手元に現金がなくても、クレジットカードに空き枠さえあれば取引先へ支払いができるサービスが請求書カード払いです。
クレジットカード払いに対応していない取引先であっても、請求書カード払いサービスであれば、取引先へ期日通りに代金を支払えるので、お金がない時の支払手段として活用できます。
しかし、請求書カード払いサービスの中には法人しか取り扱っていないものも多いので、個人事業主やフリーランスの方が業者を選ぶ際には「自分でも利用できるかどうか」という視点で業者を選択することが非常に重要です。
この記事では、個人事業主やフリーランスでも利用できるおすすめの請求書カード払い業者をご紹介するとともに、個人事業主が請求書カード払いサービスを利用する際の業者の選び方やメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
請求書カード払いサービスとは？流れを解説
請求書カード払いサービスとは、請求書サービス業者を介して取引先から請求された代金をクレジットカードで支払う方法です。
本来、BtoBでクレジットカード決済をおこなうには、代金を受け取る側がクレジットカード決済に対応している必要があります。
しかし請求書カード払いは、利用者が請求書カード払い業者へ代金を支払い、業者が利用者名義で取引先へ振り込むので、どんな取引先に対してもクレジットカードで代金を支払うことができます。
請求書カード払いサービスの仕組みを理解するためには、流れを理解することが最も重要です。
請求書カード払いサービスの流れは以下のとおりです。
- 請求書カード払いサービスにアカウントを作成
- 利用者と取引先の情報を入力
- 請求書カード払い業者へ代金をクレジットカード決済
- 請求書カード払い業者が取引先に対して代金を振り込む
- クレジットカードの利用代金が引き落とされる
請求書カード払いサービスの利用の流れについて詳しく解説していきます。
①請求書カード払いサービスにアカウントを作成
まずは請求書カード払いサービスのサイトにアクセスして、アカウントを作成します。
アカウント作成は非常に簡単で、メールアドレスを入力し、パスワードを設定すると、メールが届くので、そんメールを確認するだけです。
サービスによっては、GoogleやFacebookのアカウントなどでもアカウントを作成できます。
②利用者と取引先の情報を入力
次に利用者と取引先の情報を入力します。
利用者と取引先の会社名、住所、電話番号、請求金額、支払日、振込先口座番号などの情報を入力します。
なお、サービスによっては請求書をアップロードするだけで、取引先や請求情報を読み取ってくれるものもあり、多くの情報を入力する必要がありません。
請求書カード払いには審査がないので、面倒な書類提出は基本的に不要です。
③請求書カード払い業者へ代金をクレジットカード決済
請求書の代金をクレジットカードで請求書カード払い業者へ支払います。
請求書カード払い業者はクレジットカード会社から確実に代金を受け取れるので、代金の未回収がありません。
そのため、請求書カード払いは審査なしで利用できます。
④請求書カード払い業者が取引先に対して代金を振り込む
請求書カード払い業者はクレジットカードで代金の支払いを受けた後に、取引先に対して請求書の代金を振り込みます。
取引先に対して振り込む名義は利用者名義なので、取引先に「請求書カード払いを使用した」と知られる心配はありません。
これで、現金の支払いを伴わずに、取引先への支払いが完了します。
⑤クレジットカードの利用代金が引き落とされる
クレジットカードの支払日に、他のカードの利用代金と一緒に請求書カード払いを利用した金額も引き落とされます。
クレジットカードで買い物をしたときと同じように、請求書カード払いの利用代金もクレジットカードの利用代金として加算されます。
クレジットカードの支払日には、支払いに遅れないよう口座にお金を用意しておきましょう。
個人事業主・フリーランスも利用できる！おすすめサービス15選！
個人事業主やフリーランスの方も利用できるおすすめの請求書カード払いサービスは次の15社です。
- INVOYカード払い
- 支払い.com
- Money Foward請求書カード払い
- Fintoカード後払い
- DGFT請求書カード払い
- 請求書カード払い JCB×Digital Garage
- Biz Forward請求書カード払い
- 請求書カード払い by GMO
- NP掛け払い 請求書カード払い
- 請求書支払い代行サービス
- オクラス
- BlueBank
- 1click後払い
- ラボルカード払い
- 請求書カード払い「OBS」
それぞれのサービスの特徴とスペックについて詳しく解説していきます。
