankの法人カードはおすすめです。
また、BlueBankの請求書カード払いサービスはクレジットカードで決済してから最短即日で取引先への支払いをおこないます。
緊急で支払いが必要なタイミングで活用できます。
手数料は3.5%とやや高いので、還元率の高いBlueBankの法人カードと一緒に利用するのがおすすめです。
1click後払い
運営会社 | 株式会社ROBOT PAYMENT |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.8% |
法人向け決済サービス大手で20年以上の営業年数を誇る、東証グロース市場上場企業の株式会社ROBOT PAYMENTが運営する請求書カード払いサービスです。
上場企業が運営するサービスですので、安心感があります。
手数料は3.8%とやや高めですので、緊急で困ったときのみ利用するのがおすすめです。
また、クレジットカード決済から取引先への支払いまでには最短3営業日と比較的時間がかかります。
ある程度前もって時間的な余裕を作ったうえで利用するようにしてください。
ラボルカード払い
運営会社 | 株式会社ラボル |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短60分 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0%〜3.5% |
ラボルはファクタリングでは非常に有名な業者です。
運営している株式会社ラボルは東証プライム上場企業の株式会社セレスの100%子会社ですので、業者の安全性も非常に高くなっています。
最大の特徴はクレジットカード決済から取引先への支払いまでに最短60分という圧倒的な速さです。
「支払いを忘れていて、すぐに払わなければならないが、手元にお金がない」という場面でも、ラボルカード払いであればすぐに支払い可能です。
緊急時の支払い手段として普段から頭に入れておくとよいでしょう。
手数料は3.0%〜3.5%と相場よりもやや高くなる可能性があるので、還元率の高いクレジットカードを使用するのがおすすめです。
請求書カード払い「OBS」
運営会社 | 株式会社オリエントコーポレーション |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短5営業日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0% |
大手信販会社のオリコが運営する請求書カード払いサービスです。
大手信販会社運営ですので、業者の信頼性を重視する方にはおすすめです。
手数料は3%と平均的ですが、2025年3月現在、請求書カード払い「OBS」ではオリコカードの利用で手数料が無料になるキャンペーンを実施しています。
オリコカードを保有していれば、コストをかけずに請求書のクレジットカード払いができるので、上手にキャンペーンを活用したいところです。
クレジットカード決済から支払いまでには5営業日かかるので、時間に余裕をもって前もって利用するようにしてください。
請求書カード払いと請求書あと払いの比較
請求書カード払いと似た資金繰り方法として、請求書あと払いという方法があります。
それぞれ、請求書の支払いを後回しにできる方法ですが、次の点で異なります。
- 業者による立て替えが発生するか
- 分割払いができるか
- 審査があるか
- 提出書類があるか
- 支払限度額
クレジットカード会社が代金を支払うのか、あと払い業者が支払うのかによって審査などの違いがあります。
請求書カード払いと請求書あと払いの違いについて解説していきます。
業者による立て替えが発生するか
請求書カード払いはサービス提供業者による立て替えは発生しません。
請求書カード払いサービスはクレジットカード会社がサービス提供業者へ代金を支払うので、立て替えているのはクレジットカード会社です。
一方、請求書あと払いはサービス提供業者への立て替えが発生します。請求書あと払いサービス提供業者がサービス提供業者のお金で、利用者の取引先への支払いをおこないます。
分割払いができるか
請求書カード払いサービスは分割払いは原則として不可能です。
請求書カード払いサービスのホームページで請求書の代金を決済する際には1回払いしか選択できません。
一方、請求書あとサービスは分割払いを選択できるものがあります。
代金を支払うのは請求書あと払いサービス業者ですので、あと払いを依頼する際に1回〜3回程度の支払い回数を選択でき、手数料なしで分割にできるサービスもあります。
なお、請求書カード払いサービスもクレジットカードによっては利用代金の支払方法を後から分割やリボへ変更できる場合もありますが、2回払い以上の場合には高額な手数料が発生します。
審査があるか
請求書カード払いサービスには審査がありません。クレジットカードで決済した時点で請求書カード払い業者は確実に代金を受け取れるのでリスクがないためです。
一方、請求書あと払いサービスには審査があります。