INVOYカード払い
| 運営会社 | FINUX株式会社 |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
| 請求書の支払いスピード | 最短即日〜最長30日後 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3% |
INVOYカード払いは登録者数10万ユーザー以上、累計取扱高100億円以上と国内最大規模の実績を誇る請求書カード払いサービスです。
最短即日支払いにも対応しているので「今日、明日中には取引先へ資金を支払わないといけない」という場面でも活用できます。
また、30日先まで支払期日を指定できるので、あらかじめクレジットカードで決済して支払日を指定しておくことで、支払忘れを防ぐことも可能です。
INVOYカード払いは複数のクレジットカードを併用して、大きな金額の支払いをすることもできるので、限度額が小さなクレジットカードしかないという方も、大きな金額の支払いができます。
利用者にとって使いやすく設計されているので、簡単かつスピーディーにクレジットカードで請求書を支払いたい方におすすめです。
支払い.com
| 運営会社 | 株式会社クレディセゾン 株式会社UPSIDER |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
| 請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
| 利用者 | 法人、個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 不要 |
| 手数料 | 4% |
支払い.comは大手信販会社のクレディセゾンと、大手事業用決済サービス会社のUPSIDERが共同で運営する請求書カード払いサービスです。
請求書カード払いサービスの中で最も知名度があると言っても過言ではなく、実際に6万社を超える企業が利用しています。
申込から取引先への入金までには最短1営業日と早めになっているので、緊急で取引先へ支払いをしたい方にもおすすめです。
クレディセゾン運営ですので、セゾンカードに対応しています。
セゾンカードには、アメックスのビジネスカード、個人カードの発行があるので、支払い.comはアメックスが利用できる数少ない請求書カード払いサービスです。
普段からセゾンアメックスを利用している方におすすめです。
手数料は4%とやや高いので、利用のしすぎには注意してください。
Money Foward請求書カード払い
| 運営会社 | マネーフォワードケッサイ株式会社 |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
| 請求書の支払いスピード | 最短2営業日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 不要 |
| 手数料 | 2.7% |
Money Foward請求書カード払いは大手会計システム会社のマネーフォワードの関連会社であるマネーフォワードケッサイが運営する請求書カード払いサービスです。
手数料は2.7%と相場よりも低いので、コストを抑えて請求書のカード払いをしたい方におすすめです。
入金までには最短2営業日となっていますが、支払日は5日/10日/15日/20日/25日/末日のいずれかとなっています。
申込日によっては入金までに5営業日必要になる点に注意しましょう。
あらかじめ支払日を指定して、前もって申し込みをしておくことをおすすめします。
安全性の高い業者から低コストで資金調達したい方にMoney Foward請求書カード払いはおすすめです。
Fintoカード後払い
| 運営会社 | トラボックス株式会社 |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
| 請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 2.55% 月額費用：498円 ※5万円未満の決済は、一律1400円 |
Fintoカード後払いは請求書作成、管理サービス大手のトラボックス株式会社が運営するサービスです。
以前は、「トラボックス請求受領」というサービスでしたが「Finto」へとブランドを変更しました。
運営業者は東証プライム上場のビジョナルグループ会社ですので、運営業者の安全性にも問題ありません。
最大の特徴は手数料です。2.55%の手数料は業界でも最低水準となっています。コストを抑えて請求書カード払いを利用したいと考える方にはFintoを利用するのがおすすめです。
取引先への支払いまでには最短1営業日と、支払スピードも速いので、急いで取引先へ支払いを実施したい方も活用できるでしょう。
Fintoもセゾンカードにはすべて対応しているので、アメックスセゾンカードを含めて、個人向け、事業向けのセゾンカードを利用している方はFintoであれば低コストでクレジットカードで請求書の支払いができます。
DGFT請求書カード払い
| 運営会社 | 株式会社デジタルガレージ |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB、セゾンカード、ダイナース |
| 請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3% |
DGFT請求書カード払いは法人向けの決済サービス大手の株式会社デジタルガレージが運営する請求書カード払いサービスです。
株式会社デジタルガレージは大手信販会社のJCBとも共同して請求書カード払いサービスを運営しているほどノウハウ豊富な企業ですので、株式会社デジタルガレージ直営のDGFT請求書カード払いも安心して利用できます。
最大の特徴は対応しているクレジットカードのブランドが多いという点です。
セゾンカードに対応しているので、セゾン発行のアメックスが利用できます。さらにDGFT請求書カード払いはダイナースカードにも対応しています。ダイナースカードに対応している請求書カード払いはDGFT請求書カード払いだけですので、普段からダイナースを利用している方はDGFT請求書カード払い一択となります。
ステータスが高く、付帯サービスが充実しているアメックスやダイナースで請求書カード払いが利用できる点はDGFT請求書カード払いのメリットです。
ただし、申込から取引先への支払いまでには最短3営業日必要になるので時間に余裕をもって申し込みましょう。
請求書カード払い JCB×Digital Garage
| 運営会社 | 株式会社ジェーシービー |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 40日 |
| 対応国際ブランド | JCB |
| 請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 2.98％ |
請求書カード払い JCB×Digital Garageは大手信販会社のJCBと法人向け決済サービス大手のデジタルガレージが運営する請求書カード払いサービスです。
使用できるクレジットカードはJCB発行のカードだけですので、普段からJCBオリジナルカードを利用している方にはおすすめです。
手数料2.98%は若干ですが相場の3%よりも低いので、少しでもコストを抑えて利用したい方にも向いています。
ただし、先延ばしできる日数が最大40日と、他のサービスと比較して少ないので、支払サイトを延長して資金繰りを円滑化したい方には不向きです。
取引先企業への入金までには最短3営業日必要になるので、ある程度時間に余裕をもって申し込みましょう。
Biz Forward請求書カード払い
| 運営会社 | 株式会社Biz Forward |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
| 請求書の支払いスピード | 最短2営業日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 2.8% |
株式会社Biz Forwardは株式会社マネーフォワード（51％）、株式会社三菱UFJ銀行（39％）、三菱UFJファクター株式会社（10％）が共同で出資して創設したジョイントベンチャー企業です。
請求書作成サービス、ファクタリング、請求書カード払いサービスなどを運営しています。
手数料が2.8%とコストが低いので、信頼できる業者からコストを抑えて請求書カード払いサービスを利用したいというケースで活用できます。
クレジットカードで決済してから取引先企業への着金までには最短2営業と比較的早めですが、支払日が5日/10日/15日/20日/25日/末日のいずれかと決まっています。
申込日によっては最短でも5営業日かかることもあるので、あらかじめ支払日を確認した上で計画的に利用しましょう。
請求書カード払い by GMO
| 運営会社 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | Visa、MasterCard、アメックスのビジネス・カード |
| 請求書の支払いスピード | 最短即日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3.0% 最低手数料として1,500円 |