請求書あと払いサービスでは業者が代金を立て替えるので、業者によっては後から代金を回収できるかどうかという点はとても大切です。もしも支払能力のない企業の支払いを立て替えてしまったら代金を回収できなくなってしまう可能性があります。
請求書カード払いはクレジットカードに空き枠さえあれば誰でも利用できますが、請求書あと払いは一定以上の信用がないと利用できません。
提出書類があるか
請求書カード払いサービスには基本的に提出書類がありません。まれに請求書の提出が必要になるサービスもありますが、それは請求内容に入力を簡素化する目的でおこなわれるだけです。
請求書カード払いサービスには審査がないので、特に書類から確認する事項はないためで、重要なのはクレジットカードが決済できるかどうかだけです。
一方、請求書あと払いサービスには書類の提出があります。
本人確認書類や事業内容などがわかる書類を提出し、その資料に基づいて審査をおこないます。
面倒な書類の提出が必要ないという点では、請求書カード払いサービスの方がメリットがあります。
支払限度額
請求書カード払いサービスの支払限度額はクレジットカードの限度額です。
クレジットカードで請求書の代金を決済するサービスですので、クレジットカードの限度額を超える支払いは不可能です。
一方、請求書あと払いサービスの支払い限度額は審査によって決まります。
信用度が高いと判断できる企業には高額のあと払いをおこないますし、信用度が低い企業のあと払いは少額です。
請求書あと払いサービスでは、信用度が高ければクレジットカードの限度額を超える支払いも可能です。
クレジットカードでは支払いができない大きな請求書を抱えている場合には、請求書あと払いを利用することで支払いができる可能性があります。
請求書カード払いとファクタリングの比較
請求書カード払いは取引先への支払いを先延ばしにできる方法ですが、売掛先企業からの入金を前倒しにできる方法としてファクタリングがあります。
請求書カード払いとファクタリングには次のような違いがあります。
- 審査の有無
- 利用限度額の決まり方
- 利用できる人
- 資金調達コスト(手数料)
- 運営業者の安全性
どちらも借入ではなく、資金繰りを円滑化させられる方法ですが、請求書カード払いとファクタリングにはいくつも違いがあります。
請求書カード払いとファクタリングの5つの違いについて詳しく解説していきます。
審査の有無
請求書カード払いには審査がありません。請求書カード払いサービスはクレジットカードで決済すれば請求書カード払い業者にはリスクがないので審査なしで利用できます。
一方、ファクタリングは主に売掛先企業に対して審査がおこなわれます。
売掛先企業が期日通りに売掛債権の代金の支払いをしないと、ファクタリング会社には損失が生じるため、ファクタリングでは「期日通りに支払いができるかどうか」という点を審査しなければなりません。
そのため売掛先企業に支払能力がないと判断された場合には審査に通過できません。
請求書カード払いは審査なしで利用できますが、ファクタリングは審査なしでは利用することは不可能です。
審査なしでスムーズに利用したい方は請求書カード払いを選択した方がよいでしょう。
利用限度額の決まり方
利用限度額の決まり方も請求書カード払いとファクタリングでは異なります。
請求書カード払いの利用限度額はクレジットカードの限度額までです。
請求書の金額がどれだけ大きくても、クレジットカードの限度額の範囲内であれば支払いができます。
一方ファクタリングの調達可能額は売掛債権の金額が限度です。
金額の小さな売掛債権しか保有していなければ、売掛債権の金額を超える売却はできないので、少額の資金調達しかできません。
利用できる人
請求書カード払いを利用できる人は、請求書を抱えており、クレジットカードを保有しているすべての人です。
取引先からの請求書がない場合は支払う代金がないので当然ながら利用できません。
ファクタリングは取引先に対して発行している請求書がないと利用できません。
取引先に対する売掛債権を売却して資金調達するのがファクタリングですので、取引先に対する請求書がなければ利用は不可能です。
請求書カード払いは買入債務がなければ利用できませんし、ファクタリングは売掛債権がなければ利用できないと理解しておきましょう。
資金調達コスト(手数料)
請求書カード払いとファクタリングは資金調達コストが大きく異なります。
請求書カード払いの手数料は相場は3%前後です。
一方、ファクタリングの手数料相場は2社間で5%〜20%程度、3社間で1%〜8%程度となっています。
オンライン完結型ファクタリングの場合は10%前後となっているので、請求書カード払いはファクタリングの3分の1以下のコストで利用できるでしょう。
運営業者の安全性
運営業者の安全性は請求書カード払いの方が高いといえます。
請求書カード払いを運営している業者のほとんどが上場企業や大手企業です。
一方、ファクタリング業者の中には法外な手数料を設定する悪徳業者や、実質的な貸付をおこなう違法業者も混在しています。
金融庁はファクタリング業者に対して次のように注意喚起をおこなっています。