大手インターネット企業のGMOの関連会社で東証プライム上場企業のGMOペイメントゲートウェイが運営する請求書カード払いサービスです。
アメックスやUCカードなどと提携しており、アメックス提携のサービスであれば、アメックス発行のアメックスビジネスカードが決済用カードとして使用できます。
アメックスビジネスカードが使用できる請求書カード払いサービスは少ないので、普段から付帯サービスが充実しているアメックスビジネスカードを利用している方には、請求書カード払い by GMOが活用できるでしょう。
また、最短即日で取引先への支払いをおこなってくれるので、取引先企業に対して急いで支払いをしなければならない状況でも活用できます。
手数料も平均的ですので、アメックスビジネスユーザーにはおすすめの請求書カード払いサービスです。
NP掛け払い 請求書カード払い
| 運営会社 | 株式会社ネットプロテクションズ |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
| 請求書の支払いスピード | 最短3営業日後 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3% |
NP後払いサービスを提供している株式会社ネットプロテクションズと法人向け決済サービス大手の株式会社デジタルガレージが共同で運営する請求書カード払いサービスです。
申し込みのプロセスが非常にシンプルで書類の提出が一切不要で5分程度で申し込みが完了します。
手数料は3%と平均的ですので、手続きが簡単だからといって高額な手数料を要求される心配はありません。
日本国内の企業が発行した請求書であれば、基本的にどんな請求書でも支払えるので、簡素な手続きでスムーズに請求書のクレジットカード払いを利用したい方におすすめです。
請求書支払い代行サービス
| 運営会社 | 三井住友カード株式会社 |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 40日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard |
| 請求書の支払いスピード | 最短5営業日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3% |
大手クレジットカード会社の三井住友カードが運営する請求書カード払いサービスです。
運営業者の信頼性は抜群で、普段から三井住友カードを利用している人は申込日当日に利用できるのでおすすめです。
なお、三井住友カードを保有していない人は申込から利用開始までには2営業日必要になります。
手数料は3%と平均的ですので、コストを抑えて請求書のクレジットカード払いができます。
ただし、クレジットカード決済から取引先企業への着金までには最短で5営業日必要です。時間に余裕をもって利用しなければなりません。
また、支払いを先延ばしにできる日数は40日が限度ですので、 資金繰り改善効果は限定的だといえます。
三石住友カードユーザーには利用しやすいサービスですので、利用を検討するとよいでしょう。
オクラス
| 運営会社 | 株式会社Payment Technology |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 53日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
| 請求書の支払いスピード | 最短即日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3.9% |
オクラスを運営する株式会社Payment Technologyは請求書の発行・管理サービスの「請求書クラウド」、
取引先に請求書のカード払いを促して早期回収するハヤメル、請求書カード払いサービスのオクラスなどのサービスを運営する会社です。
請求書を活用した資金繰り改善に定評があるので、取引先への支払いを先延ばしにしたいというだけでなく、取引先から早期に回収したいというケースでも活用できます。
手数料は3.9%とやや高めですので、継続的に利用するのではなく、お金に困っているタイミングでスポットで活用するのがおすすめです。
最短即日で支払いができるので、「どうしても今日支払いが必要」というような緊急時にも活用できるでしょう。
BlueBank
| 運営会社 | BlueBank株式会社 |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard |
| 請求書の支払いスピード | 最短即日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3.5% |
BlueBank株式会社は請求書あと払い、ビジネスカード、請求書カード払いなどをまとめたアプリを提供する会社です。
BlueBankには請求書あと払いというサービスがあり、取引先に対する支払いを分割にできるなど、資金繰りに寄与する特徴がいくつもあります。カード払いと併せて利用することでお金がない時にも取引先へ期日通りの支払いができますし、資金繰りが円滑になります。
また、BlueBankが発行するビジネスカードは還元率が1.5%と圧倒的に高いので、請求書カード払いだけでなくさまざまな場面で活用することで、ポイント還元分によって実質的は負担を軽減できるでしょう。
請求書カード払いサービスはカードの登録は1分で完了し、支払いたい請求書をスマホで撮影してアップロードするだけで取引先への支払いができます。
最短即日で取引先へ代金が支払われるので急いでお金が必要なタイミングでも活用できます。
手数料は3.5%とやや高いですが、BlueBankが提供するその他のサービスと併用することで、実質的な負担を軽減して利用できるでしょう。
1click後払い
| 運営会社 | 株式会社ROBOT PAYMENT |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
| 請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3.8% |
1click後払いは、法人向け決済サービスを運営する上場企業の株式会社ROBOT PAYMENTが運営する請求書カード払いサービスです。
株式会社ROBOT PAYMENTは決済代行業といて20年以上の実績があるため、1click後払いはセキュリティが万全です。
安全な企業の高いセキュリティで請求書カード払いを利用したいという方には1click後払いが向いています。
手数料は3.8%とやや高めですので、継続的に利用するのはおすすめできません。
入金までには3営業日とやや時間がかかるので、計画的に利用してください。
ラボルカード払い
| 運営会社 | 株式会社ラボル |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
| 請求書の支払いスピード | 最短60分 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3.0%〜3.5% |
ラボルカード払いは東証プライム市場上場企業の株式会社セレスの100%子会社である株式会社ラボルが運営する請求書カード払いサービスです。
大手信販会社のオリコと共同運営しています。
ラボルといえばファクタリングが有名ですが、請求書カード払いもファクタリングと同じように、スピーディーな支払いに定評があります。
最大の特徴はクレジットカードで決済してから最短60分で取引先への支払いをおこなっている点です。
「どうしても今日、取引先へ支払いをしなければならない」という場面でも、ラボルであれば期日に遅れることなく支払いができます。
手数料は3.0%〜3.5%とやや高めですが、緊急で支払いが必要になった時の対処法としてラボルカード払いを頭に入れておいて損はないでしょう。
請求書カード払い「OBS」
| 運営会社 | 株式会社オリエントコーポレーション |
|---|---|
| 契約方法 | オンライン |
| 先延ばしできる最長期間 | 60日 |
| 対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
| 請求書の支払いスピード | 最短5営業日後 |
| 利用者 | 法人・個人事業主 |
| 審査の有無 | 無し |
| 必要書類 | 無し |
| 手数料 | 3.0% |
大手信販会社のオリコが運営する請求書カード払いサービスです。
大手企業が運営するサービスなので安心して利用でいます。
手数料は3%と平均的ですが、2025年3月現在はキャンペーンを実施しており、オリコ発行のカードを利用することで手数料が0%になります。
コストを抑えて取引先への支払いをクレジットカード払いしたい方は、この機会に請求書カード払い「OBS」でオリコ発行のカードで支払うとよいでしょう。
入金までには最短5営業日とかなり時間がかかるので、時間に余裕をもって利用してください。
個人事業主の請求書カード払いサービスの選び方
個人事業主やフリーランスの方が請求書カード払いサービスを選ぶ際には次のポイントで選ぶことが重要です。
- 取引先への支払期日に間に合うか
- 個人事業主やフリーランスに対応しているか
- 個人向けカードが利用できるか
- 国際ブランドに対応しているか
- 申込手続は簡単か