一般に「ファクタリング」とは、事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス(事業者の資金調達の一手段)であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です。
しかし、近時、ファクタリングを装った高金利の貸付けを行うヤミ金融業者の存在が確認されています。また、ファクタリングとして行われる取引であっても、経済的に貸付けと同様の機能を有していると思われるようなものは、貸金業に該当するおそれがあります。
事業者の皆様におかれては、こうした偽装ファクタリングを利用することのないよう、十分注意してください。
引用:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起
ファクタリング業者選びについては、国が注意喚起をしているほどです。
もちろん請求書カード払いも慎重に業者を選ばなければなりませんが、基本的には請求書カード払いの方が安心して利用できます。
請求書カード払いと融資の比較
企業や個人事業主は銀行や日本政策金融公庫から融資を受けて資金繰りをすることもできます。
請求書カード払いと融資の違いは次のとおりです。
- 資金調達コスト
- 資金繰りができるまでの時間
- 審査の有無
- 資金繰りを改善できる期間
- 資金繰りできる金額
- 負債か否か
請求書カード払いと融資は根本的に異なる方法ですので、いくつも違いがあります。
請求書カード払いと融資の6つの違いについて詳しく解説していきます。
資金調達コスト
資金調達コストは請求書カード払いの方が融資よりもかなり高くなります。
請求書カード払いの相場は3%前後です。ただし、これは年利ではありません。1回の利用ごとに3%前後の手数料が発生するので、これを年利に換算すると18%〜36%程度の利率になります。
一方、銀行融資や日本政策金融公庫の金利は年2%〜3%程度です。
融資は請求書カード払いの10分の1から20分の1程度の資金調達コストになるので、コストを抑えて資金調達したい方は融資の方が向いています。
毎月のように請求書カード払いを利用すると、非常に高いコストを負担しなければならないので、請求書カード払いは本当に手元資金が枯渇しているときのみ、スポットで利用するようにしてください。
資金繰りができるまでの時間
資金繰りができるまでの時間は、請求書カード払いは最短即日〜3日程度です。
一方、銀行融資では2週間〜3週間程度、日本政策金融公庫では1ヶ月程度の時間が必要になります。
資金調達できるまでの時間は請求書カード払いの方が圧倒的に早いといえます。
急いで資金繰りをしたい方は、融資ではなく請求書カード払いがおすすめです。
審査の有無
請求書カード払いには審査がありません。クレジットカードに空き枠さえあれば誰でも利用できます。
一方、融資には必ず審査があります。特に金利が低い銀行や日本政策金融公庫の融資は次のようなケースでは審査通過が非常に困難になります。
- 連続赤字
- 慢性的な債務超過
- 税金滞納
- 前回融資から間隔が空いていない
このような状況では審査通過が難しいですので、融資審査に通過できない時には請求書カード払いで資金繰りをすることがおすすめです。
資金繰りを改善できる期間
請求書カード払いで資金繰りを改善できる期間(先延ばしできる期間)は最長60日です。
クレジットカードの利用日と締日と支払日の間隔を利用して先延ばしをおこなうのが請求書カード払いですので、資金繰りを改善できる期間はどれだけ長くでも60日が限度です。
一方、融資は運転資金の場合、5年〜8年程度の返済期間を設定できます。
長い期間をかけて返済ができるので、資金繰り改善ができる期間も必然的に長くなります。
短期間だけ資金繰りを改善したい方は請求書カード払いが向いていますが、長期間資金繰り改善したい方は融資の方が向いています。
資金繰りできる金額
資金繰りできる金額は、請求書カード払いはクレジットカードの請求書の金額です。
取引先から請求されている金額を超える資金繰りは不可能です。
一方、銀行や日本政策金融公庫の融資では、審査に通りさえすれば希望金額が資金繰りできる金額となります。
運転資金であれば月商6ヶ月〜1年程度の金額の調達ができる場合がありますし、設備資金の場合には年商を超える大きな金額を借りることも可能です。
大きな金額を調達したいのであれば融資が向いています。
負債か否か
請求書カード払いは負債ではありません。
クレジットカードで買掛金の代金を支払っているので、むしろ利用した時点で買掛金が消えて負債が減少します。
一方、融資を利用した資金調達は負債の増加です。
負債が増加すると自己資本比率が低下し、自社に対する安全性の評価は下落します。
さらに、負債が増えた分だけ貸借対照表が大きくなります。今はできる限り余計な資産や負債は持たないオフバランス化が評価される時代ですので、貸借対照表が大きくなることも自社の評価を下げる要因となってしまいます。
負債を増やさずに資金繰をしたい方は請求書カード払いが向いています。
請求書カード払いの比較についてよくある質問
請求書カード払いの比較についてよくある質問は次のとおりです。
- 複数の業者で1つの請求書を支払うことはできますか?