個人事業主やフリーランスの方が請求書カード払いサービスを選択する際に重要な5つの視点について詳しく解説していきます。
取引先への支払期日に間に合うか
取引先への支払期日に間に合うサービスかどうかは非常に重要です。
請求書カード払いを利用する人の多くが「手元にお金がないが、期日通りに支払いたい」という方です。
そのため、せっかく請求書カード払いを利用しているのに、期日に遅れてしまったら意味がありません。
特に、法人など大規模事業者に対して立場の弱い個人事業主の場合、期日に遅れてしまうと、今後の取引継続が難しくなる可能性もあります。
請求書カード払いはサービスによって、最短即日支払いができるものや、支払いまでに最短5営業日程度かかるものまでさまざまです。
「自分が利用しようとしているサービスは支払期日に間に合うか」ということを必ず確認するようにしてください。
個人事業主やフリーランスに対応しているか
請求書カード払いサービスが、個人事業主やフリーランスに対応しているかどうかも非常に重要です。
請求書カード払いサービスの中には、法人のみしか取り扱っていないというところが少なくありません。
手数料や支払日などの条件が合致しても、そもそも法人しか取り扱っていないのであれば、個人事業主は絶対に利用できないので、まずは「自分でも利用できるか」という点を確認しましょう。
個人向けカードが利用できるか
請求書カード払いサービスで利用できるカードが、個人向けのクレジットカードにも対応しているかどうかも重要です。
個人事業主やフリーランスの方の中には、ビジネスカードを保有していないという方も多いのではないでしょうか？
ビジネスカードには年会費がかかるものが多いので、個人事業主やフリーランスの方は年会費がかからないか年会費が安い個人向けのクレジットカードを利用している方が多くなっています。
そのため、請求書カード払いが個人向けのクレジットカードに対応していないと、請求書カード払いサービスを利用できません。
請求書カード払いサービスの中には「ビジネスカード（法人カード）のみ利用可」と決められている商品も多いので、個人カードしか保有していない方は、個人カードを使えるサービスを選択するようにしてください。
国際ブランドに対応しているか
請求書カード払いサービスで利用できるクレジットカードの国際ブランドが、自分が保有しているカードと同じかどうかも確認しましょう。
請求書カード払いサービスによって利用できるクレジットカードの国際ブランドは異なります。
VISAやMasterCardなどは基本的にどのサービスでも利用できますが、アメックスやダイナースなどの国際ブランドは利用できるサービスが限られています。
アメックスやダイナースなどのステータスの高い国際ブランドのクレジットカードは付帯サービスが充実していることから日常的に利用している方も多いのではないでしょうか？
しかし、請求書カード払いに関しては利用できるサービスが著しく少なくなってしまうので、アメックスやダイナースを利用したい方は慎重にサービスを選択しましょう。
申込手続は簡単か
請求書カード払いサービスの申込手続が簡単なものかどうかも確認しましょう。
基本的には審査なしで、書類提出なしで利用できます。
しかし、サービスによっては書類の提出が必要になったり、審査完了までに数日以上の時間がかかるものもあります。
せっかく利用するのであれば、申込手続が簡単なサービスの方がスムーズです。
面倒な書類の提出が必要なく、簡単に申し込みができるサービスを選択しましょう。
個人事業主が請求書カード払いを利用するメリット
個人事業主やフリーランスの方が請求書カード払いを利用することには以下の7つのメリットがあります。
- 支払期日を延長できる
- 個人のクレジットカードを利用できる
- 事業の支払いで個人のポイントが貯まる
- 手元にお金がなくても支払える
- 取引先に知られない
- 審査なしで利用できる
- 提出書類なしで簡単に利用できる
簡単に支払いを先延ばしにできるうえに、個人のカードにポイントも貯められるのでメリットがあります。
個人事業主が請求書カード払いを利用する7つのメリットについて詳しく解説していきます。
支払期日を延長できる
請求書カード払いを利用することで支払期日を最大60日間延長できます。
資金繰りは手元に資金を1日でも長く置いておくことで改善します。
本来であれば支払期日に流出したはずの資金が、請求書カード払いを利用することによって最大で60日も手元に確保できるのはメリットです。
また、手元にお金がない時でも支払いができ、最大60日間という時間的猶予ができるので、この間に長期借入金を調達するなどの資金繰り改善を図れます。
個人のクレジットカードを利用できる
多くの請求書カード払いサービスでは、個人向けのクレジットカードの利用が可能です。