- 請求書カード払いサービスはどれも安全に利用できますか?
- 請求書カード払いの利用限度額はどの程度ですか?
- 請求書カード払いはどんな業種でも利用できますか?
- 請求書カード払いの会計処理を教えてください
複数の業者で1つの請求書を支払うことはできますか?
できません。1つの請求書で支払うことができるのは1つの業者だけです。
もしも複数の業者に分けて支払いをしたい場合には、取引先へ依頼して請求書を分けてもらうしかありませんが、複数の業者で1つの請求書を支払うメリットはほとんどないでしょう。
請求書カード払いサービスはどれも安全に利用できますか?
請求書カード払いサービスを運営しているのはほとんどが大手企業です。
そのため基本的には安全に利用できると考えて問題ありません。
ただし、100%の請求書カード払い業者が安全であるとは言えません。悪徳業者と取引してしまうと悪徳業者にクレジットカードの情報を渡してしまうことになるので、利用する前には業者の安全性や口コミ等を確認しておいた方がよいでしょう。
請求書カード払いの利用限度額はどの程度ですか?
請求書カード払いの利用限度額は請求書の金額です。
請求書の金額以上の限度額が設定されたクレジットカードさえあればどんな金額でも支払いが可能です。
請求書カード払いはどんな業種でも利用できますか?
請求書カード払いは基本的にどんな業種の事業者の方も利用できます。
事業活動によって生じた請求書と請求書金額以上の限度額があるクレジットカードさえあれば業種を問わず利用可能です。
ほとんどのサービスと法人だけでなく個人事業主やフリーランスの方も利用できますが、一般個人の方が個人向けの請求書を支払うために利用することはできないので注意してください。
請求書カード払いの会計処理を教えてください
取引先との取引発生から請求書カード払いで支払いをするまでの会計処理は次のとおりです。
・2月20日、取引先から30万円分の仕入れをおこない請求書を受け取った
借方 | 貸方 |
---|---|
仕入 30万円 | 買掛金 30万円 |
・3月1日、請求書カード払い(手数料3%)を利用して請求書の代金を取引先へ支払った
借方 | 貸方 |
---|---|
買掛金 30万円 支払手数料 9千円 |
未払金 30万9千円 |
・4月30日、クレジットカードの引落日に口座からクレジットカード利用代金が引き落とされた
借方 | 貸方 |
---|---|
未払金 30万9千円 | 普通預金 30万9千円 |
請求書カード払いは、クレジットカードで買い物をしたときと基本的に同じ仕訳をおこないます。
クレジットカードで代金を支払った際には「未払金」という勘定科目を使用します。
手数料については「支払手数料」という非常を計上し、カードの引落日に「未払金」を無くす仕訳をおこないます。
まとめ
請求書カード払いはファクタリングよりも安全に利用できる業者が多く、手数料相場も業者によってそれほど大きな違いがあるわけではありません。
しかし、取引先への支払いにかかる日数、手数料、使用できるクレジットカードなどで違いがあるので、自社のニーズに合っている業者をしっかりと比較して選択することが大切です。
上手に活用することで、資金繰り改善に繋げられるので、業者ごとの違いを理解して、自社にとって最適な業者を利用しましょう。