個人事業主やフリーランスの方は個人向けのクレジットカードで事業の支払いをしている方も多いですが、請求書カード払いであれば普段利用している個人向けのクレジットカードで取引先への支払いが可能です。
わざわざビジネスカード（法人カード）を作成する手間はかかりません。
個人のクレジットカードを利用して、取引先への支払いができる点も個人事業主やフリーランスが請求書カード払いを利用するメリットです。
事業の支払いで個人のポイントが貯まる
個人用のクレジットカードで請求書カード払いを利用すると、事業の支払いで個人のクレジットカードのポイントが貯まります。
請求書カード払いを利用すると、クレジットカードで買い物をしたときと同じようにクレジットカードのポイントが貯まります。
例えば還元率1%のクレジットカードで10万円の支払いをした場合、還元されるポイントは1,000ポイントです。
事業の支払いは個人の買い物よりも金額が多くなることが一般的です。そのため、個人用のクレジットカードを請求書カード払いの支払いに利用することで、効率的にポイントが貯まります。
また、ポイント還元によって請求書カード払いで発生する手数料の実質的な負担を軽減できるので、できる限り還元率の高いクレジットカードを利用しましょう。
手元にお金がなくても支払える
請求書カード払いを利用すれば、クレジットカードの限度額に空きさえあれば、手元にお金がなくても、確実に取引先へ期日通りに代金を支払えます。
取引先への支払期日に遅れてしまったら、取引先からの信用を失い、場合によっては取引継続が難しくなってしまう可能性があります。
このようなタイミングで請求書カード払いを利用することで、期日に遅れることなく支払いができます。
お金がないときでも期日通りに支払いができる方法として、請求書カード払いという支払い方法を頭に入れて置いて損はないでしょう。
取引先に知られない
請求書カード払いを利用したことについて取引先に知られることはありません。
請求書カード払いは利用者名義で取引先の口座へ振り込まれるので、取引先にとっては利用者が支払ったようにしか見えません。
請求書カード払いを利用したことを取引先に知られると「資金繰りが苦しい」「経営状態が危うい」などとネガティブに判断される可能性があります。
しかし、請求書カード払いでは利用者が支払ったようにしか見えないので、取引先に利用を知られることなく、安心して利用できます。
審査なしで利用できる
請求書カード払いは審査なしで利用できます。
請求書カード払い業者はクレジットカードでの決済が成功した時点で、ほぼ確実にクレジットカード会社から代金を受け取れるのでリスクがありません。
クレジットカードで買い物をする際に店側の審査がないのと同じように、請求書カード払いも審査なしで利用可能です。
クレジットカードさえあれば、ほぼ確実に取引先への支払いができる点は請求書カード払いのメリットです。
提出書類なしで簡単に利用できる
請求書カード払いでは書類の提出がほとんどありません。
審査がないので、書類を提出させてさまざまな情報を確認する必要がないためです。
融資やファクタリングでは、決算書や請求書などの書類の提出が必要です。
多くの提出書類を用意するだけで面倒ですが、オンライン完結型の場合は、これらの書類をPDF化してアップロードするだけでもかなりの手間になります。
請求書カード払いであれば、面倒な書類の用意や提出の手間がかからないので、融資やファクタリングと比較してはるかにスムーズに申し込めるのはメリットだと言えるでしょう。
個人事業主が請求書カード払いを利用するデメリット
個人事業主やフリーランスが請求書カード払いを利用する際には、次の点に注意が必要です。
- 支払いができるのはカードの限度額のみ
- 60日を超える延長はできない
- 個人カードを利用すると個人と事業の支払いが同じになる
- 手数料が発生する
個人事業主が請求書カード払いを利用する際には、利用額や延長できる期限に限界があります。
個人事業主が請求書カード払いを利用する際のデメリットと注意点を解説していきます。
支払いができるのはカードの限度額のみ
請求書カード払いで支払いができるのはクレジットカードの限度額に限られます。
クレジットカードの限度額を超える買い物ができないことと同じように、請求書カード払いでもクレジットカードの限度額を超える支払いはできません。
特に個人向けのクレジットカードは限度額が数十万円程度などと少ないことが多いので、個人事業主の方が高額な請求を抱えている場合は、クレジットカードでは支払えない可能性があるので注意しましょう。
60日を超える延長はできない
請求書カード払いでは60日を超える支払期限の延長はできません。
クレジットカードでは締日と支払日の間隔が1ヶ月以内なので、いくら延長できても60日が限度になります。
例えば月末締め翌月末払いのクレジットカードで請求書カード払いを利用する場合、3月1日請求書カード払いで取引先へ代金を支払うと、3月31日に締めとなり、その代金は4月30日に引き落とされます。
これが先延ばしできる限界のススケジュールで、60日を超える延長は不可能です。
ファクタリングであれば90日程度先の請求書も早期資金かでき、融資であれば数年程度かけて分割で返済できます。
請求書カード払いの場合には最長60日の資金繰り改善効果しかないので、他の方法と比較して大きく資金繰りを改善させることはできないと理解しておきましょう。
個人カードを利用すると個人と事業の支払いが同じになる
多くの請求書カード払いでは、個人のクレジットカードを利用して事業の経費の支払いが可能です。
しかし個人のカードを利用して経費を支払ってしまうと、個人的な支出を事業の支払いが同じになってしまいます。
生活費と事業の支払いが混同するので、管理が難しくなりますし、会計ソフトとクレジットカードが連携して自動的に仕訳をするようなことも不可能です。
個人カードを利用することによって、経費の支払いでポイントを貯められるなどのメリットがありますが、事業と個人の支出が混同されるので、わかりにくく経理が煩雑になるなどのデメリットがあります。
手数料が発生する
請求書カード払いには3%前後の手数料が発生します。
3%という手数料はファクタリングよりも低いですが、それでも年利に換算すると3%×12ヶ月＝36%と高額な手数料負担となります。
結果的に資金繰りや収支を圧迫することになるので、安易に利用するのではなく、本当にお金に困ったタイミングだけに利用するようにしてください。
個人事業主が請求書カード払いを利用する際のよくある質問
個人事業主が請求書カード払いを利用する際によくある質問は以下のとおりです。
- コンビニでは請求書をクレジットカード決済できますか？
- 請求書カード払いは個人向けカードでも利用できますか？
- 個人の支払いを請求書カード払いで支払えますか？
- 税金の支払いは請求書カード払いできますか？
- アメックスや楽天カードに対応している請求書カード払いはありますか？
コンビニでは請求書をクレジットカード決済できますか？
コンビニでは請求書のクレジットカード決済はできません。
原則、コンビニでは請求者は現金のみでしか支払えません。
請求書をクレジットカード払いしたいのであれば、請求書カード払いを利用しましょう。
請求書カード払いは個人向けカードでも利用できますか？
請求書カード払いサービスによってルールは異なりますが、基本的には個人向けのクレジットカードでも支払えます。
ただし、請求書カード払いサービスによってはビジネスカード（法人カード）でしか支払いができないものもあるので、ルールを確認しておきましょう。
個人の支払いを請求書カード払いで支払えますか？
支払えません。
請求書カード払いで支払えるのは、あくまでも事業で生じた請求書のみです。
個人の支出を請求書で支払うことはできないので注意しましょう。
税金の支払いは請求書カード払いできますか？
請求書カード払いサービスの中には税金の支払いをおこなうことができるものもあります。
請求書カード払いサービスによってルールは異なるので、詳しくはサービス提供業者へ確認してください。
アメックスや楽天カードに対応している請求書カード払いはありますか？
楽天カードのうちVISAやMasterCardブランドのものであれば、ほとんどすべての請求書カード払いサービスで利用できます。
アメックスやダイナースなどのハイステータスのクレジットカードはサービスによっては請求書カード払いに対応していないこともあります。
アメックスやダイナースに関しては、対応している請求書カード払いサービスがかなり少ないので、利用できるかどうかを必ず事前に確認し、請求書カード払いへ申し込みをおこなってください。
まとめ
請求書カード払いサービスの多くが個人事業主やフリーランスの利用に対応しています。
個人向けのクレジットカードが利用できるところも多いので、事業の支払いで個人用のポイントを貯められますし、ビジネスカードを保有していなくても利用できます。
ただし、個人用のカードを利用して請求書カード払いで支払いをすると、個人の支出と事業の支出が混同してしまうので注意が必要です。
また、個人向けのクレジットカードは限度額が少ないので、高額な経費の支払いには不向きである点にも注意しましょう。
個人事業主も請求書カード払いを利用することで、手元にお金がなくても期日通りの支払いができ、支払いの延長が可能です。
上手に活用し、取引先との信頼確保と資金繰りの円滑化を実現しましょう。